わたし、まったく理解できないんですけど・・・ベッカム。
なにをキャーキャー騒いでるんだか。
ただのおっさんちゃうんけ?
批判能力をなくして集団催眠状態に陥っているようですな。
冷静に見ると、ただのアホにしか見えないんですけど。
操作されてうれしがっているのは見ていてイタイものが・・・。
「ベッカム? わたしにゃ、なんの魅力もない」
これですむはずなんですけどねー。すまないのが悲しいところ。
もし独立した個人が自分の価値観で健全な判断をしているのなら、ベッカム人気はこんなに加熱しないでしょう。
問題は、個々人の判断根拠が周囲の意見に押し流されていること。「ベッカム様」と言っている奴の数がクリティカル・マスを超えたら、敏感に感じ取って自分もベッカム好きになってしまうという共同体型思考形態ですね。
テレビの情報番組をたまに見ると、そうした誘導にさらに磨きがかかっていると思いませんか?
なぜ丸ビルや六本木ヒルズにバカみたいな人出があるのか?
なぜ「マトリックス2」は「指輪」の当初興行記録を軽々と抜いたのか?
それは大衆情報操作がさらに洗練されているからですよ。
みんなお子ちゃま化して、自分の価値観を磨こうとしていません。「他人がやっていること、大多数の人がやっていることは正しいことだ」「権威のある人の発言や、権威のある情報源の発信する情報は正しい」という認識は便利なんです。判断停止しちゃってるわけです。
判断がまちがっていても、「みんながまちがっているから、これでよいのだ」と納得できるわけです。
すくなくとも認識のためには、「方法的懐疑」というのがあるわけでしょう。それが要らないというのは、「真理」に興味がないということ。他人が信じているものはウソでも詐欺でも信じちゃうもんねー、ということです。
それじゃあ、市場社会が成り立たないんです。
結局日本は封建制の中に埋没するということになります。
生きていくためにやらなければならないのは、「疑え」「自分の頭で考えろ」「自分で問題を見つけて解決に挑戦しろ」。これっす。それが自分が価値を創り出すことにつながるんです。この意識のない社員の多い会社は国際競争に負けて潰れますよ。
自分の価値観を鍛えない人間は、判断だけでなく生活まで他人にぶら下がることになるわけです。
しかも現実逃避の対象は、大衆消費と結びついている。ベッカムだって、スポンサーのひもつきですからね。「同じアホなら踊らにゃそんそん」と痴呆状態で踊っていく間に、国富はどんどん失われていくわけです。
まあ、もう終わっているとは思いますがね。
バカなメディアが、流行りモノのパクリ企画をよろこんで報道することで、「マトリックス2」の興行記録は、この秋「マトリックス3」に抜かれることになるわけです。
あほらしいと思いませんか?