んー、もう黙っていられないなあと思いまして。
私も批判の対象になっていたりしていますのでそういう板をたまにチェックしたりするんですけど、
2ちゃんねるは、暇つぶしには良いですが、そのまま信じちゃいけませんよ。
まともな意見や、知られていない事実、当を得た指摘も中にはありますけど、
思い込みに基づいた間違いや悪意に満ちた中傷があまりにも多すぎます。
人の本を引用するのは良いけれど、いいように読み替えて引用しないで欲しい。ぜんぜん事実と違うことの根拠にされてるじゃないですか! まいるなあ。
これって、ジャーナリストとしてはもっとも戒められてることなんですけど、
その辺全く意識せずに、感情にまかせて、思い込みでウソにウソを重ねて書き込んでいく人が多いんですよ。
嫌いなら嫌いで「俺はこれは嫌いだ」と身分をアイデンティファイして書くのはぜんぜん構わないのですが(2ちゃんねるでも、身分を明かしている人の書き込みはたいていまともです)、嫌いという感情から出発して事実を曲げたり捏造したり、解釈を曲げて人を攻撃するのは、私が馴染んでいるルールからは外れています。
ぜんぜん生産性がないですよね。
匿名の世界に逃げ込んで、事実の検証もなおざりにしたまま、風説を書き散らすというのは、市場を紊乱する行為に他なりません。そうしたメディアの存在自体を否定するつもりは毛頭ありませんが(むしろ必要性は認めます)、そうしたメディアに対する付き合い方を知らない人が多くて、素直に信じている人がいるのを知るにいたって、「やっぱりこれはまずいよなあ」と思いました。人は情にほだされやすいので、一部に良い書き込みがあれば、ほかの部分も鵜呑みしてしまう傾向があります。でもほんとはいちいち疑ってかかる必要があるのです。
2ちゃんねるの繁栄って、一般メディアの機能不全がもたらしているものなんでしょうね。
んで、どーしてそういうことをここに書き込んでいるかというと、私は絶対に2ちゃんねるに参加するつもりはありませんので。
私は、自分の意見は自分の名前で発言します。陰に隠れて弾を撃ってくる者を、そいつの土俵まで出張して、まともに相手しなければならないとは思いません。私が住んでいるのとは別の世界の人たちですから。
良識ある表現者としては、異次元だなあと思いました。
かつ、ああいう匿名のメディアは、日本よりジャーナリズムが成熟している国でも可能なのでしょうか。アメリカにもああいうの、あるのかなあ。支持されているのでしょうか。知りたいところです。
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