ところどころきついことを書いていたりしますが、あくまでも 私個人の意見です。何かありましたら taka@sax.club.ne.jp までどうぞ。
タイトル名、型番、感想 | 曲目 |
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"N E W ..." |
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DAPHENEO "9703" | |
見てのとおり、現代曲で構成された内容ですが、全体的に聞きやすいです。 ただ、少しSopが棒吹きっぽいところが多いためそこで一気に醒めてしまうのがもったいないです。 とは言っても、アルバム自体なかなか面白い切り口だと思いますので、 定番曲ではつまらないけど現代すぎると理解できない、という方にはちょうどオススメかもしれません。 | |
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French & American Music |
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Nuova Era "7139" | |
メンバーが全員イタリアの音楽院の先生、 曲のジャンルもフランスものとアメリカもののジャズまでと 幅広いため結構期待が持てるように思えるのですが、 総評としては「イマ4」くらいでしょうか。 Swingの部分は、Swingでもないし、かといってEven(等分)に 演奏されてもいない「どっちつかず」となってしまってます。 さらに、フランスものも全体的に不安定な演奏です。 ただ、個人的にN.Ayoubの「ジャズ組曲」が 結構好きなのですが、録音されている音源を このCD以外知らないのです。 もし他に見かけた方いらっしゃいましたら taka@sax.club.ne.jp まで教えて下さい。 | |
Hommage a Sax XIX Century Original Works for Saxophones |
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Nuova Era "7211" | |
初期のサックスアンサンブル作品をオリジナルスコアに忠実に演奏した…というアルバム。 サンジュレーのプレミア第1楽章冒頭にフェルマータの伸ばしがなかったり、 他にも現在出回っている譜面とはいくらか違うようです。 演奏のレベル…としては、ただ1つ、ソプラノがきついんですよねぇ。 pでの演奏はまだ良いのですが、fになると突然吐き捨てるような音になってしまう傾向が あるようです。他の3本が比較的美しく演奏しているので余計に目立ちます。 また、サヴァリの5重奏では何とC.DelangleがSopranoを吹いているのですが、 それを聞くと明らかな違いがわかってしまいます。 このあたりを除けば、企画としては十分面白いと思います。Adolph Saxのことなども 詳しくライナーノーツに書かれていますし…。 | |
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Simply Four Saxophones |
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EMI "7243 5 72527 2 0" | |
EMIのDebut Seriesとして発売されてました(他のCDより安かった)。 クラシックのスタンダードからサックス四重奏の定番であるフランセやグラプレ、 さらにはピアソラやガーシュウィンまで幅広いジャンルの演奏をこなしていますが、 この4重奏団はどちらかというと純クラシックな曲が合うようです。 フランセの演奏もちょっと今一つでした。 まぁ、「いろんなジャンルの曲をお手軽に聞きたい」というならピッタリのアルバムでしょう。 | |
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Musik fur vier Saxophone |
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Tonstudio Harald Braun "HB 202" | |
どうしてもJ.M.Damaseの4重奏曲を聞きたくて探したあげく見つけたのがこのアルバムです。
…と言ってもカセットテープなんですよねぇ。^^; 演奏内容は、あまりうまくないですが、珍しい曲のオンパレードではありますね。 全体的に雑な演奏なので、参考演奏…には向かないと思いますが(笑) よっぽど興味がある方はどうぞ。 | |
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Reminiscence |
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SNE "SNE-566" | |
もともとケベックSaxアンサンブル…と名乗っていたのを
グラズノフに敬意を表すべく彼のFirst Nameを団体名として
取り込んだ…とライナーノーツに書かれていることを
最近知り合いに教わって知りました。
譜面に大変忠実、それでいてエネルギッシュでありながら
4本の楽器があたかも1つの楽器のごとく響いています。
とにかく美しい!!! Desenclos, Glazunovを演奏しよう、と考えられてる方に 超オススメ、必聴盤です!!! | |
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West Side Story |
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BMG Victor "BVCF-1538" | |
サックス4重奏にJaap van Zweden(Vn)を加えた変則的な 5重奏形態での演奏です。無理なアレンジもたくさんありますが、 一味違った「ウェストサイド物語」を味わうことができます。 普段ならばジャケット見てもあまり惹かれず買わないであろう 内容なのに買ってしまった理由は、私自身、バーンスタイン大好き 人間だったからです。…というわけで、バーンスタイン好きな 方は、興味本位で買われても面白いと思います。 | |
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L'Aube du Saxophone |
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Ligia Digital "Lidi 0106044-96" | |
ライナーノーツに「余りにも早く忘れられたこのレパートリーを 再発見する感動と喜びを、分かち合えることを心から願う」と 書かれている通り、19世紀中頃〜20世紀始めに作られた曲を 集めています。楽器の認識不足や当時の風潮、譜面ミスなどから かなり譜面を訂正・カットしているとのことですが、 「オリジナルのサックス四重奏≠おフランスな曲ばかり」という 思い込みを一掃してくれます。 | |
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Plays Debussy,Ravel,Roussel |
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Etcetera "KTC-1088" | |
タイトルを見てわかる通り、3人のフランス人作曲家の弦楽四重奏を アレンジしています。オリジナルの演奏とは違った雰囲気が出ていて かなりよいと思います。音が薄く感じる部分も多いですが、 これは仕方ないことなので…。 | |
French Music for Saxophone Quartet |
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Etcetera "KTC-1104" | |
私が一番オススメなソロ奏者Arno Bornkamp がテナー吹きとして入っているアンサンブルです。 おまけに「Sax四重奏の定番」が全て入っているのでオススメ……と 書きたいところではあるのですが、ソプラノが 高音域になると不安定になるためイマイチです。 おまけにPierneではアルトが思い切り#を落しているため違和感があります。 でも、Andante et Scherzoの最初のテナーソロやAndanteの演奏解釈は 泣けます!! | |
Tango Nuevo |
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Etcetera "KTC-1186" | |
「World Premiere Recording」と書かれていますが、1曲以外
全てA.Piazzolla作曲です。バンドネオンとピアノをバックに加えて
アレンジされておりタンゴらしさをアピールしようとしているのですが、
サックスの演奏自体にタンゴらしさがあまり現れていないため、
全体的にイマイチ…です。
個人的に、ラテンものは泥臭い方が好きなもので…。 なお、現在はVanguard Classicalsから再版されているようです。 | |
Four Generations of Russian Composers |
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Vanguard Classics "99154" | |
ロシア作曲家の代表…ということで、上記4人が選ばれています。 選曲としてもなかなか面白いのですが、演奏内容としては 他でも書いていた通りです。テナー、バリトンが安定していて 心地よいのですが…う〜ん。 | |
Blow! |
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Vanguard Classics "99163" | |
Gershwin, BarberからJ.Cageまでアメリカものを揃えてあります。それもライブ録音。 今までのアルバムは「ソプラノ、アルトがいまいち」と感じることが多かったのですが、 演奏としては一番オススメかもしれません。ただ、選曲が少々マニアックですが…。 Rhapsody in Blueの冒頭はソプラノでポルタメントをうまくやっていますが、 個人的には中村均一のソロアルバムでアルモSQが演奏している方が演奏、 アレンジともにオススメです。 | |
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Saxophon Quartette |
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Koch "CD 310 055" | |
この四重奏団はいくつかアルバムを出しているのですが、 別のCDにも"Andante, Fuge and Finale"が入っています。 だからどうだ…というわけではないのですが、好きなのでしょうか? それとも十八番なのかなぁ〜。どちらにしてもそれほどレベルは 高くないように思えます。聞いていて私は退屈になってしまいました。 | |
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10 ans de Quatuors de Saxophones avec Serge Bichon |
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REM "311236" | |
Serge Bichon サックス四重奏団…とのことですが、Serge Bichon という方がどのような経歴を持っているかは知りません。 全体的に歯切れがよくさっぱりしているのですが、 それが返ってぶっきらぼうに思えてしまうことがあります。 cresc.やdim.がこま切れになっているのも、あまり迫力を 感じられない原因かもしれません。 とりあえず、ざっと参考演奏として聞く分にはよいのではないでしょうか。 | |
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American Sketches |
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Klavier Records "KCD-11078" | |
アメリカ色の強いアルバムですが、演奏自体それほど悪くないです。 ただ、よく見てみると組曲全曲演奏されていると思ったら 抜粋だったりするので、ジャケットをチェックするときは 日ごろから注意が必要なことを思い知らされます。:-p | |
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Drastic Measures |
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Channel Crossings "CCS-5994" | |
古典と現代の曲がうまい具合に混合して選曲されています。 アンサンブル力がかなり高く、細かいところまでよく突き詰められているので、 聞いていても勉強になります。個人的には、一度生で演奏しているところを 聞いてみたい、と思う四重奏団の一つですね。 | |
Main Street USA |
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Channel Crossings "CCS 9896" | |
M.Gould、G.Gershwin、L.Bernstein…と言ったタイトル通り「アメリカの中心」となるべき 作曲家の作品のオンパレードです。全曲ともクオリティが高く、それでいて楽しいので かなりオススメです。また、曲によってはPerc.も入っているため、全体的にメリハリがあって 聞きやすいかもしれません。 | |
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Contemporary Works for Saxophone Quartet |
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Edition Kontrapunkt "32051" | |
「サックス四重奏の現代曲」ということで、
普段なかなか聞けない曲がズラッと並んでいます。
聞いても何がよいのかわからなかったりしますが、この手のジャンルは
聞いていく内に少しずつはまっていくようです。
私は「結構面白いな」と感じるときが時々ありましたが、
美しいハーモニーや軽快なパッセージを期待しているなら
この手のCDを買わないことをオススメします。:-p
なお、私自身ははまっている…というよりは自分の先生のジャンルが 現代音楽なもので、免疫があっただけかもしれませんが… | |
Die Kunst der Fuge |
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Edition Kontrapunkt "32259" | |
サックス版「フーガの技法」です。ベルリンSQも録音していますが、
そちらは2枚組でして、金銭的な都合によりもっていません。:-p 吹き方に少々癖があるためあまりオススメできませんが、 バッハ通な方は聞いてみると面白いと思います。 最後がどうやって終わっているかは…聞いてみてのお楽しみです。 …とは言っても何も小細工しているわけではないので 期待してないで下さい。 | |
Astor Piazzolla "TANGO" |
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Edition Kontrapunkt "32196" | |
ピアソラの有名どころを押さえていたため、ジャケット買いしたのですが演奏が今一つです。 どのように今一つなのかと言うと、まずピアソラらしさが出ていないことでしょうか… 演奏するので精一杯という感があります。 | |
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Escape to the Center |
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Open Loop "032" | |
Open LoopのCDとしては「当り」の方だと思います。 美しいハーモニーが聞けるし、選曲もバロックから アメリカものまで幅広いですが柔軟に対応できています。 ただ、ソプラノとアルトがところどころ不安定なところと、 全体的に表現力の幅がそれほど広くないところが 気になりますが…。 | |
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Diversions |
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Saydisc Records "CD-SDL 365" | |
女性だけのアンサンブル…ということでジャケットは どこかの通販カタログのようないでたちですが、 演奏はすごく暖かみがあって美しいです。 特にHandelはオススメできます。 ジャケットを見て「本当にこれうまいのか?」と疑って しまうかもしれませんが、サックスの美しいハーモニーを 聞きたい方は一度お試しあれ。 | |
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The Art of the Jean-Yves Fourmeau Saxophone Quartet |
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Rene Gailly "CD 87 088" | |
「フルモー」と言うと、「超絶技巧」と私は反射的に答えてしまうのですが、 このアルバムではそこまで早くはないです。 精密機械のように正確なところは正確で、それでいて歌うときは 歌っているので結構オススメなアルバムだと思います。 四重奏の定番が1曲も入っておらず選曲に幅があるのもよいですね。 次のアルバムと併せて持っているとよいかもしれません。^^; | |
French Masterpieces |
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Rene Gailly "CD 87 134" | |
一言「はやい!!」です。 BozzaのScherzoなんて「どうやって演奏しているんだ?」と 思うほどです。ここまでサックス四重奏の定番のみを 集めたCDでクオリティの高いものは珍しいので、 かなりオススメできます。 ただし、最初にも書いた通りあまりにも早いため、 参考演奏として利用するのはかなり無理があるかもしれません。 | |
Quatuor de Saxophones |
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ALM Records "ALCD-3021" | |
Sax四重奏としては定番の小品が多く入っています。 フルモーらしい速いテンポで精密機械のような演奏で、初めに聴くと驚きの連続かもしれませんが、 少し荒っぽい感じがしてバロックの曲はあまり合わないように感じます。 それに対して、Naulaisのような現代曲はすばらしいの一言です。 | |
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Concertos pour 4 Saxophones |
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CALLIOPE "CAL 9238" | |
キーを取り外した複数のSaxの写真…がジャケットにあるという何とも怪しいCDですが、
中身も結構怪しいです。Duboisの四重奏曲はかなり有名ですが、その後作曲者自身が
この曲に弦楽合奏と打楽器、Celestaを伴奏として加えたConcertoを作っている、というのは
あまり知られていないのではないでしょうか? 私は譜面を見たとき「なんでConcertoって
書いてあるんだろう」と疑問に思っていたのですが、この音源を聞いて理解できました。 他の曲もなかなか聞かない曲ですから、新規開拓をするにはもってこいでしょう。 真ん中に中つなぎとして入っているグラプレが少し攻撃的(笑)で個人的に好きです。 まぁ、全体として演奏はいまいちなのですが、一度は聞いてみてもよいアルバムだと思います。 | |
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Quatuor de Saxophones de Luxembourg |
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ANTES "BM-CD 31.9113" | |
ルクセンブルグの四重奏団による四重奏曲の典型となる曲目のオンパレードです。 SingeleeやRivierのようなクラシック色の濃い作品の方はなかなかよいのですが、 Duboisの滑稽さ、軽快さやDesenclosの重厚な雰囲気がうまく表現されてないと思います。 BGMとして聞く分には申し分ないかもしれませんが、演奏としては今一つでしょうか。 | |
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We Don't Need No Stinkin' Rhythm Section |
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Sea Breeze Vista "SBV-4516" | |
ケンタッキー大学のサックス科のメンバーで構成されているとの ことですが、とにかくすごすぎます!!!! ジャズサックスによる四重奏なのですが、全ての曲が驚きの連続です。 フラジオ・スラップ・フラッターなどの超絶技巧の応酬だけでなく、 演奏の完成度もすごく高いので、 ジャズものを聞きたい方にはオススメです。 | |
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Das Munchner Saxophonquartett |
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Bayer "BR 100 180 CD" | |
ドイツ…と言うと「重い演奏をしている」ように感じるかもしれませんが、 この団体はどちらかというと「さっぱり」な演奏です。 全体的にいやらしさがないため聞きやすいのですが、淡々と演奏が進んでしまうため かえってぶっきらぼうな平坦な演奏に思えてしまいます。 音色が少し力強くきつめなので、よけいぶっきらぼうに感じるのかもしれません。 | |
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The Prism Quartet |
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Koch "3-7024-2" | |
アメリカのサックス四重奏団ですが、P.Woodsでは譜面に 書かれていないことまでfeelingで演奏しておりかっこいいです。 初めて聞くと結構「ん?」と思うかもしれませんが… 一風変わった演奏を聞きたい方にオススメします。 | |
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Music for Saxophones |
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Cala "CACD-77003" | |
Sigurd Rascherが作ったRascher Saxophone Quartetの2代目…と なるのでしょうか?どうやら子供(?)らしき人がソプラノを吹いてます。 ソプラノの節回し、ビブラートが独特のくささがあって、 それが耳につくため私はあまり好みではありません。 ただ、S.ライヒの曲をサックス四重奏として世界初録音しているので 興味がある方はどうぞ。 | |
America |
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BIS "BIS-CD-953" | |
'99年の新譜です。今までこの団体の演奏を好きになれなかったため 買い渋っていたのですが今まで気になっていたSopranoの節まわしやビブラートが それほど感じませんでした。曲の雰囲気に合わせたのかもしれませんが、 曲はアメリカ人作曲家の現代曲ですから、現代音楽に興味ある方は聴いてみては? | |
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This Time We Are Both |
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New Albion"NA 041 CD" | |
「2本のソプラニーノと1本のソプラノ、バリサクでの演奏シーン」の写真が ジャケット裏に写っていたため、何も知らずに買ってしまいました。 内容は、アルバムには「ジャズ」とのことですが(レニングラードの ジャズフェスティバルに出演したそうです)、現代音楽的です。 この手の音楽に慣れてない方は、注意されることをススメます。^^; | |
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Rollin' Phones |
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BIS "BIS-CD-466" | |
Fairer Saxと同様、全員女性の四重奏団で、さらにバリサク以外は クランポンのプレステージュを利用…とジャケット裏に書かれてます。 演奏にもその雰囲気…というか何というか、すごく暖かく優しく包み込まれるような 感じが出ていてきれいなのですが、個人的には少し輪郭が取れすぎてぼんやりして しまった印象を受けます。また全体的に不必要なritが多く、聴いていて 疲れてしまうことも…とは言っても、参考音源の1つとしては悪くないかもしれません。 | |
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The Sax Centenary Collection |
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ASV "CD WHL 2090" | |
定番曲の集まったCDとして私が最初に買ったのはこれでした。 他の演奏を全く聞いたことない頃は十分な内容ということもあって 毎日聞いていたのですが、今聞き直してみるとかなりレベルの低い 演奏(…と言ったら申し訳ないですが)です。 Duboisの四重奏の始まりとか、他の演奏を聞いてしまうと 言葉が出なくなってしまいます。 | |
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Stockholm Saxophone Quartet |
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Caprice "CAP 21399" | |
これまた現代音楽なのですが、結構聞きやすい方の部類だと思います。 旋律がはっきりしている曲が多いです。 ただ、この手のジャンルが苦手な人にとっては、聞きやすいも 聞きにくいもないでしょうから、あまり好きではない方には 無理にオススメしません。 | |
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Saxofourte |
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BMG Ariola "74321 58061 2" | |
アタックがはっきりしており、この手の曲をかっこよく吹くコツを よく心得ているようですが、リズム感がいまいちなんですよねぇ。 というよりも「個々人の演奏はすごいがアンサンブルとしてはイマイチ」 という感じでしょうか。どちらにしてもすごく残念ではあります。 でも、Three Improvisationsの1楽章中間のA.Saxのソロで とんでもないアドリブを決めた上に、Trpを交えてのSolo Extention あり…という、他では聞けない演奏をやっています。 演奏そのものを参考にする…というより、「当り前な演奏に飽きた」 という方にはオススメです。 | |
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Svenska Saxofon Kvartetten, Jorgen Pettersson |
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Syrinx Saxophone Quartet |
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Erasmus "WVH164" | |
Fairer Sax, Rollin' Phonesに並んで女性による四重奏団です。 前記の2団体は選曲のみならず演奏も女性らしさがよく出ている団体でしたが、 Syrinxは音源だけ聞いているとこの2団体とは良い意味で異なる印象を受けます。 メジャーな曲目はSchmittだけですが、全体的に緻密なアンサンブル力を 存分にアピールしています。 客観的に他の団体と比べられるのがSchmittだけなのですが、 私が聞いた中ではこの演奏は上位に入る名演だと思います。 他の曲も女声(Soprano)を交えたものなどあってなかなか面白いです。 | |
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All The Sax You've Ever Dreamed Of |
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Cambria Master "CD-1045" | |
Villa-Lobosのブラジリアンバッハが入っていたので 買ってしまったのですが、正直言ってこの上にあるSaxologyと 同じく、あまりオススメしません。 曲としてまとまっていないのか、聞いていてとても眠くなってしまいました。 |
タイトル名、型番、感想 | 曲目 |
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四重奏の日々 |
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Meister Music "ON-2003" | |
組曲ものがほとんどの構成ですが、ところどころ入っている小曲が よいアクセントになっていると思います。個人的にはコンサートでの定番曲「バーレスク」や DorffのScherzoがオススメです。もちろん、アルモのオリジナルアレンジも負けていません。 次に出たSax四重奏の定番曲中心のパートIIとセットで聞くと対照的でさらによいでしょう。 | |
「四重奏の日々」 パートII |
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Orange note "ON-3008" | |
「四重奏の日々」に続く第2弾。こちらでは2曲の四重奏曲を含む アンサンブルの定番曲を軸として構成されているようです。 アルモならではのハーモニーの美しさ、暖かみを感じることが できるばかりか、メンバーのアレンジ能力の素晴らしさを堪能できます。 特に、「クープランの墓」のRigaudonはオケ曲と同じくらいの 迫力があります。Desenclosの演奏はアルモらしい…と言えば らしいのですが、個人的にはあまりオススメではありません。 | |
Gift |
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Meister Music "MM-1016" | |
四重奏のオリジナルを散りばめながらも クリスマスものやジャズ・ポップスなどをバランスよく そろえた、タイトル通り「アルモSQからのクリスマス・ プレゼント」…という感じのアルバムです。 サックス四重奏を聞きなれた人へオススメなのは「焚き火…」です。 最後の最後で思い切り笑えます。もし笑えなかった方は サックス四重奏の定番曲を聞きまくってから、もう一度聞いてみましょう。 個人的には、このアルバム前後からアルモSQは楽しくなってきたと思います。 そういう意味でもオススメいたします。 | |
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サクソフォーン・アンサンブル名曲集I |
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東芝EMI "TOCZ-9196" | |
サックス四重奏の定番を含めて、東芝EMIが学校教育向けに
出版しているアンサンブル譜面集の曲が収録されています。
アンサンブルコンクールでおなじみの曲がずらり、と入っています。
演奏自体も実に正確で緻密なものなので、参考演奏には
もってこいだと思います。実は一番最初に買った四重奏のCDってこれなんですよ。 現在、「新・吹奏楽名曲コレクション アンサンブル・スタンダーズ vol.2」として 発売されているCDはこれと同一です。 | |
The Trouvere Quartet |
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Apollon "APCE-5133" | |
トルヴェール・クヮルテットの実質的なデビューアルバムですが、
全て四重奏曲、組曲、メドレーという重い構成にも関わらず
大変聞きやすいです。個人的にはデザンクロの1楽章で
譜面訂正している部分が少々気になるのですが、
それ以外に関しては本当に素晴らしい演奏です。
中でもSchmittとP.Woodsの2曲は絶品です!!! Schmittで緻密なアンサンブルを見せたかと思いきや、 P.Woodsではさらに作曲者が絶賛するまで演奏をしています。 | |
Innocent Dolls |
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東芝EMI "TOCT-8276" | |
トルヴェールの2作目。1作目とガラッと変わり、 BarberのAdagioからGershwin、と思いきや、 A.Piazzolla、Wether Report、さらにはQueen、J.Coltraneまで ジャケットの帯にも書かれているように「ボーダーレス」な内容です。 また、本多俊之や真島俊夫などと言った邦人作曲家への委嘱作品もあります。 このように幅広いジャンルの曲を盛り込んではいるが、 アルバム全体のストーリーができており、大変美しくまとまっています。 今までのサックス四重奏に飽きた人へはもってこいのアルバムです。 | |
My Favorite Things |
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東芝EMI "TOCT-8606" | |
前作をさらに上回る内容のアルバムです。 ポップス・ジャズの名曲と委嘱作品で構成されてますが、 タイトル曲のMy Favorite Thingsは演奏するトルヴェールの すごさよりも、真島さんによるアレンジ力に拍手です。 さらに、前作に引き続き、リーダーの須川さんが大好きな ピアソラが2曲入っています。その上、Yesの名曲Roundaboutや S.Rollinsのこれまた名曲St.Thomasもご機嫌なナンバーですが、 最後の「21世紀の精神異常者」は、これらの演奏を全て かき消してしまうほどの迫力です。ただただ驚かされます。 私の中では、トルヴェールのアルバムでベスト1です!! | |
High Five |
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東芝EMI "TOCT-9948" | |
トルヴェールのために曲をいくつか書いていた本多俊之と トルヴェールとの夢の共演です。 PitInnで本多俊之と一緒にライブを何度かやっていたのですが そのときにアレンジした曲が中心となっているようです。 全曲とも本多俊之の作曲or編曲でして、タイトル曲は 「ソプラノ5本でやったらどんな感じになるかなぁ」と ぼそっ…と須川さんが言ったことがきっかけとなったとか。 個人的には本多氏が伊丹作品のために作った曲を集めた Music for Cinemaは何かしらのイベントとかで演奏するにはオススメです。 | |
トルヴェールの四季 |
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東芝EMI "TOCE-9955" | |
「おい! これしか入ってないのか?」と思うかもしれませんが、本当にこれだけなんです。
もちろん、全部「春」「夏」「秋」「冬」がありますので演奏時間は長いです。
前者はあまりにも有名なヴィヴァルディの「四季」を長生淳がたくさんのモチーフを
織り交ぜて作っているため、とても楽しく、それでいて圧倒されます。
また、後者は以前「ブエノスアイレスの夏」だけはアルバムに録音されてましたが、
全部をアルバムに録音するとは予想外でした。 2つの「四季」の対比を楽しむのも面白いですが、それ以前にトルヴェールの演奏力の すごさを見せつけられた…と言うほかにない、といった感じでしょうか。 | |
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サクソフォーン&フルート・アンサンブル(II) |
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Victor "VICG-50041" | |
Sax四重奏とFl四重奏のカップリングでビートルズ、カーペンターズの名曲を集めています。 Sop.雲井雅人、Alt.小串俊寿、Ten.岩本伸一、Bar.服部吉之と奏者は団体名の通り 素晴らしいソリストを集めているのですが、アレンジがかなり…いけてないと思います。 私は、このCDを聞く前に知り合いと演奏する機会がありまして、これらのアレンジ譜を 音出ししたのですが、「アレンジがちょっとねぇ」と言う理由で残ったのは1曲だけでした。 このメンバーでのアンサンブルを聞きたい方は、パートIをオススメします。 | |
タイトル名、型番、感想 | 曲目 |
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Sunthesis |
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Quantum "QM-6901" | |
J.M.Londeixの教え子で結成されたサックスアンサンブルで
ソプラニーノからバスまで使っています。演奏はもろ現代音楽なのですが、
レベルが圧倒的に高い!!!
こんなにすごい演奏を聞くのは初めてです。
とは言っても、バリバリ現代音楽なので免疫のない方は注意しましょう。 私事ですが、私の師が唯一人の日本人としてメンバーに入っています。^^; | |
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The Rascher Saxophone Ensemble |
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Coronet "CD-COR 401-0" | |
Sigurd Rascherがコントラバスを吹いて参加している。 これもジャケットを見て買ってしまったのだが(サックスが全種類 乗っていたもんで…)、演奏内容としてはソプラノが外れている、 が一番の肝心な部分でしょうか。 あまりオススメしませんが、こんなアンサンブルもあるんだよ、ということで。 | |
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Holiday Homecoming |
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Openloop 033 | |
Openloopから出されているクリスマス企画アルバム。 全てサックス11重奏(曲によって編成は変わるが、Sopranoから Contrabassまでなんとも贅沢な編成です)用に2人のアレンジャーが 編曲した曲を演奏しているようです。 そのうち、John Worleyがアレンジした曲はDorn Publicationから 譜面も出版されているようです。 | |
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Tex Sax |
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Mark Custom "2280-MCD" | |
ブランデンブルグ1番、展覧会の絵のサックスクワイヤー版…てなわけで 買ってしまったのですが、思っていたほどよくなかったです。 演奏者自身いまいちなのかもしれないですが、アレンジもあまり 楽しくなかったです。 | |
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新・吹奏楽名曲コレクション アンサンブル・スタンダーズ vol.1 |
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東芝EMI "TOCF-6001" | |
全曲このアンサンブルのためにアレンジされた曲のようですが、 ホルベルク組曲はなかなか面白かったです。 原曲が弦楽合奏のためでしょうか? 他の曲は「サックスアンサンブル」という限定でかなり色彩が 薄れてしまっているように感じました。 …とは言っても、今の日本クラシックサックス界をリードする8人による 演奏ですからそれを聞くだけでもよいかもしれません。 個人的には「すっごくいいよ!!」と言うまでの出来とは感じませんが、 聴く価値はあって楽しめるアルバムだろうとは思います。 | |
taka@sax.club.ne.jp