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パソコン業務・・・もう“凝り”ごり

スポーツニッポン2004年4月11日付号に、パソコン業務の普及伴い、首から肩にかけての凝りや痛み、手・腕のしびれなどを訴える「頚肩腕症候群が増えており、「頚肩腕症候群の患者の多くを治療してきた東京・港区の芝大門クリニックの渡辺靖之所長の話を聞いた」として、紹介されました。

(下に記事本文のテキストあり)


【記事本文】

パソコン業務・・・もう“凝り”ごり

頚肩腕症候群 酷使した神経・筋肉イタタタ

いまやデスクワークの大半を占めるパソコン業務。これらパソコン業務の普及に伴い、首から肩にかけての凝りや痛み、手・腕のしびれなどを訴える「頚肩腕(けいけんわん)症候群」が増えている。重度の場合、回復までに数カ月かかるケースもある。30年にわたり、「頚肩腕症候群」の患者を多く治療してきた、東京・港区の芝大門クリニックの渡辺靖之所長に話を聞いた。(ジャーナリスト・寺嶋 文)


労災認定の対象

日本産業衛生学会が定めたところによると「頭肩腕症候群」とは上半身を固定したまま同じ作業を続けることで、神経や筋肉が疲労。結果、体のさまざまな場所に起こる障害のことである。

首や肩の凝り、腕の痛み、手のしびれが主な症状だが、重度になると、全身に凝りや痛みが広がり、頭痛、不眠、めまいなどを訴えることもある。

アメリカでは、反復性ストレス障害と呼ばれ、年間25万人が発症。推計200万人が治療を受けているとも言われる。

日本では、現在、パソコン業務を主とする作業者に多く見られ、重度の場合には業務上疾病として、労災認定を受けるケースもある。


難しい客観的診断

しかし「頸肩腕症候群」の主訴とされる凝りや痛みは、X線やMRI(磁気共鳴画像装置)などの検査では異常が表れにくく客観的な診断が難しいのも事実だ。 そこで渡辺医師が実施しているのが(1)指で各部位を押して、凝りの広がりをチェックする(2)定点を指の頭で軽く叩く独自の「叩打席検査」で痛みのある場所を調べる(3)凝りや痛みの広がりと程度に相関する握力とみは、背筋力を測定する3つの方法。これらから総合的に重症度を診断する。

治療は、肩などの凝りや痛みに対しては消炎鎮痛剤や筋弛緩(しかん)薬の投与、および温熱療法を行う。マッサージや針きゅうも積極的に進めている。


予防法は「とくに休め」 
   激しい運動は×   必須リフレッシュ

「症状が進み、女性なら背筋力が40`、男性なら80`以下まで筋力が落ちているようなら、かなり重症。場合によって休養を勧めることもあります」(渡辺医師)

いずれにせよ@1時間仕事をしたら10〜15分休憩し、目や頭、腕を休めるA休日は休養に努める(3)自分に適したリラクゼーション法を身に付ける、など心身疲労をためないことが大切だ。

ただし、激しい運動を行うのは逆効果。十分な睡眠と休養が最大の予防となると渡辺医師は話す。「頚肩腕症候群は、男性に比べて体力が劣る女る性に圧倒的に多い疾患。職業で言うと、仕事の合間に休憩を取りづらい派遣社員、ノルマに追われるシステムエンジニアなどです。あとは期待に応えようとする人、きちょうめんでまじめな人など」

心当たりのある読者諸氏。肩こりや頭痛といった体からの注意信号を無視せず、たまにはゆっくり休養を取ってみてはいかがだろうか。


作業休止時間を設定

オフィスのIT化により、普及したVDT(ビジュアル・ディスプレー・ターミナルの略。

コンピューターなどの画面を表示する機器のこと)。厚生労働省が1998年に実施し7こ「技術革新と労働に関する実態調査」によると、VDTを使った仕事をしている人のうち、精神的疲労を感じている人は36.33%、身体的疲労を感じている人は77.6%にも上るという。

厚生労働省では02年に「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定。

作業時間に関して
(1)1日の作業時間=他の作業を組み込む、または他の作業とのローテーション連続VDT作業f時間を短くする
(2)一連続作業時闇=1時間を超えないようにする
(3)作業休止時間=連続作業と連続作業の間に10〜15分の作業休止時間を設ける
(4)小休止=一連続作業時間内において1〜2回程度の小休止を設ける…と規定している。

頚肩腕症候群チエックシート

(1)髪をとかすのがつらい

(2)電話の受話器を持ち続けるのがつらい

(3)ハンドバッグを持つのがつらい

(4)濡れたタオルを固くしぼれない

(5)夜中に腕がしびれて目が覚めることがある

(6)長く続けて字を書くのがつらい

(7)手から、よく物を落としてしまう

(8)時間があれば、できるだけ横になりたい

(9)寝つきが悪く、眠りが浅い

(10)キーボードやマウス操作をすると、すぐ腕が痛くなる

※3つ以上あれば要注意!

渡辺靖之(わなべ・やすゆき)1943年(昭18)北海道生まれ。68年、北海道大学医学部卒業。整形外科研修時期に頚肩腕症候群に興味を抱き、同症候群の臨床に専念できる条件を得るため神経内科に転向する。一般内科や、脳神経外科などでの研修を経て、81年から芝病院に勤務。頚肩腕症候群、職業性腰痛症、神経内科などの診療に携わっている。02年の芝大門クリニックのオープンより現職。同クリニックへの問い合わせは(電)03(5425)68550

渡辺靖之所長



(スポーツニッポン 2004年4月11日掲載)




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