土曜日の昼間に、アメリカ大陸を繋ぐ郵便飛行機のドキュメンタリー番組を
教育テレビでやっていて、これがなかなか興味深かったです。
アメリカの郵便飛行機は、郵政省が1917年に始めたもので、
最初はワシントンとニューヨークを鉄道よりやや早く繋ぐというものでした。
次に、議会からの予算削減圧力をかわすために、
NY-シカゴ便を飛ばすことになり、これは鉄道に3時間勝ちました。
それでも赤字は減らないので、最後に西海岸-NY線というのをつくって、
これは3日間鉄道に勝ちました。
1925年にユナイテッド、アメリカンなどの民間航空会社が設立されるまでに、
30人以上のパイロットが墜落死したそうです。
余談ですが、郵便飛行機のことを知るには、サン=テグジュペリが南米縦断の郵便飛行を描いた『夜間飛行』が素晴らしいです。彼の人間洞察は一級です。
手紙を運ぶのは、最近ではインターネットがやっているのですが、
一刻も早く通信文を伝えることを人がやっていた時代もある。
私が言いたいのは、
インターネットがやっていることも、この時代のフロンティア精神あふれた人々がやったのと
まったく同じということでして、
「道を通るときは道を造った人に感謝しろ」とよく言われますが、それでは足りない。
「道は今でもつくってるんだから、お前も作れ」というのが正しいわけです。他人ごとにするなと。
インターネットの世界でも、未知の世界への挑戦が日々行われています。
われわれも、一刻も日常に安住せず、挑戦し続けなければ。
ぼくの前に未知はある、ぼくの後ろに未知はない