Victor InterLink C303 リニューアル記
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VictorのWindowsCEマシン、InterLink、C303アクアブルーをオークションにて手に入れた。
最近、ネットサーフィンに耐えるWinCEマシンとして、色々な機種を入札し、最後にInterLinkを手にした。
まあ、相場価格での入手か。
この間、シャープのテリオスも選択肢に入っていたが、最後は、1024×600ドットの魅力で落札した。
しかし、このInterLinkは欠陥マシンだと思う。
なんと云ってもWinCE機で必須で最重要なバックアップ電池がユーザー交換できず、メーカー修理扱いである点、及び、スタイラスペンの本体ロック機構のすり減り側が本体側だったと云う点。
バックアップ電池が死んでいると説明しない悪い出品者に当たったかも知れないが、これ以上の出費を抑える意味と本来の分解好きが嵩じて、自分でバックアップ電池を交換した。
左写真はバックアップ電池交換後、組み立て戻す前に動作確認しているところとなる。
メーカー修理では1万円位取る様なネット書き込みもあるが、今後、この機種に限って云えば、そろそろ、内蔵電池の寿命時期であり、使い続けるユーザーは何らかの出費を求められることになる。
オークションでも時々出品されているが、バックアップ電池の寿命には注意した方がよい。何しろ、メインバッテリーを一瞬でも外した瞬間にバックアップダウンしてしまう最悪のパターン
だった。
事前に交換できないのでどうしようもない。
オークション落札する時からメインバッテリーの寿命は気にしなかったが、とんでもない落とし穴だった。
※裏を見ると小窓があり、開けてみるとメモリーの増設ボードが取り付けられている。多分、標準16MB出荷をし、拡張メモリーを売りつけようと計画したのだろうと思うが、OSをHPC2000とした段階で、あるいは、他社比較で最初から32MBとしたのかと思う。これと同じ機構(小窓)をバックアップ電池側にも設けることに設計上何ら支障がないと思われる。最初からバックアップ電池交換で儲けようと考えたのでないとか考えてしまった。
しかし、バックアップ電池の取り付けが、両面テープで筐体に貼り付け、その上を基板で押さえるだけの簡単・手抜き設計だ。
スタイラスペンもペンと本体の凸凹で固定する簡単構造だが、ペン側が凹みで、本体側が凸となっている為、凸がすり減ると何ら手の打ちようがない。 |
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キーボードを取ったところ

基板の裏側

スピーカーの配置 |
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開けると中からダメバッテリーが出てきた。 |
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昔から何かとバラすのは好きだ。
バラして工業製品の中身を眺める事は未来が見える気がする。
しかし、だんだんとバラすのが難しくなるものが多くなってきた。 |
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内蔵されているバッテリーは、左写真で示す様にサンヨーのリチウム二次電池ML2430だった。
問題は、どこでこの電池を手にいれるかだ。
幸い、ネット検索すると少し古いが、NECのPC−9801の製品に使われていた事があり、保守で入手できそうだと云うことが判明した。
この情報を元にPC−98を扱っているマイナーなショップに行って探してもらった所、少し古いが、保守で取っていた電池が有りました! ラッキー!又、同様の電池はアップルのマックにも使われているようだ。
但し、接続コネクタは、機器固有であり、いままで付いているコネクタ(ケーブル)と入れ換えた。
これでしばらくはバッテリー交換に悩まなくてよくなった。
尚、筐体を開く場合、左側ヒンジ箇所がモジュラーコネクタもある事もあり、結構、難儀した。
ここを注意すれば、電池交換はユーザーでもできると思う。電池代500円也、一件落着と云ったところだった。 |
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左側写真は愛用のスタイラスペン。上の赤いやつで、下は付属のペンとなる。
愛用ペンは、CASSIOPEIAの時から使っているもので、元は、子供のお絵描き道具のペンだが、手頃な太さがあり使いやすいので部屋専用デスクワーク用として用いている。
又、時にはフリーズしたPCのリセットボタンを押すときにも役立っている。
付属のペンは取り付けが甘くなっていたのでペンの先端部分(中央写真)に両面テープでビニールシートを貼り付けて少し厚くし、ペンホルダーとの当たりを強くする事でしっかり止まる様になった。
右端の写真は、メインバッテリーを購入したので旧のダメ
・バッテリーを強引に開けてみた所。
結構、不明な制御回路が入っている。その後、ネット検索などを行っているとリチウムバッテリーの「秘密」が少しわかってきた。多分、デジカメ用の同等か、少し容量の小さいリチウム電池を購入
して組み換えれば、専用品の5〜6割り程度のコストで再生できるかと思っている。
しかし、せっかく交換したバックアップ電池の効き目もいまひとつなので取り敢えず保留状態。
今のところ、新しいバッテリーを購入したので持ち出してもしばらく使えるし、バッテリー切れになれば使用を止めて持ち帰る事でモバイルしようと思っている。
バックアップダウンしても、データはCF側なので、PC接続でバックアップを戻せば、復活する事ができるので、取り敢えず、投資はここまでかと思っている。
(結構、投資した様な気がする...、少し型落ちのWinノートが買えた!)
ちなみにバックアップダウンした場合、再起動で時間等も設定せず、最短で立ち上げ、LAN設定し、リセット後にRS232CでPCと握手し、その後、LANカードを接続してバックアップ復元させている。その間、3分程度と云ったところか。
まあ、外に持ち出して使い続ける事を考えなければ、しばらくは使えるマシンかと思っている。
このInterLinkは、蓋の開閉で電源のオンオフ(サスペンド)できるので、使い勝手として、リアルタイムに動作する為、もっぱら、ちょっとしたネットサーフィンやオークションチェック、メールチェックに用いている。
メインPCと比べると超省エネでハッピーではあるが、最近の「省エネ」Windowsマシンに魅力を感じ始めている...。
今後、さらなるOS強化で、スイッチオンオフが自由にできる様になるとWinCEも出番が無くなるかもしれない。
その時は、主流のマシンが使える様になり、ソフトの心配もいらなくなる、バラ色のパソコンライフが過ごせるかも! |
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●しばらくの延命策(Up04/06/01)
無線LANを使える様にした。
InterLinkを手に入れてやろうと思っていたどこでもネットサーフィンを実行できる様にした。
当初、BUFFALO WLI2−CF−S11を手に入れてトライしたが、なんと、普通のカードアダプタに挿入できない太っ腹のCF・LANカードだった。しかも、結構
値段の良い足元を見た価格設定のCFアダプターで追加投資を中止し、IOデータのWN−B11/CFLに切り換えた。(こちらは一般的な普通の
CFアダプタが使える。
しかし、どちらのLANカードも使うことはできるが、一旦、電源オフオンすると再立ち上げでフリーズしてしまう。
その後、WindowsCE FANから得た情報やネット上で色々と調べると、InterLinkは「電源管理がまずく、フリーズする」と云うのが一般的な評価だった。
常に使える様にするには、電源を切る(サスペンドする)前にLANカードを抜き取るか、次に電源を入れた時にリセット操作を行う事で使える事がわかった。
わかっても、こんな操作が毎回できるわけがなく、対応策をメーカーに質問した。(BUFFALOは聞いていない)
以下、メーカーの「言い訳」
Victor:
<タスクバーでの電源管理について>
MP-C303の所与の機能において、接続されている無線LANカードのオンオフを、OS上の操作で行うことはできません。周辺機器をご利用になりたくないときは、お取り外し下さいますようお願い申し上げます。
<ワイヤレスLANの設定について>
ご利用の無線LANカード(WLi2-CF-S11)につきましては、弊社外製品につき、情報を持ち合わせておりません。
また、現時点では、バッファロー様よりMP-C303での動作確認情報をいただいておりませんが、本機器に搭載されているインターフェースに対応している機器であれば、ご利用いただける可能性がございます。
一般的なご案内とはなりますが、以下についてご確認くださいますようお願い申し上げます。
【ご確認いただきたい項目】
・CFスロットで別の機器は正常に動作するか
・PCカードアダプタをお持ちの場合、PCカードアダプタ経由でも同様の症状が発生するか
・下記項目をバッファロー様にお問い合わせください
(お問い合わせいただきたい項目)
・無線LANカード(WLi2-CF-S11)はMP-C303で動作可能か
・ドライバの正常なインストール方法
・ファームウェアのアップデート提供の有無
ioデータ
お問い合わせいただきました件についてですが、WN-B11/CFLについては、Pocket PC
2000環境での正常動作を確認させていただいておりますが、あいにくお使いのVictor製「InterLink
C303」とは実機で検証を行っておらず、必要な設定を行っていただきましても正常に動作するかどうかを弊社でも判断しかねる状況となり、動作保証外の環境でのご利用となります。更に、それぞれのPDAで、ドライバや電源管理の処理が異なることからも、動作確認をおこなったPDA以外については弊社にて具体的な対処方法をご案内させていただくことが困難な状況でございます。
つきましては、誠に恐れ入りますが、「無線通信を行った後に、電源を入れ直した場合に、LANアダプタが挿入されている、いないに関わらず、本体が起動できな くなる」現象について、対処方法がないかどうか、また、考えられる原因がないかどうかを、一度本体メーカー様にご相談いただけないでしょうか。
せっかくお問合せくださいましたのに、なにぶん未検証の組み合わせとなり、弊社より有効な対処方法をご案内させていただくことができませんことをお詫び申し上げます。
★その後の対応
その後、NCRのORiNOCO
PCカードではサスペンドしてもフリーズしない情報を得る事ができ、早速手にいれて確認したら、たしかにフリーズしない。これでは、InterLinkが悪者でなく、LANカードメーカーを悪者と考えてしまう。
このOriNOCO製のLANカードはMACにも使われているカードの様で、世の中の鍛え方が違うのかと思ってしまった。
ただし、InterLinkの電源管理がおかしい(設計ミス?)のは事実だと実感している。
どの様な作りが違うのだろうか、深く考えるネタもないので、取り敢えず、どこでもチョットだけネットサーフィンができる様になったので良しとしている。これで、ノートPC乗り換えが少し先送りとなった。
しかし、出っ張りが大きくて取り扱いに注意が必要だ。これからは無線LAN内蔵タイプが魅力と感じた。
★この先の未来
ネットサーフィンを始めるとIEの古さや、フラッシュ等の対応で、次のイライラが沸きだしつつある...!
PDFファイルが見れないのもイライラの原因となる。やはり、WinCE(CE3.0辺りまで?)は過去の製品かと。
最近、「大画面」WinCEをMicrosoftも考えている様で、これらが、普及価格ででてくれば挽回のチャンスはあるか?
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  ioとOriNOCOの比較 |
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