エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.173
2002年10月5日 土曜日

アブサリア神父のメッセージ
ベツレヘム学生集会での総主教(大司教)のスピーチ
トワーヌ・ファン・テーフェレンによるベツレヘムだよりNO.35

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、(10月5日)
 私たちの総主教は先週水曜日のベツレヘム地区の大きな集会(ベツレヘムの降誕広場で開催された)を司式しました。その地区のあらゆる学校から何千もの学生が集まりました。総主教はここに載せる短いながらも意味深いスピーチをしました。私はこういった集会は他のデモよりもはるかに意味があると考えます。というのは、自国において平和に自由に生きる正当な権利を主張するパレスチナの人々に対して礼儀を持って接する場であるからです。総主教と他の多くの教会の長たちがこういった集会を奨励しそれに参加するということはまた、パレスチナの人々の窮状に対する団結を示す上で意味のあることです。私たちがここ数年働きかけてきたこのような新しい動きは、聖地の政治的また社会的舞台の一部となってきています。

 現在私がいる教区タイベにおいては、ありがたいことにすべてが順調にいっており、学校も同様です。聖地の観光業がほぼ立ち行かなくなっている今の時期に、この小さな村が非常に重要な観光地になりつつあるということをお知らせいたします。事実、先月4つのグループが半日村に訪れ、村の小さなホスピタリティー・センターで昼食を取りました。私たちはこのような勇気あるすべての人々、この難しい時期にここを訪れてくださった勇気あるフランスの方々へ特に感謝をしたいと思います。そして多くの方々が同じように勇気を持ってここへ来てくださるように願っています。来てくださることは、イエスの国に生き残るキリスト者共同体との連帯を示す一番のしるしであるからです。私たちは、個人やグループで、短期間でも長期間でもこの村へ皆さまをお迎えする用意のあることをお伝えいたします。50人余の方々に十分な、皆さますべてをお迎えできる家を用意しております。

 イスラエル軍がすでにベツレヘム近郊のベイトサフール(Beit Sahour)に住む100人以上のギリシャ正教会の人々の住宅計画に対して破壊を警告した、とのさまざまな噂があります。ベツレヘム地区で様々な問題を刺激することになると思われるこのような指令が、近い将来に実行に移されることのないよう願っています。この問題については現在までそのほかの詳細はわかりませんが、新しいことがわかり次第お知らせいたしますし、またこの問題についてご支援をお願いいたします。できるだけすべての教区において住宅計画を立てることによって聖地のキリスト者を存続させることが、教会としての私たちの関心事なのです。

 このような正気を失くした状況がいつまでも続くことなどありえないのですから、近々よい日が訪れると楽観しております。どうぞお祈りください。

ラエド・アブサリア神父



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