Watching
(現地観戦記Y)
エピソード1 石の上にも3年目の現地観戦 (プレーオフへの道)
6/8/2006
1.レギュラーシーズン
スペース・ニードル頂上の12番
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3年連続の現地観戦になります。2003シーズンは当時の「シーホークス・スタジアム」にて初観戦。1試合で十分満足でした。2004シーズンはシアトルでのマンデーナイトに加え、他チームの試合をもう1試合観戦しました。欲とはエスカレートするものです。今回も1試合見るだけでは満足しそうにありません。せっかく行くのですから、できれば2試合見たいものです。
2試合観戦を計画する場合、普通は日曜日の試合とマンデーナイトを組み合わせます。2つの場所の移動に時間がかからなければ実現可能です。でも日曜日に西海岸で観戦し、翌日東海岸へ移動してマンデーを見ることはほとんど不可能です。
第1に直行便がありません。アメリカの航空機はまずハブ空港へ向かいます。そこをを経由してから目的地へ飛ぶことになります。そのため乗り継ぎに時間がかかります。第2に時差の問題があります。月曜の早朝の便で飛び立ったとしても、東海岸ではすでに昼です。結局夕方遅い到着になります。第3にスタジアムまでの移動に時間がかかります。ニューヨークの場合、まず空港からダウンタウンへ行き、それからバスで1時間かかります。以上、大陸を横断しての2試合観戦は無理だとお分かりいただけると思います。
さらに今回は諸般の事情により、日程が遅ければ遅いほど実現の可能性が出てくるという状況でした。事情が許し、満足できそうな日程は1つだけでした。
WEEK 16
Saturday, December. 24 Indianapolis @ Seattle
Monday, December. 26 New England @ N.Y.Jets
土曜と月曜の観戦になります。土曜にシアトルで観戦、翌日は丸々移動日になります。それならば、月曜に余裕を持ってマンデー・ナイトを観戦できます。ニューヨークでのマンデー、1度は見てみたいものです。ですが、ニューヨークでの試合はマンデーではなくてもプレミアチケットです。ましてやマンデーともなると、当然高額になります。さらに計画の段階のシーズン中盤、IndianapolisもSeattleも絶好調でした。この両チームの対戦はスーパー前哨戦などとも言われていました。そんな好カードともなると、それなりのお金を出さなければ、いい席は望めません。
航空券の手配が間に合う2週間前、つまりWEEK14までチケットの値段をチェックしていました。高額と思っていたマンデーの試合でしたが、意外にそうでもありませんでした。N.Y.Jetsが早々とプレーオフ戦線から脱落したこともあったのでしょう。以下のような手ごろな価格のチケットがまだたくさんありました。もちろんチケットブローカーです。
@ 322 (3階40YARD) 4列目 $85
A 204 (2階CLUB SEATING) 11列目 $90
B 332 (3階35YARD) 2列目 $110
Seattleでの試合のチケットです。すでにチケット・マスターでは売り切れでした。チケット・ブローカーを当たってみました。単純に比較はできませんが、ニューヨークのマンデーよりも高価になっていました。以下はその一例です。
@ 321 (3階GOAL裏 ) E(5列目) $170
A 147 (NEST) RR(上段) $190
B 112 (15YARD) D(4列目) $220
クリスマス時期であり、航空券もホテルも高いだろうなと思うと、決意は鈍るばかりでした。もうすこし遅くないと諸般の事情も整いません。この日程の計画は断念しました。
2.プレーオフ
2005シーズン NFCチャンピオン
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このとき、すでにシーホークスはプレーオフをほぼ手中にしていました。プレーオフなら1月ですし、諸般の事情も何とかなります。シード権を獲得し、地元で開催できそうな状況でした。この勢いは、3年連続で現地観戦にこいという天の声のように聞こえました。1試合のみの観戦ですが、プレーオフなら膨らんだ欲を抑えられそうでした。しかしプレーオフの場合、出場が決定してからではチケットと航空券の手配が非常にむずかしいと思いました。
なんと、チケット・ブローカーは早くもプレーオフのチケットを売り出していました。12月9日のことです。試合がなかった場合は払い戻されるという注意書きとともに。クエスト・フィールドでのディビジョナル・プレーオフはもとより、カンファレンス・チャンピオンシップのチケットまで販売しているではありませんか。でも、さすがにまだ24種類のチケットだけでした。その1例です。
@ 104 (ビジター側GOALLINE) C(3列目) $440
A 140 (ホーム側GOALLINE) P(16列目) $465
B 147 (NEST) FF(上段) $495
1週間後には50種類に増えました。さらに日々増え続け、12月24日には150種類にまでなっていました。ちなみに正規のチケットは、それぞれW17終了の翌日とディビジョナル・プレーオフ勝利の翌日にインターネットのみで販売されると告知されていました。確実に短時間で売り切れるといいう予告つきでした。シーズンチケットホルダーには優先販売があり、一般売りは限られた枚数しかないということなのでしょう。ここで、ブローカーから買った経験がものを言いました。ためらいはありません。
問題はディビジョナル・プレーオフ(以下DP)とカンファレンス・チャンピオンシップ(以下CC)のどちらにするかでした。ギリギリまで悩みました。DPの試合は確実にあります。航空券も早めに準備できます。それに対しCCはDPで勝たなければ消滅してしまいます。しかもDP後1週間以内に航空券を入手しなければなりません。今までの経験からだと格安航空券は使えず、高額な航空券になることは必然のことと予想されました。
プレーオフ観戦は初めてです。観戦できるのなら、どちらでもいいと言いたいところです。が、どちらか一つといわれれば、DPよりも重要なCCの試合を見たいと誰もが思うことでしょう。勝てば、夢にまで見たスーパーボウル出場ですから。あとは高い航空券の問題が残ります。詳しくは後述しますが、いろいろ調べた結果、この問題をクリアできることが判明しました。DP後の出発5日前に格安航空券を予約できる業者と方法を発見いたしました。CCに決めました。
3.チケット購入
チケットのチェックを始めて3週間、価格は日々落ちていきます。もちろんなくなるものも出てきました。ここで大きな問題が発生しました。気に入ったチケットを購入しようと枚数の欄をクリックすると、偶数の数字しか表示されません。つまりチケットのほとんどは偶数枚でしか販売されないのです。奇数の数字が出るチケットは多くはありません。NFLに興味を持つ人は回りに皆無の状況ですから、今回も一人旅の予定です。チケットは1枚だけしか購入しません。
@ 343 (3階北西角) CC(3列目) $325
A 149 (NEST) X(24列目) $350
B 203 (2階北東角) T(21列目) $495
あこがれのNEST
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チャンピオンシップのチケットは、プレミア付きで当然高額でした。でも、一生に一度かもしれません。マンデーナイトの2倍くらいの出費を覚悟しました。さらに今回は思い切って、"NEST"での観戦を実現させようと決めました。知る人ぞ知る、熱狂ホークスファンの巣です。このサイトのタイトルにもなっています。ファンなら一度は足を踏み入れてみたい場所だと思います。業者は過去の経験で絞り込み済みでした。(詳しくは2004シーズンの観戦記をご覧ください)
さっそくAを予約しました。日本時間の1月3日(火)のことでした。個人的なことですが、パスポートの有効期限が近づいており、年末に継続申請をしていました。受け取りは新年1月5日でした。チケット予約後の翌日4日にメールが来ました。パスポートとクレジットカードのコピーをファックスしてくれというものでした。前回ブローカーから購入したとき、パスポートのコピー等は特に必要ではありませんでした。しかし、今回は必要でした。業者によって違うのでしょうか。それとも、ないかもしれないチャンピオンシップのチケットだからでしょうか。とにかく翌5日、パスポートを受け取り、すぐにファックスしました。
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NEST 149 X 26 から見たフィールド |
ズームいっぱいで、こう見えます |
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チャンピオンシップ・チケット |
1月6日(金)に、発送したというメールが来ました。それから3日後の9日(月)にチケットが手元に届きました。
おどろきました。前回のマンデーのチケットも速かったのですが、今回のスピードは驚異的でした。新年ともなると配達物も多く、休みもあって通常よりも時間がかかるだろうと予想していましたが、いらぬ心配でした。もともとアメリカでは新年に休む習慣はなく、配達物がたまったりはしないのでしょう。
でも日本では正月三が日、ほとんどの配送業者は休みのはずです。さらに7、8日の土日も休みなのでは・・・。昨今の配送技術の進歩にとって、正月や土日の休みなんて無関係なのかも知れません。勉強になりました。
チケットをご覧ください。今までチケットマスターで発売されたチケットしか見たことがありませんでした。送られてきたチケットはまったく違いました。両端には切り取ったあとのミシン目が残っていました。
シーズンチケット・ホルダーはプレーオフのチケットを優先的に購入できます。おそらく優先販売されたシーズンチケットホルダー用のものではないかと推測されます。ちなみにディビジョナル・プレーオフでもまったく同じ席が売られていました。このチケットのとなりについていたのではないでしょうか。
4.DP勝利後に格安航空券を予約する方法
ディビジョナル・プレーオフで負けると、次のチャンピオンシップの試合は当然ありません。観戦チケットは払い戻されても、格安航空券は払い戻されません。DPで勝利してからの予約でないと大損の危険が生じます。格安航空券は出発の40日前の予約・発券が常識でした。DP勝利後、つまり出発5日前に予約など1年前には考えられませんでした。これも配達業と同じく日進月歩なのでしょう。時代はネット上での取引のみの、いわゆるEチケット(チケットレス・サービス)になっていたのです。とっくの昔からなのかもしれません。1年に1回だけの海外旅行なものですから、いつからかはわかりません。が、いい世の中になりました。
業者は過去の経験から絞ってありました。今回のDP勝利後に予約できる業者は2つでした。1つは代金の支払いは予約後48時間以内、支払方法はクレジットカードOKという業者です。この業者を見つけた瞬間、チャンピオンシップ観戦に決定しました。もう1社は、残席があれば前日でも予約できる所です。ノースウエスト航空かユナイテッド航空利用のシアトル直行便往復、料金は57、000円前後でした。
日本時間の1月15日午前にディビジョナル・プレーオフが行われます。いよいよに近づいた前々日(13日)の金曜の昼、シアトル直行便往復の格安航空券の予約を入れました。マイルの関係で航空会社はノースウエスト。そして日曜日、心臓のはげしい鼓動が聞こえるくらいドキドキしながらテレビで生観戦しました。ガチガチに硬くなったホークスは序盤に先制を許しました。ミスも連発しましたが、ご承知のように勝利しました。即クレジットカードで代金支払いの手続きをしました。期限まで十分余裕がありました。これで完了です。万に一つ、負けていたら支払いません。もちろん予約は流れます。
参考までに業者を紹介しておきます。今回、どちらかの業者を使いました。ご利用は自らの責任でお願いします。あくまでも参考です。トラブルがあっても、当方は一切の責任を負うものではありません。
5.NBAのチケットとホテル
シアトル・スーパーソニックスの試合
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NFL2試合観戦は不可能ですが、せっかくですからNBAを観戦しようと考えました。シアトル・スーパーソニックスの試合がシアトル到着の夜にあります。NBA観戦は初めてです。その昔G・ペイトン、S・ケンプが在籍していたころ、テレビの中継を楽しみにしていました。M・ジョーダン率いるブルズとファイナルを戦ったときです。実は現在のスーパーソニックスの選手はまったく知りませんでした。楽しめるかどうかは別とし、とにかく体験しようと決めました。
イベントの一週間でした。クレジットカードで払い、試合の当日に窓口で受け取る"Will
Call"を使えば、問題ないはずです。チケットマスターで予約を試みました。いい席がたくさん残っていました。しかし、何度やっても住所の国の欄がUSAにしかなりません。注意書きをよく読んでみました。イベントの直前になると、クレジットカードの代金請求先がアメリカ国内でないと購入できないのでした。日本どころか、カナダさえもダメと書いてありました。カナダがダメなら、納得せざるを得ません。
チケット・ブローカーをチェックしてみました。送付先を滞在予定のホテルにすれば、十分間に合います。席はたくさんありました。もちろんプレミア付きです。先にチケットマスターで定価を見ていたため、気は進みません。一応購入する場合を考え、滞在予定のホテルにメールをしました。チケットを送付してもよいかと。ちなみにホテルは、"Executive Pacific Plaza Hotel"。このサイトのコンテンツ"Watching"の「現地観戦記T」と「現地観戦記W」にも登場する、日本人にはおなじみのホテルです。
Pacific Plaza Hotel
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Executive Hotel Pacific
日本語の返信を一字一句変えずに転載します。
「この度は当ホテルエグゼクティブパシフックホテルをご利用頂き、誠に有難うございます。通販商品、チケット関連を当ホテルへお送りということですが、当ホテルでは一切紛失に関しては責任を負えませんことをご了承ください。」
ホテルに届く以前のことではなく、届いたあとのホテル内での紛失という意味でしょうか。通常なら、ホテルに届いた客宛のものは責任を持って預かりますではないでしょうか。この返信がくる前に、すでにチケットは当日に買おうと決めていました。スーパーソニックスの調子からして、当日券で大丈夫と判断たのです。ですから、今回のこの返信で特に支障があったというわけではありません。ただ、今後ホテルへのチケット送付に関しては悩むことになりました。
このホテルに関して、今回いろいろありました。良いことも悪いことも包み隠さず正直に書きます。次回をお楽しみに。
現地観戦記Y
エピソード2 シアトルは今日も雨だった
エピソード3 見果てぬ夢のつづき
(画像はすべてオリジナルです)
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