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繭(後編)
Kei Kitamura

「はあっ…ぁ…ふ…」
 性急に頂点へと押し上げられたサンジは、身体をビクビクと震えさせ、荒い息を吐きながらぐたりと弛緩させていった。
「まだ胸弄っただけだぜ。随分出たな…抜かなかったのか?」
 下着の中に放たれたサンジの力を無くしたペニスに触れたゾロの指が、余韻に震えるサンジの欲望を再び立ち上がらせようとゆるゆると扱き出す。ねっとりと絡みつく白濁が、ピチャリと湿った音を立てた。
「ゃ…んぅ…もぉ……」
 下着をズボンごと足から引き抜くと、サンジの白い足が露わになり、糸を引くように柔らかな太股の内側にサンジの厭らしい液が滴り落ちた。白く透き通った足がが汚される様は、サンジの艶めかしさを際だたせ、ゾロの欲情を煽る。
 ゾロはゴクリと喉を鳴らすと、両足を抱え上げその間に入り、快楽に震える股間に顔を埋めた。
「や、だっ…ゾロっ……」
「溜まってた分、じっくりゆっくりやってやるよ」
「ひぁっ!…アッ!…ヤ、ンっ……」
 兆しを見せ始めていたサンジのペニスを掴み、根本から舌を這わせていく。しとどに濡れた其れを指で扱いては舌で緩く嬲ると、抱え上げた足がビクビクと跳ね、サンジが感じている事を伝えて来た。
 先端の窪みに舌を差し込み割るように舐めると、サンジの頭が振られ、掠れた喘ぎ声がひっきりなしに上がった。
 滴る液を擦り付けるように最奥に隠された秘所をゾロの指が暴いていく。指で擦られ快感の在処を知っている蕾が、息をするように開閉を始めた。暫く行為を行っていなかったのにも関わらず、其処は異物を欲しがり貪欲に蠢いていた。
「ひ…いやっ……いや、だっ…!」
 ここまできても尚抵抗するサンジに、ゾロが股間から顔を上げた。サンジの顔を覗き込むと、赤く染まった頬は涙に濡れ、汗で湿った髪が貼り付いていて、薄く開いた口から漏れる喘ぎと相まって、壮絶な色香を放っていた。

(ここまできて、おあずけはねぇだろ…)

 サンジの醸し出す艶にゾロの欲望も破裂しそうに膨らんでいく。
 何故ここまで拒むのか。
 一週間前にした時は、いつもと変わらないか、それ以上に乱れ、翌日足腰が立たなくなったくらいだ。

(それがマズかったのか…?)

 下肢に伸ばした指はそのままに、伸び上がってサンジに口づけを落とすと、荒くなる息を押さえながらサンジに問いかけた。
「なぁ…あん時のがマズかったのか?次の日、立てなかったろ…?」
「っう……ぁ…手…」
 サンジの言葉には耳を貸さず、奥の蕾に添えていただけの指を埋め込んだ。
「ヤ!ぁぁんっっ…ゆ、びっ…ぬ……てっ…」
 ズブズブと中指を押し進め、奥まで埋め込む。揺するように動かしてから指を軽く曲げ、引っ掻くようにして引き抜く。それを何度か繰り返し、今度は二本纏めて挿入した。
 キスでサンジの言葉を塞ぎ、漏れる喘ぎと拒絶を吸い取るように唇に吸う。
「ふ…ぅ……んっ…んぅっ…ぁ…はっ…はぁ…」
 口づけを離し、閉じられた瞳から漏れる涙を舌で舐め取った。
 その間も奥に入っている指はゆらゆらと蠢き、緩慢な動きでサンジのウィークポイントを擦り上げる。
「ひぃっ!ひっ!あっ…やっ…いやっ……」
 サンジの身体が大きく跳ね、触れていないペニスからはトロトロと先走りの液が流れ出した。仰け反った喉が白く、ゾロは吸い寄せられるように唇を落とし、吸い上げて紅い痕を残す。
「ひっく…も…やぁ……」
 子供のように嗚咽を漏らすサンジに、ゾロはギョッとして指を引き抜いた。
「おい…本当に嫌なのか…?」
「ゃ…嫌、だぁ……」
 泣きじゃくるサンジの背に腕を回し、きつく抱き締める。
「何だよ…どうしたってんだよ?もう、俺としたくねぇのか?」
 子供をあやすように髪を撫で、サンジの耳元で優しく声を掛けるが、サンジはただ頭を振るだけで、答えようとはしない。
 熱く滾る欲望を身体に飼い慣らし、ゾロは暫く泣きやまないサンジを抱き締めていた。

(う……つれぇ…)

 さすがに今日は、自力で抜くしかないかとゾロが諦めようと思った時、サンジが小さな声でゾロを呼んだ。
「ん?何だよ?どうした?」
「…ち、が……」
「うん?」
「オレがっ…ヘ、ン…っく……なるっ…」
「あ?」
「オレじゃ……無くな、る……オマエが…触る、と…ひっく…」
 嗚咽が治まらないサンジの辿々しい言葉を要約すると、どうやらゾロが触ると感じすぎて自分を見失うって事のようだ。
 要約し過ぎのような気もするが、ゾロとのセックスは麻薬のようで、貪欲に欲しがる自分が怖くなったので、暫く身体を繋げるのを止めようと思ったらしい。

(…んだよ。ほんっとアホだな、コイツ…)

 自分の中に籠もって、解放することを良しとしないサンジの、悩んだ挙げ句の行動だったと言うことで。単に快楽に弱いサンジが、快楽に溺れてしまう自分が、どうしても許せなかったという事なのだろう。
「アホコック…」
「ア、ホって言う、な……」
「アホだからアホだっつってんだよ。お前は一人で気持ちよくなってる訳じゃねぇだろ」
「?」
 漸く涙の止まったサンジの、唇が触れるか触れないかのギリギリのところにゾロが居る。額を付けて、サンジの目を覗き込む。
「俺も気持ちいいんだから、お互い様だ」
「え…?」
 ちゅっとキスを落とすと、ゾロは行為を続行させようとサンジの足を抱え直した。
 ゾロは、まだ萎えていない自分の欲望を取り出すと、指で綻んだ蕾に押し当て、ゆっくりと挿入させた。
「っ……あぁぁ………」
 カリの部分までを含ませると一旦動きを止める。
「サンジ」
「っう…んっ…?」
「俺もお前に溺れてるってこった」
「?!」
 サンジの目が見開かれ、気持ちが逸れたのを見逃さず、奥まで埋め込んだ。
「あぁっ…はっ…バッ……んて、事…言……っぁ…」
 サンジは言われた事に体中が甘い痺れに犯される。
 熱く滾る熱棒を身の内に含み、ドクドクと脈打つ其れがサンジの思考を拡散させる。
「一週間分……貰うぜ…っ」
 動き出したゾロの荒々しい奔流に飲まれ、サンジは快楽に身を投げ出した。



 解放の言葉に従うように、乱れ、悶え、貪欲にゾロを欲し、蕩けるような感覚の中、意識を手放した。





 当然翌日は足腰が立たず、今度は別の意味でゾロは3日程のおあずけを喰らう事になった。

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Dear 魅月ライ様vv

2002/6/5UP



アホだ。アホだぁぁぁ〜…っっ!!
すみませんっっ。おあずけの謎が、くだらないオチでっっ…。
何人の方が予想していたでしょうか?あわわわわ。
非常に長いエロに突入しそうだったので、打ち止めにしてみました。ギャフン…。
こんな、ヘボな話で申し訳ないです。

Kei