やっぱり、銀行経営者共の竹中デフレ対策案潰しに対して、「これはおかしい」という世論の声が挙がらなかったのは、どう考えても異常ですよね。世論調査では、過半数の人が違和感を唱えているのに、銀行経営者を非難するメディアはなかった。
もし山本夏彦が生きていたら、「メディアも銀行に金を借りているから、貸し剥がしが怖くて銀行に逆らえないのは当たり前」と書いたかもしれませんね。
われわれが闘わなければならない相手は、自分たち自身の「弱さ」なのです。みんなが良心に従い、理念に基づいて行動することのみによって、自分自身に勝つことができるはずなのです。
今やわれわれは、一つの文明の崩壊過程を目撃しつつあるのかもしれませんね。