PART9(2000/02/22)


わかる!その気持ち

「先生、ももえ先生とデートしたい?」
子供達がよく聞いてきます。
「うん。してみたいよ。」
「じゃあデートにさそってみれば?」
「誘ってみたんだけど断られちゃった。」
と返事をすると女の子がうれしそうな顔をして一言。

「私、ももえ先生の気持ちわかる!」


尊敬のまなざし

「えっ本当?」
「ほんとだよ。この裏技情報が聞きたければ情報料をいただこうか。」

子供達とテレビゲームの話をしていたときのこと。
インターネットで検索をかけて裏技について調べていたので子供達の知らない情報をいくつかもっていたのです。

「先生情報料っていくら?」
「お金じゃないよ。」
もったいぶって答えます。
「情報1件につきテストの点10点さしだしてもらおうか。」
「じゃあ2つ教えてもらったら100点のテストが80点になっちゃうの?」
「そうだよ。どうする?」

腕組みをして真剣な顔で考えはじめてしまいました。

子供に教えてあげると(もちろん情報料なんていただいてません。念のため。)
「先生すごい!」
と尊敬のまなざし。
「どうだすごいだろう」
と得意満面の私。

授業の中では尊敬されたことが一度もない私でした。

整列

「こら!生意気だぞ!」
ふざけて悪口をいってきた子供をつかまえて抱きかかえ、くすぐっていると
まわりにいた子供達も悪口を言ってきます。
この子達全員抱きかかえては大変とほっておくと
「おい、並べよ。」
と腕白な男の子。

体育の時よりも素早く並ぶのでした。

だっこ

教室で寒くなるとカイロがわりに子供を膝の上にのせます。
「やぁだ!やめて!」
「いいの。先生寒いからここでだっこされていなさい。」
膝から下りようとしてバタバタしています。
それでもはなさないでいると
別の女の子がきて手を引っ張って手助けをしようときました。
危ないので乗せていた女の子をおろしました。

するとあら不思議。
サッサッと自分から膝の上にのってきたのです。

おニュー


「半袖だけど上着持てきているの?」
「俺、暑がりだから平気だよ。」
「すごいね。風邪引かないようにね。」

何日かたって
めずらしくフリースの上着を着ています。
「あれ?どうしたの。具合でも悪いの?」
と声をかけました。
「うんん。悪くないよ。」
「じゃあ、、部屋の中では上着は脱いでなさい。」
「だって寒いんだもん。」
と返事を聞いたところで気がつきました。
「あれ?これ買ってもらったばっかりでしょ。カッコイイね。」
「えへへ。」

そして昼休み。
「ドッヂボールやるよ。」
と私が声をかけると
「やってあげもいいけど俺の服汚さないでよ。」