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繭(中編)
Kei Kitamura

「…ヤダね」
「サンジ」
 強い声音で名前を呼ばれたサンジは、少しだけ首を竦めたが黙ったままで理由を言おうとはしなかった。強情なサンジの事なので、こうなったら意地でも言わないだろう。
 一週間触れることも抜くこともなく、焦れる気持ちばかりで悶々と過ごしてきたゾロは、抱き合っているサンジの身体から立ち上るコロンの匂いに、下半身が熱くなるのを押さえられなかった。
 理由を聞くことを諦め、抱いた細い身体を肩に担ぎ、歩を進める。
「なっ!何すんだよっ?!離せ!クサレマリモっ!」
「腐れ…なんつー事を言うんだろうな、このエロコックは」
 急に抱え上げられて、暴れ出したサンジを両手で簡単にねじ伏せて格納庫の扉を開けた。中に放り込むと、扉を閉じる。闇に支配された空間が歪み、ねっとりと絡みついてきた。
「ってぇ!!!やりたくねぇっんだよっ!!」
「だから、何でだって聞いてる」
「……るせぇ」
「それに答えないのはお前の勝手だ。だから俺も自分の勝手にするぜ」
 転がったサンジの身体に覆い被さり、唇を荒く塞いだ。
 強く吸い、久し振りに触れる唇の感触を味わいながら、舌を頑なに閉じた其処に捩じ込む。唾液にぬめり逃げようと震える舌を捕らえ、きつく吸い付くと、サンジの身体が憶えている熱を思い出したかのように震えた。口腔を擦り上げ、深く絡め合わせては、吸い付く。ぴちゃぴちゃと湿った音が響き、耳に付くその音に力を込めてゾロを押し退けようとしていたサンジの抵抗が弱まった。
「んっ…ふ…んっ……」
 甘さを含んだ喘ぎ声が触れあった口の隙間から漏れる。
 苦しげに寄せられた眉を気にもせず、ゾロの口づけは尚も続き、飲みきれない唾液がサンジの顎を伝い首筋まで流れ、幾筋も痕を付けていた。
「ん…ふぁ……んぅ…」
 口腔内を蹂躙しながら、ゾロの手はサンジのウイークポイントである耳の後ろを指で撫で擦る。もう片方の手はジャケットのボタンを外し、シャツの上からまだ立ち上がっていない胸の飾りを揉み込むように撫で回した。
「っあ…んぁ…」
 舌を絡め合わせたまま引き抜いては、角度を変え更に口づけを深くする。漏れる声は鼻から抜けるように甘い。息苦しいのか、胸を上下に動かし、きつく閉じられた瞳からは涙が零れた。
 ようやく解放された口は唾液に濡れ、てらてらと光っている。
 シャツのボタンを二つ外し、首筋に顔を埋めて白く浮き出た鎖骨に唇を落とした。胸の突起をシャツの上から円を描くように手のひらで押し潰しながら撫で続けるとサンジがイヤイヤをするように、頭を振る。
「やっあ…っ…はぁ…ア…やぁ……」
 鎖骨から首筋に赤い花を散らされ、胸を揉み込まれると、ジリジリとした痺れがサンジを襲い、腰がゆるゆると揺れた。
 暫く行っていなかった行為に、互いに余裕がなく、逸る気持ちを抑えられなかった。
 シャツを脱がす事なく乳首を探り当て、指で擦られてサンジの身体が跳ねた。
「あっ!ああっ…んっあっ、やぁっ……」
 くりくりと転がすように揉み、もう一方をゾロの舌がザラリと舐めた。シャツの上からのもどかしい愛撫にサンジが身体を捩らせ、胸を突き出すように背を仰け反らせる。ゾロの腹に当たるサンジの股間は熱を孕み、卑猥に腰が揺れている。
「ひあっ!…ぁ…ゃぁ……ア、ン…やぁ…」
 カリッと濡れて透けた乳首に歯を立てると、ブルブルと震えてゾロの背に腕を回ししがみついてきた。
 背に回された腕をゆっくり外し、ゾロは胸元から顔を離す。濡れて貼り付いたシャツが赤く尖った乳首を妖しく見せていた。両方の親指でそれぞれの胸をグニグニと弄りながら、ゾロは潤んだサンジの瞳を覗き込んだ。
「厭らしいぜ…」
「バ、カっ…ふぅ…ぁ…や、ん…」
「シャツの上からでも分かるぜ、ココ…勃ってるな…」
 脇を擽り乳首の上の親指を揺らす。
「ひ…ぅ…やぁん…もっ…ソコ、や…」
「ん?気持ちいいんだろ…?直に触って欲しいのか?」
 ボタンを全て外し、シャツを寛げ腕を抜いていくと、白い肌が露わになり、闇に白く浮き出た。胸の赤い飾りも痛いくらいに尖り、フルフルと震えている。
 シャツの上から舐めていた方の乳首を指で弾き、もう片方に口を寄せ舌の腹で舐め上げ、強く吸い上げた。
「やっ!あっ!あぁ…あっあっ!うぁっ……」
 与えられる快感に、サンジは打ち上げられた魚のようにピクピクと跳ねる。全身に痺れが走り、下半身に熱が集中するのを感じ、ベルトとパンツに覆われ下着の中で膨らむ熱棒から厭らしい液が溢れるのが分かった。
 太股に感じるゾロの股間も熱く滾り、ドクドクと脈を打っている。
 ゾクリと背筋を駆け上るのは、ゾロの熱い奔流に貫かれる快感の記憶。
 隠された蕾を開かれ、擦り上げられ、突かれるその瞬間を思い出し、身体の震えを止めることが出来なかった。
「腰も揺れてきてる…気持ちいいのか…?」
 舌に乳首を含んだままゾロが上目遣いでサンジを見ると、首をフルフルと横に振っている。
 サンジが快感に震えている事は、ゾロには分かっていた。分かっていて意地悪な質問をサンジに投げかける。
「気持ちよくねぇの?…ああ…」
 ふと気が付いたかのように、サンジの熱を孕んだ股間に手を触れた。
「ひぁぁっ…っ、や、めっ…アァ……」
 グニグニと股間を揉みしだかれ、くちゅりと濡れた音と感触にサンジが拒否の言葉を喘ぎに紛れさせ、小さく呟いた。
 ゾロはズボンの上から何度も何度も擦り上げ、サンジに甘い声を上げさせる。
「ぅあっ!ひっ…んっ…ひぁ…あ、もっ…」
 サンジの瞳からは涙がポロポロと零れ、首を振るたびに雫が飛び散った。
 羞恥と快楽に感じてしまう身体を持て余し、細く悲鳴のような嬌声を漏らす。寄せてくる波を乗り越えるように身体を捩り、ビクビクと腰を揺らした。



 素直に一週間の禁欲の理由を言っていれば、優しく抱いてやったのに、とゾロは思う。
 いや、禁欲が長かったので性急になっていたかもしれないが、それでもこんな意地悪な抱き方はしなかっただろう。
 何を隠しているのか、時々サンジは秘密を抱え、ゾロにも何も言わず自分の内側で処理してしまう。それがサンジだとは分かっているのだが…。

(でも、知りてぇって思うんだよ…)

 待ち望んでいるだろう解放に、ゾロはサンジのベルトを外した。
「ひっ!ひ、あああぁぁぁ………」
 胸に震える尖りに再び唇を寄せ、きつく吸い上げるとサンジの身体がビクリと跳ね、白濁を下着の中に溢れさせた。

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Dear 魅月ライ様vv

2002/6/2UP



ぐはっ…エロ長っ!!
も、申し訳ありませんっ。エロが続きますっ(T_T)
結局前中後編になってしまいました。うわわわ〜…。
エロ魂結集させて書いております。暫しお待ちください〜…。
これ裏でいいんですかね。裏裏に持って行ったほうが良いような気が…(爆)

Kei