エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.179
2002年11月16日 土曜日

アブサリア神父のメッセージ
トワーヌ・ファン・テーフェレンによるベツレヘムだよりNO.38
教皇特使とのインタビュー

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
 私たちの司教は、昨日11月15日、スイスのカトリックフリブール大学から神学名誉博士号を受けられました。これは、聖地における司教の平和構築の役割に対する高い評価として、また不安定な政治・経済情勢のためにこの数年困難な時を通っている聖地のキリスト教共同体への連帯の証として、授与されたものです。これは数ヶ月も前に大学側が決定していたことでした。この著名なカトリック大学を経営するドミニコ修道会の守護聖人である聖アルバートの祭日が大学の新学期の開始時期と重なっており、新学期の開始を記念するためです。 司教は引き続きパリに行かれ、毎年フランスで開催される非常によく知られている「ソーシャル・ウィーク」に参加されます。

 私たちは昨日、アラブ教育機関の企画で、ベツレヘムの若い学生たちをタイベに招待しました。終日様々なアクティビティーを行い、学生たちは独立記念日を祝って村内での平和行進に参加しました。一日の終わりには、100人近くもイスラム教、キリスト教の学生たちと共にイフタール(断食明けの食事)を持ちました。これらの学生たちは、ラマダンの断食を行っていたイスラムの兄弟・姉妹たちと共に終日断食を行っていたのです。有益なことを共に行うことができ、非常にすばらしい機会でした。検問所や閉鎖、政治情勢の如何に関わらず、人々の生活は継続されるべきであり、文化的な活動や交流が妨げられるべきではないのです。特に学生たちが閉鎖区域から出て行かなければ、他の町に住む友人たちと知り合いになれないようなこの困難な時期にあってはなおさらです。(この日の様子については、トワーヌによるベツレヘムからの手紙で報告を読むことができます。)これらの文書を読むことで、テレビ画面で見ていること以外で、この地で何が起きているのか別の見方をすることができるようになればと願っています。聖地で平和を成し遂げようと苦闘している人々がいるということ、そして彼らの声に耳を傾けるべきであることを是非知っていただきたいと思います。
           

ラエド・アブサリア神父



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