おいしいの大好き! me,too!

 お休みの日ぐらい、じっくり時間かける料理にしようかな、と朝に思う。お休みの日ぐらいのんびりしたいから簡単にすませよう、と夕方に思う。お休みの日はいつもそう。
 それでね、忙しい平日に限って手の込んだ料理、ロールキャベツやコロッケが食べたくなる。時間に追われたそんな時には手の込んだ料理もなぜか手際よくできるよ。お菓子もね、急に食べたくなる。もとい。急に作りたくなる。それで、夕飯も作らずにケーキ焼いてしまったりする。でもたまにはそんなことがあってもいいよね。

私はね、そんな 特別の日 が大好き。




特別の日に

1.モンゴルの遊牧民になってみる日


 TVでモンゴルの遊牧民を見た。山羊(だったかな)の皮袋に乳を入れて棒につるさげてシャッカプン、シャッカプン、って音をたてながらゆらしているの。確かバターをつくっていたんじゃなかったかな。私はそれをどうしてもやってみたくてね。あのシャッカプン、シャッカプンのリズムをどうしても体験したくて、ちょっと違うんだけれどやってみることにした。生クリームを(悔しいことに山羊の皮袋はないから)大きい蜂蜜の入っていたビンに入れ、シャッカン、シャッカン、って振ってみる。子供達と取り合いしながらシャッカン、シャッカンって振っていると、シャカポン、シャカポン、みたいになってきた。おお! 近いぞー! 子供からビンを取り上げて最後の仕上げにシャカポン、シャカポン。あっという間に分離してバターとミルクになったよ。さて、子供達と相談。

ミルクはみんなでちょっとずつ飲んでみよう。バターはパンにつけて食べる? でも塩入れないと味しないよ。塩? あ、塩入っていないバターも売っているね。製菓用バター、ケーキつくるときに使うバターね。じゃ、ケーキつくろうよ! よーし、バターケーキ焼こう!

バターケーキの作り方

もちろんテキトウです。テキトウがよい。なんでも最初はテキトウが一番です。それから次につくる時は、テキトウにテキトウを重ねます。テキトウにテキトウがテキトウに重なったとき、きっとそれは完成されるよ。でも最初はテキトウ。基本はテキトウ。テキトウでいい。テキトウがいい。

材 料

シャカポンのバター  生クリーム1パック分(たぶん100グラムぐらい)
粉          150グラム(薄力粉、地粉、全粒粉OK)
砂糖         150グラム(精白糖、きび砂糖、黒砂糖、蜂蜜OK)
卵          3コ
ベーキングパウダー  小さじ1

手 順

オーブンを200度にセット
型に油を塗ってオーブンペーパーを貼る
(ケーキ型、パウンド型、プリンカップ、どんな型でもいい。お菓子の空き缶でもいい。リング型ならペーパーはいらないよ)
小麦粉とベーキングパウダーを混ぜてふるう
バターと砂糖を泡立て器ですり混ぜ、卵も加えてよく混ぜる
ふるった粉を加えて木杓子で底からすくうようにして混ぜる
型に流し入れて180〜200度くらいで30分くらい焼く。型が小さい時は時間を短めにね。温度と時間もテキトウだよ。真ん中に竹串さして何もついてこなかったらそれでOK。生なのに周りが焦げてきたら温度を下げたりアルミ箔をかぶせたりしてみてね。


焼き上がったら型から出しておいしい紅茶を入れていただきましょう!

2.小さなひとつも永遠に大きく広がっていくってことを考える日