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オールSpectraX20 -あるいは個体差の謎-

LastModified 02/10/14

 

さて、またぞろ一年一度(四万十川的な話)のビデオカード買い替えの季節がやって参りました。という訳で例によって Canopus Spectra X20です(笑) 「最近じゃゲームもやる暇無いのに何に使うんだこんなもん」と思いつつ気が付いたら買ってたという悲しい性・・・

「一体いつまでこんな事を続けるんだ、この俺は!?」
(島本和彦著 「炎の言霊」より)

とつい夜空に一人吼える今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか?

今回は、とある事情(笑)から気が付いたら自分で購入した分も含めて6枚(上の写真では納期の都合上5枚ですが)もの Spectra X20が揃ってしまいました。そこで、パフォーマンスチェックはまずは置いておいて、以前からやってみたかったビデオカードにおけるClock耐性の個体差比較を行ってみる事にしました。CPUの場合、製造ロットによってかなりの個体差がある事は周知の事実ですが、ビデオカードの場合もそれに類する差があるのでしょうか? 
#6枚程度の比較でわかるかどうかはまあ置いといて・・・・


2. 計測方法

CPU PentiumV SECC2 100x10=1000 MHz動作
M/B Aopen Type-R VspecU with TurboPLL01+外部コントローラ
Cooler Retail
OS WindowsMe + DirectX8a
driver 2001.9.14付 GreenDriver2.20 (Vsync:OFF)

上記環境において、1024x768 16bit にて3Dmark2000 v1.1を実行。CoreClock及びMemoryClockを順次引き上げて、正常に表示確認可能な、Clockを確認。


3. 計測結果

CoreClock及びMemoryClockを変化させた際の3Dmark2000値及び目視確認(画面上のゴミ等)結果を以下に表示します。
(◎:表示OK、○:表示概ねOK、△:若干ゴミ有、×:ゴミ多数) 尚、SpectraX20のデフォルトはCoreClock=200MHz, MemoryClock=458MHzです。

CoreClock

No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6
255 ◎ 7357 ◎ 7314 ◎ 7248 ◎ 7321 ◎ 7296 ◎ 7037
260 △ 7379 ◎ 7380 × 7255 ◎ 7308 ◎ 7344 ◎ 7225
265 × 7389 ◎ 7371 ハング ◎ 7290 ○ 7301 ○ 7197
270 × ◎ 7361 - ◎ 7286 △ 7348 △ 7211
275 - △ 7364 - △ 7196 ハング × 7239
280 - × 7345 - ハング - ハング
MemoryClock No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6
544 7185 7191 7159 7132 7107 7149
588 7214 7187 ハング 7163 ハング 7205
573 ハング 7215 - 7142 - 7205
587 7210 - 7173 - 7220
601 7213 - ハング - ハング
616 ハング - - - -

これを見ると3Dmark値には随分とムラがある事が判ります。MAXで4%程度違うので計測誤差とも思えませんし、ボードの固体差が性能に影響を及ぼすとは考えらまんせん。今回は試用期間に限りがあった為、あくまでClock耐性に絞ったチェックのみしか行えなかったので、原因については不明です。まあ、3Dmark値については参考程度とお考え下さい。

限界の現れ方ですが、CoreClockの場合は限界が近づくと画面上にゴミが表示される様になってきて、MemoryClockの場合は問答無用にハングする、といった感じです。

ちなみに、No.2の固体をCore及びMemoryの限界値、Core=270MHz, Memory=601MHzに同時に設定した場合、3Dmark実行後即座にハングしてしまいました。Spectra X20の場合、CoreとMemoryがインタークーラーブレード(銅板:かなり高温)で熱的に結合されているので、どちらかの熱が回ってハングさせた可能性が高いのではないかと思っています。普通に考えるとCoreの方がかなり熱くなるんじゃないかと思うのですが・・・


4 考察

最終的に確認された限界Clockを下表に示します。

限界 Clcok No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6
GPU 255 270 255 270 265 265
Memory 588 601 544 587 544 587

おお、なんと私自身が購入したNo.2の耐性が一番良い!(自爆)

とはいえどのカードも、CoreClock=255MHz以上, MemoryClock=544MHz以上の耐性を示してくれました。デフォルトからの上げ幅を考えると差は僅かと云っても良いのではないかと思います。値段が値段だけにそうそう当たり外れを云々し難い所ですが、

まあ、余り気にしなくても、耐性はどれもほぼ同じ

といっても良いのではないでしょうか。


5 独り言

という訳で如何だったでしょうか。まあ、CPUにしろGPUにしろ上げられる物は上げたいってのが人情ですので、少しでも耐性の良い物が欲しいというのは誰しも思うことでしょう。しかし、それに拘泥しすぎてもまたろくな事もないのでしょうね。問題なのは、やはり「最終的に上げた性能で何をするか?」ではないかと最近痛感しています。特に、買ったままほってあるTombRaider5をやらねばと思いつつ、先行オールナイトで見てきた映画版TombRaideの余りのつまらなさに、ゲームやる気も失せた四万十川としては、尚更に・・

「それ以前の人間のレベルでの問題だっ」
(島本和彦著 「燃えよペン」より)

いや、一言もない・・・

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