ニュージーランド
野生ペンギンと大自然を巡る旅
2023年9月29日~10月16日(18日間)
■ レンタカーで北へ
10/6(金)
■ 朝のインバーカーギル街歩き
今日はテ・アナウという町に向かう日。荷物をパッキングし、朝9時に受付に行くが、スタッフがいない。11時約束の空港送迎までスーツケースは部屋に置き、部屋の鍵も持ったまま、インバーカーギルの町なかへ出かける。その旨をスマホのメッセージからホストに送る。
まずは近くのパン屋に行くが、パイだけしかなさそうなので、出る。公園に行きたかったが、あまり時間がないため、ギフトショップを覗き歩く。今回初めての街歩きが楽しい。あでりーはペンギン柄のショールを購入し、さっそく首に巻いていた。
かなり遠くまで歩き、いちばん気になっていたギフトショップに入る。確かに良さそうなものが置いてあり、しかもとても広い。前回来た時は日曜で休みだったので、次の日曜日も閉まっているか念のため聞いてみると、10~16時で開いているらしい。聞いてみてよかった。他にも日曜休みかと思っていたら同じ時間帯で開いている店があることがわかった。ファンテイルのクッションカバーなど、すこし買い物をしたが、また日曜日に戻ってきた時に訪れようとあでりーと話し、店を出る。
10時半過ぎ、宿へと引き返す。11時ちょうどくらいに到着。いつもの男性がおらず、女性が一人座っている。この人が客かと思ったらスタッフで、鍵を返し、荷物を車に積み込む。ベンツのトランクに、傷をつけないよう注意しながら、スーツケース2個をなんとかかんとか積み終えた。
■ レンタカー最高!
空港のレンタカーオフィス前でおろしてもらい、スタッフにお礼を告げて別れる。オフィスに行ってみるが、開いていない。すぐ近くの別の会社に行くと、そこのスタッフが出てきて、一緒に元のオフィスに引き返す。
免許証を見せ、住所などを記入する。さらなる保険を勧められたが、事前に保険には加入しており、十分だと思うのでそのままにする。途中で英語が聞き取れず、何度か聞き直しながら手続きが終了。ガソリンを入れる際の注意で「91だよ、91ね」と何度も言われたが、意味が分からなかった。
手続きを終え、車まで移動する。車種はなんとトヨタカローラ。運転はしやすそうだし、二人なら充分な大きさだ。右ハンドルでもウィンカーとワイパーが左右逆のことがあるが、この車は日本と同じ仕様で安心。ガソリン給油口を見てみると「91」と書いてあり、さっき何度も言われたのはガソリンの種類だったのだ、とようやく理解できた。シート調整をおこない、ビデオ撮影をしたらすぐに出発する。

借りたカローラ
早めに手続きが済んだので、12時出発の予定が11時半過ぎには出られた。最初はドキドキしながら運転をするものの、すぐに慣れる。カーナビは別料金だと思っていたら、無料で使えそうなので使ってみる。テ・アナウの宿の場所を入れると、ちゃんとルートを示してくれた。インバーカーギルのセンター街の知った場所を通るかと思ったら、そこは避けるルートだった。
しばらくすると郊外に出て、牧場の広がる広大な風景となる。12時頃に適当なわき道に入り、車を停める。ランチをとるのだ。昨日、インバーカーギルで買ったハムを僕がサンドにしたのだが、ハムたっぷり、塩気もばっちりで美味しかった。サラダもいつもながら美味しい。デザートにはピーナッツクリームを塗ったパン。今回も満足のいく食事となった。
運転を再開する。風が強いが、景色は最高なので、とても気持ちがいい。日本車がたくさん走っていることに驚く。制限速度は市街地が50~70km/sで、市街地を離れると80km/s、何もない郊外では100kmと、一般道と高速道路が続いている感じで走りやすい。まずは分かれ道となるラムズデンという町を目指す。そこに、あでりーがチェックしてきた牡蠣を売っている店がある。一本道なので難なくラムズデンに到着。牡蠣の店が見当たらず、少し過ぎたあたりのインフォメーションに車を停める。民芸品も売っていたので、ジャムを購入する。
あでりーがトイレに行っている間に牡蠣の店を歩いて探しに行く。見つかったが、1ダースで40ドルもするので、やめる。コーヒーが飲みたいので、近くにあった3軒ほどを覗いたあと、インフォーメーションに一番近い店に入る。コーヒーがSからXLまで同じ値段なので、XLを注文する。ちゃんと豆から挽いているので美味しい。店の中にはいろんなものが売られていて、マヌカハニーの粉末が安かったので自分達用とおみやげ用でいくつか購入。XLのコーヒーは飲みきれないので、しばらく休憩してから持っていく。

途中の景色
■ 湖の畔のきれいな町
残り半分ほどの道のりをいく。やはり広大な景色で気持ちがいい。やがてテ・アナウの町に入る。まずは食材を買いに、町唯一とも言えるスーパーまで向かった。
スーパーで水、パンなど一通りのものを購入したあと、宿へと向かう。目当ての場所を一度通り過ぎてしまったが、引き返して宿の入口から車を入れる。受付で手続きを済ませると、鍵を渡された。広大な敷地の中には、たくさんの棟が建っている。いったん車に乗り込み、奥へと進んだ先の棟に僕らの部屋があった。車を停め、部屋に入る。シンプルだがとても気持ちのいい部屋だ。窓が広く、寄ってくる鳥も見られる。
一休憩してから、さっそく周囲を散策にいく。すぐそばにあるテ・アナウ湖がとてもきれいだった。水面にはマガモがいる。林にはトゥイがいて、久しぶりにきれいな声を聞いた。ここにもいるんだ、と思い嬉しくなる。他にもいくつか小鳥を見かけたが、しっかり姿を確認することができない。あとで写真を見返すと、ズアオアトリという鳥が映っていた。

テ・アナウ湖

ズアオアトリ

ウタツグミ
湖沿いに歩くと、カナダガンも群れていた。バードサンクチュアリを目指していたのだが、なかなかわからない。そこはあでりーがかつて訪れた場所で、ニュージーランド固有の鳥が飼育されている。記憶を頼りに歩くが見つからない。もう20年以上も前のことだからなくなったのかもしれないと思いつつしばらく歩き、ニュージーランドバトなどを見送った先に、ようやく「バードサンクチュアリ」の表示が見えた。喜んで進むと、20分ほど歩いた先に、それらしい一角を発見。タカヘなどの鳥の名前が書いてある。
さっそく中に入ってみる。まず見えたのは、カカ。ウルバ島でも見た鳥だ。とても頭が良く、丈夫なくちばしを使い、水道の栓をひねって開けたりチェーンを外したりする。それから、ウルバ島では見られず出会った人から話だけ聞いた、パラキート。思ったより小さく、かわいらしい。タカヘの檻があったが、毎日1回、10ドルで檻の中に入れるらしく、もう時間は過ぎている。
ブルーダックと思われる檻に、親鳥2羽とヒナが数羽いて、楽しませてくれる。その後、タカヘの檻を見ると、すぐそばにいるのを発見! 僕は初めて見るから感激だ。さらにもう1羽もいて、十分に観察することができた。

ニュージーランドバト

ブルーダック

タカヘ
タカヘをあとにし、近くにあった池を見ると、クロアカツクシガモのつがいがいた。さらに、ブルーダックやそのヒナもいる。そのうち、クロアカツクシガモは池から飛び立ち、すぐそばの芝生に降りた。そっと近寄り、一緒にビデオに収まった。

クロアカツクシガモ

ブルーダックの雛

テ・アナウ湖畔
十分に楽しんだあと、ふたたび歩いて部屋に戻る。と、ポケットに入れてあった部屋の鍵がない! 車の鍵と同じポケットに入れてあったので、車周辺を探すが、見つからない。ただ、部屋の鍵を落としたら音でわかるはずなので、最初から部屋に置いたまま出てきた可能性もある。とりあえず受付に行き、インロックしてしまったことを告げ、スペアキーを借りてきた。部屋に入り、おそるおそる探すと、あった! ようやく安心し、スペアキーを返却に行く。
まだ外は明るいが、いつの間にか19時を過ぎていた。交代でシャワーを浴びる。シャワー設備がこれまでで一番原始的で、プールのシャワーに毛が生えた程度だった。僕はスリッパで行ったらスリッパが濡れてしまった。
その後は別棟にあるキッチンに移動し、夕食の準備。僕はスチュアート島で買ったパスタを作る。鍋に具材とお湯を入れ、かき混ぜながら温める。あでりーはサラダを作ってくれた。オークランドの醸造所のビールで乾杯する。今回もすべて美味しくいただく。部屋に戻ると、明日は早いので、日記を書けるところまで書き、22時過ぎに就寝。

本日の夕食