オリーブ・ブランチ NO.171
2002年9月22日 木曜日
親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、(9月22日)
ラマラでは非常に危険な状況となっています。特にアラファト議長の官邸はこの
三日以来殆ど瓦礫と化しています。現在イスラエル軍は爆破する前に、アラファト議長を含め中にいる者全員が退去するよう最後のチャンスを与えています。これから何が起こるかわかりません。
問題は、これらのことが全世界の人々の目の前で起こり、誰も止めるようイスラエルに敢えて言おうとしないことです。世界中の人がみな唖や盲になったのではと思うほどです。
アラファト議長ばかりかパレスチナの大きな町に住む1億人以上の命を、私は心配しています。パレスチナの人々はすでに3ヵ月以上外出停止下にあり、特にここ数日は更に厳しく制限されています。一方、イスラエル人はロシュ・ハ・シャナ(新年の祭り)やヨム・キップール(大贖罪の日)を祝い、数日後にはスッコート(仮庵の祭り)を祝おうとしています。ユダヤ人は他の人々を攻撃し抑圧しながら、一体何を祝うのでしょうか?
ここ数日私は怒り、また落胆しています。というのは、この長く暗いトンネルの先に何の明かりも希望のしるしも見えないからです。私たちは全く無力ですが、決して希望は失ってはいません。預言の声が繰り返し起こり、世界のひとびとの前で真実が語られることを信じています。ですから私はいずれの側であれ、この最悪の状況に変化を起こせる人々と共に、平和のためになおも働いています。
私は以前、「平和の聖職者」と呼ばれる新しく起こった枠組みの中で共に働くユダヤ教のラビ、キリスト教の神父や牧師、イスラム教、ドルーズ派の指導者達の発案イニシアティブについて述べました。この手紙の中で、これらの聖職者が賛同する最初の異教派間共同宣言をお送りできることをうれしく思います。皆様方が関心を持ってくださるようお願いいたします。また、どなたか、特に聖職者の方が賛同し、名前を加えてくだされば幸いです。なお来月中(10月中)に全ての署名を出版できるようEメールで送っていただければ、これに勝る幸せはありません。
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聖地の状況は、どちらの側にとっても耐えがたくなっておりますので、重苦しい
日々が早く過ぎ去るよう望んでおります。早急な国際介入が必要です。
タイベーから親愛をこめて ラエド・アブサリア神父
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