運営者 困るなぁ。昨日、「上海に満漢全席を食べに行くか」という話をしてたんですよ。飽食もいいところですけどね(笑)。
98品で、12時間かかるっていうんですね。1人頭8万円で50人くらいで行くんだそうです。楽士とか入ってるので、「これを削れば安くなるんじゃないか」って聞いたら、「音楽はないとダメだ」って言ってましたよ。
飯坂 ロンドンで、ひとりで北京ダックを一匹全部食べたときに、「もう、こういうのはいい」と思ったけどね。
運営者 北京ダックどころか、満漢全席には、ハクビシンも含めて、なんと16種類の禁止動物が・・・。パンダの「熊の掌」とかね。
飯坂 それも、やったんですけど(笑)。
運営者 昔、中国人が日本にやってきて瀬戸内海を見て、「ほう、日本にも大きな川があるじゃないか」といったという話があるんですよ。
僕の田舎は夏目漱石が「猫の額ほどの町」だと書いたくらいですから、大きな平野とか船が航行するような川なんか想像がつかないんですよ。新潟平野が驚異の広さなんですから、北海道なんか想像もつきませんよ。それで、中国の川がどれぐらい大きいのかというのを教えるために、先生がそんな話をしていましたね。
飯坂 しかしそれは、「摩周湖とバイカル湖の透明度がどちらが高いか」と言ってるような些細な話であって(笑)。
運営者 酒飲み話ですな。
そういえば僕、「トリビアの泉」って見たことないんですけど、最近やたら話題に上るので、既に見たような気になっているのですが、おもしろいんですか?
飯坂 最近は面白くないです。
ああいうのは、深夜にこっそりやってるからいいんですよ。地方に出張に行って飲んでホテルに帰ってきて深夜にテレビをつけてやっていたりすると、妙に味があるんですよ(笑)。そういうもんですよ。ゴールデンタイムにやるもんじゃない。本がベストセラーになっちゃったら終わりでしょう。
これはね、「トリビアの泉」に限ったことじゃないんだけど、少なくともインテリ層は知っていておかしくないことが、やっぱりみんな知らないってことがありますね、自分も含めて。
運営者 まあ、僕は「インテリでありたい」と思ったことはないですけどね。別にどっちでもいい話で。
飯坂 そういう韜晦は置いておいて。
運営者 では、こういうのはどうですか。
僕がむしろ問題だなと感じるのは、役所や大企業の中枢にいる人たちは、みんな頭はいいんですよ。頭はいいんだけれども、自分の頭で考えなきゃ意味がないと思いませんか。
つまり、日本の組織のしかるべき立場にいる人たちは、自分の頭で物事を考えなくてもすむようなシステムになっているというのが問題だと思うんです。
この話は2003年の話で古くなっているかも知れないし、そもそも酒飲み話だし・・・