音が消える・変わる?

 

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 「留学のためにはどの程度の発音が出来なければならないか。」に対する答えです。
 どの程度発音が出来なければならないかの前に、どれくらい聞き取れるかが問題になると思います。相手の言うことが理解できなければコミュニケーションにはならないからです。聞き取れるようになると、あなた自身の発音もある程度は自然に変わります。その度合いは、「どれだけ聞くか、どれだけ人の発音に耳を傾けるか、自分の発音にどれだけ注意を払うか」によって相当異なります。
 漠然と聞くだけでは何も変わりません。リエゾンの説明にもありますように、文章の区切りが実際こうなっていると知って聞くのと、知らないでいつまでも単語区切りを期待して聞くのとでは、相手の言っていることを理解するにも相当差が出ます。また、英語では消える音もあれば違う音に変わるものもあります。そういう音の性質を知って英語を聞くのと知らずに聞くのとでも、また大きな差が出ます。それが分かるようになるにはたくさん聞くことです。一つ例を挙げますので参考にしてください。

 例:What am I doing? 
 ※whatのtとamのaがくっつき/ta/となる。しかし、このときtD化され発音は[Da]となる。amのmI がくっついて発音が/mai/になる。文章の区切りは結局doingの前一つだけになる。

  アメリカ本土では、
この文章は例外なくこのように発音されます。文章自体は基本中の基本ですから見ただけで分かるでしょう。しかし、音声の変化のために耳に入るこの文は慣れるまで全く別物に聞こえるはずです。
 私はよく学生に「おごってやるよ。」という文を用いて質問します。最初はI'm treating you.という文です。何と言ったか学生に聞くと1人も答えられません。ところが、同じ意味で同じ単語を使いbe+-ingの代わりにwillを使った文、I'll treat you.で聞いてみると約6〜7割が手を上げます。いずれの文章も基本中の基本です。問題なのは音の変化なのです。同じtの変化として次のものを聞いてみて下さい。
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 留学するには、事前にある程度自然な英語自然な発音を学んでおくべきです。上記のような音の変化は、言語学上でも米語を特徴づける一般ルールになっているということも書き添えておきます。(eSoundを参照ください。)
 

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