ニュージーランド
野生ペンギンと大自然を巡る旅
2023年9月29日~10月16日(18日間)
10月4日
目次
10月6日
■ 島を去る日
10/5(木)
■ 最後の島トレッキング
7時に起きる予定だったが、今日はそれほど急がないので、もう1時間寝ることに。8時過ぎに起きて体操を始め、その後、荷物をパッキングする。あでりーは先に起きて弁当とお茶を準備してくれていた。今日でこの宿ともお別れだ。とてもいい宿だったので名残惜しい。スーツケースをしっかり荷造りし、室内の撮影もしてから、チェックアウト。カードで料金の支払いを済ませ、フロントにスーツケースを預ける。

ホテルの室内

共有の休息スペース

共有キッチン

サウス・シー・ホテル外観
9時30分にホテルを出発し、前にインフォメーションで教えてもらったトレッキングコースへ向かう。インフォメーションの脇を抜け、キウイ探索で通ったあたりをずんずん進んでいく。トゥイがいたるところにいて、きれいな声を聞かせてくれる。雌雄のクロウタドリ、カワラヒワのような鳥も出てきた。

しばらく歩くと、入り江に出た。小さな橋の手前で、水面に突き出た枝にとまる鳥を見つける。カワセミの仲間だ。日本のカワセミと模様が違い、少し大きい気がする。初めて見る鳥だ。後で調べると、「ヒジリショウビン」という名前だった。

ヒジリショウビン

途中で見つけた不思議な植物
その後、アップダウンを繰り返しながら進み、浜辺に出た。今日はそれほど遠出をするつもりはないので、適当な場所を見つけて昼食にする。岩場に腰をおろしてみるが、サンドフライが大量に寄ってきて食べられない。少し戻り、屋根のあるテーブルと椅子に陣取る。やはりサンドフライが寄ってくるので、しかたなく二人ともうろうろと歩きながら食べた。大変だったが、考えてみれば面白い体験だった。

たどり着いた浜辺

昼食をとったスペース
食後のコーヒーは別の場所にすることにし、来た道を引き返す。途中でいろんな鳥を見るが、小鳥はなかなか見分けがつけない。あとで写真を見返すと、ゴシキヒワやホシムクドリが映っているのを発見した。

二か所ほどベンチがあったが、そのどちらもやはりサンドフライが来るのでやめにする。結局、キウイ探索の道に入り、街中に戻ったあたりで、インフォメーションセンター前に適当なベンチを見つけて座る。サンドフライはゼロではないが少ないので、ここでコーヒーとデザートのブラウニーをいただいた。ブラウニーはやはり甘すぎる味だったが、コーヒーは美味しかった。

途中の風景

どこにでもいるクロウタドリ

ゴシキヒワ

ホシムクドリ?
■ 最後の島歩き
その後は、最後の街歩き。インフォメーションセンターでペンギンの本とポストカード、ミュージアムではティータオルとウルバ島のコースターを購入。スーパーの隣にある洋服店では、あでりーは50%ディスカウントになっていた服を、僕は手袋を買った。しっかりおみやげが買えて大満足。

次に切手を買うため、インフォメーションで郵便局の場所を教えてもらう。フィッシュアンドチップスの店の近くで、飛行機発着所ともなっているところだ。思えば、飛行機と郵便は確かに一体であれば都合がいいだろう。中に入り、しばらくするとスタッフの姿がなくなった。しばらく待っているとやってきたが、また出かけるらしく、10分ほどしたら来てほしい、と言われる。

外に出てぶらぶら歩いていると、フィッシュアンドチップスの店の隣にカフェを見つけたので入る。営業時間が短いので、これまでは開いていなかったのだろう。「Flat White」と呼ばれるコーヒーを注文すると、カプチーノが出てきた。すごくおいしくて癒される。思えば、今回の旅で初めてカフェに入ったことになる。ところでこの店にも「KOMBUCHA」というメニューがあり、気になったので店員に聞いてみた。KOMBUCHAは日本語だと話したら、店員は驚いていた。だが、あとで調べたら昆布茶が由来ではなく、語源はまったく別らしい。そして、KOMBUCHAは緑茶や紅茶を発酵させ、むかし日本では「紅茶キノコ」と呼ばれブームになったのと同じものだった。

「cafe Snuggery」の外観


ゆっくりしたあとで、郵便局に戻る。切手の値段を訊くと、ハガキ用で3.3ドルとかなり高い。当初15枚ほど買う予定だったが、値段を聞いて5枚にする。

14時頃に宿に戻り、二階の窓際の席でしばらく過ごす。あでりーは日記を書き、僕はスマホをネットにつなげ、LINEで母や姉に連絡。その後はぼんやりと過ごす。15時前にフェリーが入港するのを確認し、ホテルのフロントでスーツケースを引き取る。

見慣れた浜辺を歩き、フェリー乗り場へ向かう。スチュアート島とも今日でお別れだ。すごくいい場所だったので、帰るのが寂しい。それでもこのあと、フェリーに1時間乗るという試練が待ち構えている。僕はもう、ポッドキャストを聞きながらひたすら堪える準備をしている。チェックインでチケットをもらい、二階の待合で待つ。意外にきれいなところで、のんびり過ごすことができた。あでりーはポストカードを購入したあと、自由記帳のホワイトボードにブルーペンギンの絵を掻いていた。

意外に快適だったフェリー待合室

あでりーの残した絵
15時半になり、フェリーに乗り込む。エチケット袋を2枚とり、イヤホンをスマホにつなげ、ポッドキャストを聞きながら目をつぶる。あでりーにはもう、自分だけの時間だと告げてある。フェリーが波に乗り上げ、重力で下がる瞬間がいちばん胃にこたえるので、その瞬間に息を吐くようにする。これで当分は大丈夫そうだ。僕はポッドキャストに集中しながら、時間が過ぎるのを待つ。あでりーは2日前に歩いたアッカーズポイントのあたりをビデオで撮っていた。

今日はよく晴れていて、行きのように大きな波がなく、揺れは小さい。半分以上来たところでも、まったく酔いの気配はない。それでも最後まで気を抜かない。徐々にスピードが緩み、ブラフに近づいたことがわかる。よかった。今日はまったく大丈夫だった。目を開け、あでりーとガッツポーズ。大きな懸念がこれで払拭された。
■ インバーカーギル再び
港に着くとバスが来ていた。運転手は行きと同じ女性だった。一番に乗り込んで運転手に宿の名前を伝え、最後尾の席に陣取る。出発する際、スーツケースは座席に上げるよう運転手から言われる。たしかにこうすれば後ろの人も通路を歩ける。

行きと同じ道を戻る。ビデオ撮影をしていると、ほどなくインバーカーギルに入る。別の乗客が空港に向かうらしく、そちらが先かと思っていたら、我々の宿が先だった。

宿の受付に行くと、前回と同じ男性が迎えてくれた。「スチュアート島はどうだった?」と聞かれ、すごく良かったと答える。今回は4番の部屋。wi-fiとキッチン、シャワーについて同じ説明を受ける。明日のレンタカーのため空港まで送ってくれるかと聞いたら、大丈夫だと言ってもらえた。よかった、これでまた一つ懸念が解消された。

水や食材を買うため、出かける。帰りのバスから、宿の近くにカレー屋があることを見つけていたので、まずはそこを探りにいく。意外に安く、メニューも多い。ここは次回、テ・アナウから戻った時に行くことにする。そこからカウントダウンというスーパーを目指す。途中でフィッシュアンドチップスの店が二軒ほどあったので覗いてみたが、あまりよさそうではないので、何も買わずに出る。カウントダウンに到着し、バナナ、サラダ食材、明日の弁当用のハムなどを購入。水、牛乳も買う。ビールも買いたかったが、売っていなかった。量り売りのものはシールを印刷することができず焦ったが、セルフレジで量ることができた。なんとか支払いを済ませる。

帰宅後、すぐに食事の準備。今日は、日本から持ってきたレトルトカレーをパックご飯にかけて食べる。お湯を鍋で沸かすが、電磁コンロなのでなかなか温かくならない。先にポットで湯を沸かし、それを鍋に入れると、なんとか温かくなった。あでりーはサラダを準備し、僕は明日のハムサンドを適当に作る。食べてみると、カレーライスは普通においしく、日本を思い出させる味だった。さっき買った量り売りのオリーブはビネガーが詰めてあり、美味しい。

食後、僕は久しぶりにノンカフェインのドリップを淹れる。あでりーは、昼の残りのインスタントコーヒーにオーガニック牛乳を入れていた。スチュアート島で買ったピーナッツクリームに、ここで買った黒糖を山ほど入れ、パンに塗って食べたら、すごくおいしい。牛乳も少しだけ飲んだが、これまた甘くておいしい。今回もすばらしい食事になって大満足。

その後、後片付けをし、交代でシャワーを浴びる。ここのwi-fiは有料だと思っていたら無料だったので、つなげる。久しぶりに少しゆっくりと時間がとれたので、お互いにたまっていた日記を書く。23時過ぎに就寝。

本日の夕食

本日のデザート

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