●クロノノーツ
プレイ人数
1〜6人
My評価





ゲーム内容
 プレイヤーはタイムトラベラーとなり、タイムパラドックスを修復し、史的に重要なアイテムを集めていく。

 歴史上の出来事が書かれたタイムラインカードを8×4列に並べます。この中には、特に重要な事件を表す13枚の「リンチピンカード」と、それ以外の「リップルポイント」カードがあります。各プレイヤーには、歴史の修正内容が書かれたIDカード、必要なアイテムが書かれたミッションカードが一枚ずつ、更に3枚のクロノノーツカードが手渡されます。
 手番プレイヤーは山札のクロノノーツカードを1枚引き、プレイします。クロノノーツカードには、リンチピンカードの歴史を修正できる「インバーター」、アイテムを表す「アーティファクト」などがあります。インバーターを使ってリンチピンカードが裏返されると、それに影響されていくつかのリップルポイントカードが裏返され、パラドックスとなります。
 パラドックスになったカードには「パッチ」カードを置き、歴史を修正することができます。この場合、手札を1枚増やすことができます。またこの他、様々な特殊効果を発揮する「アクション」カード・「タイムワープ」カードなどがあります。IDカードに書かれたように歴史を修正するか、ミッションカードに書かれたアイテムを集めるか、パッチを繰り返して手札を10枚にするかの、いずれかを達成したプレイヤーの勝ちとなります。






IDカード。ゲーム勝利に必要となる、歴史の修正内容が書かれている。左の例だと、1945年はそのままに、1968年と1969年の歴史を修正すれば、完成。 ミッションカード。ゲーム勝利に必要となるアイテム3種類が書かれている。


リンチピンカードの表(おもて)面と裏面。歴史上の重要な事件を表す。左の例だと、1936年の「ヒトラーの天覧ベルリンオリンピック開催」。これが裏返ると、「ヒトラー暗殺される」となり、1939年・1942年・1944年・1945年・1948年の歴史に影響が及ぼされ、該当する年のリップルポイントカードが裏返ってパラドックスとなる。
1980年のリンチピンカード。「ジョン・レノン殺される」だが、これが裏返ると「ジョン・レノン殺されかける」となり、1986年と1999年の歴史が影響を受け、リップルポイントカードが裏返る。
1939年のリップルポイントカードの表面と裏面。1936年の歴史変更(リンチピンカードが裏返ること)に伴い、裏返ってパラドックスカードとなる。
アーティファクトカード。左は、「生きているブロントサウルス」、左は「本物のモナ・リザ」。モナ・リザは贋物を含め、3種類ある。


インバーターカード。これを出すことにより、リンチピンカードが裏返り、歴史が変更される。左の例だと、1912年・1915年・1937年を変更できる。 パッチカード。パラドックスとなったリップルポイントカードの上に置く。パッチカードを出すと、山札から手札を1枚増やすことができる。


アクションカード。他プレイヤーのIDカードをリセットさせる「あなたの両親は出会わなかった」カード(左)や、アーティファクトを横取りする「それを最初に見つけたのは私だ」カード(右)などがある。
タイムワープカード。カードを2枚プレイできる「早送り」カード(左)や、捨て札の中から1枚を取ってプレイできる「巻き戻し」カード(右)などがある。






感想
 アメリカ製の、なんとも不思議なゲームです。歴史上の事実を改ざんし、その結果ほかの史実に影響が及ぶという展開は、特に歴史に強い人には楽しめる内容だと思います。
 カードが全部英語なので、訳を見ながらプレイすることになるのが面倒な気がします。僕は自作のカード訳シールを作り、主要なカードに貼り付けてプレイしています。ま、訳が無くても大体は察しがつくのですが。
 ただプレイ感として、少し大味な印象を受けます。他サイトのレビューにもありますが、戦略を練った結果勝つというより、プレイしていたらいつの間にか勝利条件を満たしていた、ということになりがちです。アクション系カードの威力が大きすぎるのかもしれません。

次のゲームへ

前のゲームへ ゲームのページTOPへ