シスター牧野からのお便り

                          
       
   
    
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2003年12月下旬 

 今年も残り少なくなりましたが、お変わりなくお過ごしですか?
9月22日に送って頂きました小包を、無事今月11日に受け取ることができました。12個のミルクも有り難うございます。
クリスマスの近くになると毎年大変ですが、プレゼント作りに毎日忙しくしております。
22日にクリスマス会をしますが、150人ほどの大人と子ども、そして他に貧しい人が子どもと共に来ますので、準備が大変です。いつものことですが25日が無事終わるよう祈っています。
雨期も本格的になり、洗濯物の悩みの時期で、3月までは戦争のようです。すごい雨で緑が本当に美しく、松本さんが植えてくださいましたジャカランダの木がとても大きくなり、来年には花が咲きそうです。桃が山の様! ライチ・マンゴと果実が豊かで幸せを感じる時で、ジャム作りに忙しい毎日でもあります。
田植えもそろそろ終わり、お産に来る人が増えてきました。
忙しい日々、元気に過ごしています。早くお便りを、と思うのですが、あっという間に1週間が過ぎてしまいます。
忙しく働ける健康があることは幸せなです。
楽しいクリスマスになりそうです。又写真を送ります。
ではどうぞ良い新年をお迎えくださいませ。   さようなら
                      牧野幸江



          2003年11月中旬 11月22日

 マダガスカルは本格的な雨期に入り毎夕方雨が降り、庭の草の成長する早さには驚きです。蝉がやかましく鳴くようになり夏だと感じます。アンチラベは朝夕が涼しく20℃、日中は32℃になりますが、とても爽やかな夏です。でも大雨と雷とで道はすごい状態で、車が通る時は道に端に逃げないと泥水をかぶるので大変です。
ジャカランタの花が本当に美しく咲いてマダガスカルの夏という感じです。
11月は農繁期なのでお産の数が減っています。家庭分娩をしているのでしょう。夜間は雨が降るので田舎の人は来られなくなります。
今、知事選挙で宣伝の車が通ります。日本のようでなく、立候補者がそれぞれの音楽を選んで、その車が通ると「あの人だ」という、とても楽しい宣伝です。大統領選挙の時など、ラジオ・テレビで候補者の歌を作って、それを演説の前に歌うという音楽好きな国民らしいものでした。
ともかくのんびりと、豊かなものを感じます。
すぐクリスマスで準備が大変です。楽しみながら準備したいと思います。

寒さに向かいます折り、お体を大切に新しい年をお迎えくださいませ。

                        牧野 幸江



   2003年7月上旬

 日本は梅雨に入り気温と湿度の高い過ごしにくい日々のことと思います。
お変わりなくお過ごしでございますか。
マダガスカルは今冬で、太陽の照らない日は本当に寒くて“マジチカベ”を連発しております。夜間は2℃まで下がり、日中日が照ると21℃くらいになりますが、七月に入って太陽も雲の中で暖房がないものですから、大人も子どもも衣類を重ね着して凌いでおります。
6月26日は独立記念日です。今年は平和と喜びとすごい騒がしさの中で無事過ごすことができ感謝しております。
昨年はすごい緊張と不安と希望のない日でございましたが、今年は中国人の人たちの寄付により、タナというところで日本の花火のような美しいのががり、初めてこのような美しい花火を見た人たちで、タナの街は大変だったそうです。テレビを見ていたシスターたちも、すごい声を上げていましたから、さぞタナは大変だったことと思います。
今年に入ってから少しづつ社会情勢も落ち着き、新しい大統領も頑張っておりますが、どん底の経済の建て直しは大変なことと思います。
日本人と違いやはり植民地時代が長かった為か、自分たちで自分の国を発展させる考えが少ないように思います。今日一日食べる事ができれば良いという感じでのんびりしています。
青年海外協力隊の岩崎さんが来てくださって6ケ月が過ぎましたが、彼女はマダガスカル語も上手になり、少しづつマダガスカル化してきているようですが、南国アフリカがこのように寒いのには驚いています。青森の方ですが、少し違った寒さだそうです。
では気候不順な折り、どうぞお体を大切になさって下さいませ。
私もなんとか過ごしております。雑用が多くて病気の暇もございません。
幸いな事です。               牧野幸江



 
   
   2003年3月下旬        

2月から3月にかけて沢山の未熟児が生まれ、2台の保育器は超満員で1台の保育器に3人入れておりました。
少しずつ大きくなりますが、手がかかるので大変です。

青年海外協力隊の岩崎さんも少しずつ馴れて、今はマダガスカル語の勉強に懸命です。ボランティアで来てくれた鳥居さんは、2ケ月余りの間に51人もの分娩介助ができたと大喜びしていました。

未熟児が多いのは母親の栄養不足が原因です。生まれてからも母乳が出ないという問題も抱えています。先日生まれた子は双胎児で、分娩から10日目で1、400gの栄養不良児で、手足に浮腫が出ておりました。保育器に入れて日本から送って下さったミルクを与えたところ、3日目に浮腫が取れて10目には体重が増加してきました。日本のミルクは栄養不良児の為には本当に助かります。友達が送ってくれるミルクだけなので、沢山の未熟児の世話をしますのには心もとないことです。本当はミルクがほしいのですが、小包が税関を通る時の手続きが変わり、税金が高く大変困っています
何か良い方法はないものかと思います。
現在マダガスカルではミルクが不足していて入手困難な上とても高くて、無料援助ができずに頭を抱えております。

なるべくこちらのニュースを送りたいと思いますが、毎日忙しく夜はバタンキューと眠ってしまい、ごめんなさい。
では今日はこれで。春の気持ちよい日々をお過ごし下さいませ。  
                       牧野幸江





   2002年11月26日

日本は木枯らしの吹く寒い日々と思いますが、お変わりなくお過ごしでございましょうか。マダガスカルは(特にアンチラベは)夏、日中は32℃〜34℃ほどですが、日が沈むと涼しくなり、夜間は20℃〜22℃といった眠りに良い温度で毛布が1枚必要なほどでございます。でも海岸地方のチュリア、ムルンダ、マンジンガの方は日本の夏のような大変な暑さだそうです。幸いアンチラベは冬は寒いです。標高1500mある為、雪は降りませんが霜は降ります。
でも夏は本当に過ごしやすい所でございます。10月にマダガスカルに帰り着きましてから、本当に毎日忙しくしております。
3ケ月不在中に、なんと物の修理をしなくてはならないものが多い事か。
どうしてこの様に壊れるのか不思議です。
帰国後に「牛を買う」という事で牧場に見に行ったり、米の倉庫が水浸しになり、3トンのお米を日に干したり大変。で、その間にお産があります。

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        3つ子ちゃん 6ケ月目 可愛く元気に育ちました!

8月日本に帰省する前に生まれた三つ子が無事に元気に育っており、昨日会いに来てくれました。6ケ月過ぎてやっと4kgになりましたが、美しい笑顔を見せてくれ、可愛くなっており、又1kgの赤ちゃんも元気に育って予防注射に来てくれたり、うれしいニュースも色々あります。
本当にマダガスカルが我が家の気持ちになる毎日です。
今年のクリスマスは、栄養不良の子供達の集まりも致します。
準備に忙しい12月になりそうです。
寒くなります。
日々どうぞお身体大切に、良い年の暮れと新年をお迎え下さいませ。
                               
                      牧野幸江

           
  
  
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