DIATONE SPEAKER UNIT P-610
shi's familyへ MyHomePageへ MyAudioへMyAudio UpDate 2011/01/01

何年前の写真だろう...

学生の頃から、そう、何年前だか記憶も薄れた昔から、フルレンジ1発のダイアトーンP−610を専用 のBOX(⇒PDFファイル)に入れて楽しんできた。
遠い昔からタイムトンネルを抜けてきた様なスピーカーだが、その後、ツィータを追加して2−Wayで現在に至っている。
ボックスは、48(W)×38(D)×60(H)(cm)で、ある雑誌にNHKの標準ボックス(P−610用)をさらに改良し、低域を延ばした特殊なダクトを付けた紹介記事があり、その記事を元に作ったものとなる。
今回(03年7月)、劣化の激しいP−610を新品に交換するにあたり、色々と写真を撮り、整理したのがこのページとなる。
尚、記憶としてP−610は、一度製造終了してからその後再生産されたが、1992〜3年頃に完全に製造終了のアナウンスが行われ、その時(03年5月)に買ってたものを引っ張りだして交換した。
最初にこのボックスを1971年9〜10月にかけて作って以来、3回目のスピーカー交換と思う。
最初の生産中止はマグネット入手難からで、再生産時はフェライト系のマグネットに切り替わっていた。
当時、アルニコからフェライトにマグネットが変わり、音が悪くなったと云うのが評論家の意見だったかなと記憶している。しかし、生産終了時はフェライトだけでなくアルニコ系でも生産してくれたのが、三菱の最後の企業努力、メーカーの意地かとも思っている。
当然、最後に購入したのはアルニコ系で1個5900円(1993年)だった。安いのか高いのか??
スピーカーの下には材質不明だが硬質のクッション材(厚さ7cm)を敷いている。
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学生の頃、少し広いところにこのP−610スピーカーボックスを持ち込み、12Aシングルでバロックを聴いた感動がいまだに耳に残っているが、これから先、永久に再現できない音と思っている。
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いまだ現在、オークションを見ると、P−610モデルが取引されている。中にはデッドストックの未使用品なども出品される事があり、根強い人気のバロメーターかと思っている。
自分も、最近、予備として610をオークションで入手したが、これが最後のスペアスピーカーかとも思っている。
又、最近、真空管300Bのアンプを組んだのを機に、時たま、じっくりと610の音を楽しんでいる。
やはり、半導体よりは真空管に向いているスピーカーかと思う。(小出力でじっくりと聴きたい心境だ)

前面のネットを外した所 内部の様子 ダクトの正面と後ろから ツィーターとネットワーク
一時、ダクトにツィーターを
置いた時もあった
内部の様子を見る
ダクトが特徴
ダクトの正面と後ろを
アップで
ツィーターとネットワーク
下はスピーカー切換機
左端は交換前のP−610、その隣が交換するP−610、少しマグネット部の大きさが違う
スピーカーを眺めているとステキな音が溢れてきそうだ

70〜80年代、P−610に代表される16cmフルレンジクラスは、数多く種類があり、又、色々なスピーカーとボックスを組み合わせた制作記事もオーディオ評論家長岡鉄男氏を始め、頻繁に見る事ができた。
最近は、その様な関連の雑誌を見る機会に縁遠く、どうなっているのだろうか。
しかし、インターネットでP610や16cmスピーカーなどで検索すると、まだまだ活発な人がいる様で安心する。
左の写真は、コーラルの16cmスピーカー6A7で、4chステレオのリアに使っていた時期があった。
これも、結構、話題になったスピーカーだったと思う。

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