半村 良

セレーナの女神

bookf1_025 角川文庫 375−21
ある日、私の仕事部屋を二人の黒人が、わさわざアフリカから訪ねてきた。彼らは私に、時間を支配する女神「セルーナ」の像をかえしてくれというのだ。すべてが初耳出、何が何やらわからぬ私に、彼らはその気になるまで、いつまでも待っていると言って帰っていった。ところがその直後、私の旧友がアフリカ旅行のみやげと言って、どうやらセルーナの女神らしい木彫りの人形を持って現れたのだ。あの二人の黒人は未来を見とおせられるのか・・。表題作ほか、日常生活の中に起こる奇妙な話しを描く傑作短編八篇を収録。


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