五木寛之

晴れた日には鏡をわすれて

book1_059 角川文庫 い7−11
淋しい冬の海。隠岐の民宿で働く牟田口アカネは、自分の醜い容貌に絶望して生きていた。彼女が待っていたものは、まさに<なしくずしの死>。そんな彼女を絶世の美女に変えようという、神への反抗ともいうべき試みを企てる男が現れる。草影真人−−。彼と摩天崖の絶壁に立ったとき、アカネの命は奇妙な軋みを立てて震えた。美醜の対立がもたらした鮮烈な愛と冒険の新ホラー・ロマン。


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