ところどころきついことを書いていたりしますが、あくまでも 私個人の意見です。何かありましたら taka@sax.club.ne.jp までどうぞ。
タイトル名、型番、感想 | 曲目 |
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Saxophone Sonatas |
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Globe GLO-5032 | |
個人的に1番好きなサクソフォン奏者Arno Bornkampのソナタ集です。 クレストン、ヒンデミット、デニゾフ、と抑えるべきところを 抑えていると思います。演奏もPf.のIvo Janssenとの「あうん」の 通じたところを見せてくれます。どことなく「サックス界の貴公子」 という感じがするのは私だけ?^^; | |
Reed My Mind |
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BVHAAST "CD 9304" | |
このCDは、自分がSaxの調整を出しに行っている某楽器店で視聴用に並べられているCDを見て
知ったのですが、Ryo NodaのImprovisation全曲が入っているところから珍しい…おまけに
Bornkampの演奏、ということでネット上を検索して注文、ゲットしました。 演奏は期待を裏切らずに、ほんと素晴らしい…の一言です。 現代曲でもさらりと吹きこなしてしまっています。 | |
A Saxophone in Paris |
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Vanguard Classics 99039 | |
Arno Bornkampのオケ伴奏アルバムです。 何がすごいってイベールの「Concertino da camera」は 完成度がめちゃくちゃ高いです。 私の知っているCD演奏の中で一番でしょう。 他にもグラズノフのサクソフォン協奏曲も入っています。 クラシカルなサックスのソロ曲を聞きたい、と言う方には超オススメです!! | |
Devil's Rag |
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Vanguard Classics 99085 | |
Arno Bornkampのアルバムの中で一番入門編な選曲です。 「アルルの女『間奏曲』」「展覧会の絵『古城』」などの 「サックスが美味しいクラシックの超名曲」から「アリア」や 「5つの異国風舞曲」といったフランスもの、さらに 「3つのプレリュード」やタイトル曲の「Devil's Rag」と 言ったアメリカものまで、彼の表現力の幅広さに圧巻されます。 サックスの小品集として「一家に一枚」置いてもよいほどのものだと思います。 | |
Scaramouche |
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Vanguard Classics 99143 | |
Arno Bornkampの現在最新版のアルバム。 いつも伴奏をしているPf.のIvo Janssenとの息も相変わらず バッチリで安心して聞ける。 ただ、今回は組曲中心で少し重めなので、聞いていて疲れるかも!? | |
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Romances for Saxophone |
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CBS Masterworks MK-42122 | |
知る人ぞ知るBranford Marsalisの小品集です。 ケニーGと比べるのは失礼かもしれないが、彼を超える 繊細でかつ甘美なソプラノを聞かせてくれます。 このアルバムでは、個人的には「ボカリス」と 「ブラジル風バッハ」が大好きです。 | |
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The Japanese Saxophone |
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BIS "BIS-CD-890" | |
現パリ音楽院教授C.Delangleの邦人作品集。 「この人、Saxの曲作っていたんだ」と思えるほど錚々たるメンバーです。 演奏は文句なしに素晴らしく、感動する部分もたくさんあるのでオススメしたいのですが… 曲自体の好き嫌いがきっとあるでしょう。 日本的要素にあふれた1曲目を聞いてダメだったら、2曲目以降は覚悟して聞かれることを オススメします。フラッター、重音、フラジオの嵐な曲もあります。^^; | |
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The Romanian Saxophone |
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Olympia Compact Discs OCD-410 | |
私の所属している楽団が1997年夏にルーマニアへ演奏旅行に 行ってまして、何かしらの親近感を覚えて衝動買いしたものです。 なんだかよぉわからん曲のオンパレードです。 1回しか聞いてませんが、何やら豪快な曲が続いていたような覚えが…。:-p | |
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Virtuose Saxophonkonzerte |
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Musica Mundi 311025-F1 | |
選曲のカップリングは面白くよいかと思いますが、 全体的に演奏が重く、少々疲れてしまう感があります。 それぞれの曲としてまとまりがイマイチです。 | |
The Saxophone |
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KOCH "3-1335-2" | |
D.Bensmannのソロと彼の所属するベルリンサクソフォン四重奏団による 四重奏、それぞれ2曲ずつのカップリングです。 ソロ曲は全体的にしつこく重い演奏(いかにもドイツっぽい!?)のため、 聞いていて疲れてしまう…というか、元の曲のイメージと少々違った 解釈での演奏、と思われる部分が多いようです。 そういうことを合わせて考えると、Hot Sonataは私の中ではかなりいまいちですね。 四重奏についても同様で、Moulaertの曲はよいですが、D.Ellingtonメドレーは ベンドアップやビブラートを始め、全体的に演奏がしつこいので、 あまりオススメできないです。 | |
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Music for Saxophone |
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Mark Custom RecordingService MCD-1611 | |
どこかでのコンサート演奏を録音したものらしい。 全体的にピアノとの音量バランスがよくないし、 時々音が歪んでいて少々素人録音っぽく聞こえてしまいますが、 演奏自体はなかなかよいです。 Duboisの曲が多いので、Dubois好きな人にはよいかもしれませんね。 | |
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Saxophone Vocalise |
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Delos "DE 3188" | |
E.ルソーの音色はとにかく柔らかくて包み込まれるような感じで個人的に好きです。 すごい難曲でもそれとなくサラリと吹いてしまうあたり、本当に素晴らしいの一言ですね。 このアルバムは、Saxのために作られた曲はもちろん、Classicalな名曲とかまで 吹奏楽伴奏で演奏されてますが、吹奏楽伴奏の演奏はなかなか聞けないので貴重です。 曲も親しみやすいものが含まれているので、何を買おうか悩んでいるとき見かけたら 試してみてください。 | |
Saxophone Concertos |
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Grammophon 453 991-2 | |
ユージンルソーの演奏はとてもよいです。力強い演奏から 美しい音色で歌ったり、と表現力もあって◎です……が、 バックのオケ演奏の管楽器がイマイチ(…と言っても管が入っているのは Concertino Da Cameraだけなんですけどね。^^;)なので、 最初を聞いた段階で少しショックだったりします。 他の曲に関してはすごくいい感じなんですけどねぇ…。 できることならしっかりした伴奏で聞いてみたいなぁ…と 思ったりしますが、他で録音していることはないでしょうねぇ。^^; | |
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Meeting Point |
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Silva Classics "SILKD 6010" | |
M.Nymanのサックス協奏曲である"Where the Bee Dances"の初演時に演奏したという
G.McChrystalのアルバムです。アルバムの構成は、軽快なソプラノのための協奏曲と
静かなアルトソロの2つの形式を織り交ぜているだけの何とも単純なものなんですけど、
曲がいいですねぇ…。その上演奏もかなりよいです。 協奏曲集の中では5本の指に入るくらいオススメのアルバムです。 | |
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Moving Along |
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Crystal Records "CD655" | |
全体的にしつこすぎる…というよりは、「自分のできる速さに合わせた」ような演奏に なっているイメージを持ってしまいます。テンポを揺らすことで表現力アップを計っている のかもしれませんが、それよりも「ピアノと合わせるために…」と私は取れてしまいました。 選曲としては、メジャーなソロ曲のオンパレードですから悪くないんですが、他のアルバムを 選ばれる方がよいと思います。 | |
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On Classical Tour with the Baritone Sax |
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Movieplay "MPC 101.852" | |
割と珍しいバリトンサックスのソロアルバムです。 一般的なアルトのソロアルバムと比べたらインパクトに欠けるものがありますが、 リラックスしたいときにはバリサクの落ち着いた甘い音色もいいですね。 個人的な好みとしては、もう少し輪郭がはっきりしていてもいいかな…。 フラジオが当たり前のように使われていて、ボーッと聞いていると 「あれ? テナーか??」と思ってしまうほどです。 | |
Homage to Heitor Villa-Lobos |
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Movieplay "MPC 101.853" | |
Amsterdam Sax.Qrt.のメンバーであるHenk van Twillertのソロアルバム第2弾は H.Villa-Lobosの追悼アルバムです。前作と同じく、バリサクのテクニックは 脱帽ものです。その上、個人的にはこちらのアルバムの方が、演奏自体 垢抜けていて気持ちよいものを感じます。奏者本人も楽しく演奏しているのかも しれませんね。伴奏編成が弦楽五重奏(1st Vln, 2nd Vln, Vla, Vc, Cb)というのも なかなか興味深いです。 | |
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American Saxophone |
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Koch "3-7390-2 H1" | |
Morton Gould と Russel Peckのコンチェルトを1度に聞ける…というのは
すごくお得だと思います。さらに、演奏しているJames Houlikですけど、
とりあえずは上手いです。時々、ほんとにテナー吹いてんのか!?…と疑いたくなるほどですが、
ちょっと無理をしすぎているようにも思えます。 とは言っても定番の協奏曲に飽きた方には、McChrystalのアルバムと並んでオススメします。 | |
Robert Ward |
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Albany Records "AR001" | |
James HoulikのSaxで、North Carolina Symphony Orchestra (G.Zimmermann 指揮)
によるRobert Wardの作品集です。前出のアルバムと1曲かぶっていますが、
James HoulikのSaxがブイブイ言ってます。 ただ、個人的にはアルバム全体がバラエティに富んでいることから "American Saxophone"の方がオススメですね。 | |
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Saxophone Concertos |
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ARTE NOVA "74321 27786 2" | |
'99.1月に購入したのですが、1090円(税別)と破格だったため迷わず買いました。^^; 全体的にフラジオばりばりのすごい演奏なのですが、ちょっと無理をしているかな… と思える部分も多く、なんとも複雑な心境です。 とは言っても、これだけの努力はすばらしいと思います。 曲の内容も面白いですし、何より安い!!(笑) とりあえず、この値段なら買って損はないと私は思います。 | |
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Saxophone Concertos |
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EMI Classics "CDC-7-54301-2" | |
録音しているホールの残響が多くて輪郭のなくなった演奏と なってしまっているのがもったいないです。 とは言っても、演奏自体にもロングトーンの部分で独特の くせっぽいところが見受けられ、そこが個人的には気になります。 しかし、Concertino da Cameraの3楽章にあるCadenzaは 普段なかなか使われない方を録音しているので貴重かもしれません。 (ちなみに、こちらのversionで録音しているのは私が知っている中ではこれだけです) | |
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Kenneth Tse |
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Crystal Records "CD656" | |
私の先生から「ジャケットを見ただけじゃなかなか手を出しづらいけど、うまいよ」と
言われ、レッスン帰りにそのまま買っていった…と珍しく何も考えずに衝動買いしてしまった1枚。
確かに「上手い!!」の一言です。E.Roussauに師事されたとのことですが、音色はかなり近いかもしれません。
それでいて、バリバリに現代曲を吹きこなすばかりか、フラジオがフラジオのように感じられないほど
音程・音色・表現全てにおいて目をみはるものがあります。
1つ言わせてもらう、としたら、演奏は素晴らしいのですがWest Side Storyのアレンジが
それほどよくないため、他の曲より見劣りしていたように感じ残念でした。 とは言っても、久しぶりに良いアルバムに出会えたような気がします。 | |
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An American Tribute to Sigurd Rascher |
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Crystal Records "CD652" | |
私はとある曲の音源を聞いてみたい…というときに、 奏者を知らなくても買ってしまうことがあるのですが、 このCDは「H.Cowellの"Air and Scherzo"が聞きたい」というだけで 買ったものです。はっきり言って演奏は上手くないです。 選曲を見て「これを聞いてみたいな」と思っても、まず他に CDがあるか確認されることをオススメします。:-p | |
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Aria |
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Open Loop 033 | |
ピアノ伴奏で録音している Concertino da CameraやGlazunovのConcertoは珍しいでしょう。 ただ、やはりこれらの曲はオケ伴奏の方が100倍かっこよいですね。^^; あと…私の知る中では唯一Concertino da Cameraの2楽章 中間部までもフラジオで演奏していますが、全体的に演奏そのものは イマイチですから興味本位で買われるくらいがよいかと…。 | |
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Marcel Mule |
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Clarinet Classics CC0013 | |
副題に「Le Patron of the Saxophone(サクソフォンの父)」と あるように、クラシカルサクソフォンを語るに当たって Marcel Muleは避けては通れない人物でしょう。 彼の演奏を聞いて感動し、サキソフォンのための曲を 書いた作曲家もたくさんいます。 このアルバムは、過去の音源を再収録したもので、 ソロ曲のほかに四重奏曲もいくつか入っています。 特にConcertino da Cameraの演奏は素晴らしいの一言です。 今まで似たようなものがたくさん発売されているため、 すでにミュールのCDをお持ちの方は曲目など チェックされることをオススメします。 なお、1曲だけMule以外の人が演奏してます。 これを耳で聞いて見つける、なんてことをやると楽しいかも!? | |
Encore ! |
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Clarinet Classics CC0021 | |
"Marcel Mule"が好評だったことにより発売された第2弾。 第1弾で入っていなかった「Grave et Presto」「民謡風ロンド」 を始めとして小品も充実しており、正に「かゆいところに手が届いた」 という内容になっていると思います。 ただ、曲目自体、あまり惹かれるものがないため少々見劣り するかもしれません。 それと、このCDにもMule以外の奏者によるソロが2曲入ってました。 第1弾の収録曲は3枚組の某CDと重なるものがありましたが、 こちらはだいぶ違うので、そういう点ではオススメかも!? なお、*がついているのは4重奏による演奏のことです。 | |
La legende |
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Association des Saxophonistes A.SAX98 | |
フランスのサクソフォン協会が自主制作したCDのようで、 saxofan の 管理人である木村氏から話を聞いて購入しました。 お茶の水の下倉楽器店でしか見たことないですが、 他のところでも見かけたという情報がありました。 内容的には某3枚組CDやClarinet Classicsから出ている2枚のCDと ダブっていますが、P.CrestonのソナタやF.Schmittの四重奏、 プロヴァンスの風景などと一緒に、Concertino da Cameraや Glazunovの四重奏(抜粋)なども押さえてありますので、 サックスのオリジナル曲にかなり興味がある方へはオススメかも しれません。 ただ、値段がちょっと他より高い(\5,500円)のが難点ですね。 | |
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Marie-Bernadette Charrier |
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Octandre "OC931" | |
このアルバムは、サックスの先生から「僕の友人から送られてきたんだけど…」と
頼まれて買ったものです。というわけで、おそらく日本のCDショップでは手に入らないでしょう。 内容は「バリバリ現代音楽」なのですが、ここまでテナーやバリサクでバリバリ演奏するって すごいなぁ…と思ったら、なんと女性なんですよ。本当に驚きました。 もし、国内のCDショップでこのアルバムを見た方いらしたら、教えてください。 | |
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Sax 5th Ave. |
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Wind Prints Records WPP-10893 | |
ここまで書くのは失礼とは思いますが、曲目だけを見て 買うとだまされた、と感じることでしょう。 サックス演奏自体もあまりうまくないです…。 また、ほとんどの曲に「arranged by Neal Ramsay」と書かれてまして、 「主よ、人の望みの喜びよ」をハンマーダルシマーで伴奏されていたり ピアノ伴奏をいろんな楽器に振っているのは結構面白いのですが、 曲によっては「自分が演奏できないからはしょったのでは?」と 言いたくなるようなカットがあったりします。 このあたりを了承の上買われるなら、まぁいいんじゃないでしょうか。 | |
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The French Saxophone |
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BIS CD-209 | |
丁寧でしっかりした演奏をしてます…トルヴェールの彦坂さんに近い演奏ですね。 ソロで「Histoires...」を録音しているCDは結構珍しいし、 「Cinq Danses Exotiques」もかなりよいです。少し丁寧すぎるかもしれませんが。 | |
Saxophone Concerti |
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BIS CD-218 | |
上記の作品が丁寧で、好印象だったので買ってみました。 こちらの演奏も同じく丁寧に演奏されているのですが、フラジオがイマイチです。 その部分で、情景が振り出しへ戻された感じになるのが残念でした。 | |
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Saxophone and Orchestra |
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MARCO POLO "8.223374" | |
Classicのジャンルでは珍しい女性Saxophone奏者のソロアルバム。 選曲も定番をバッチリと押さえてあるのですが、全体的にノリが違和感あって 私はなじめなかったです。わざと遅らせている…というよりもリズムが甘いって感じで、 廻りに引っ張られているような印象を受けました。 この辺は、人それぞれの好みもあるでしょうけど、全体的に演奏の出来はよくないと思います。 その点が、残念です。 | |
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Distances Within Me |
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Open Loop 012 | |
Open LoopのCDは当りハズレが大きいのですが、これは 「まぁ当り」な方だと思います。かなり安定した演奏です。 少し遊び度が少ないように思えるので、自分で演奏されるときの 参考音源として使うのによいかもしれません。 | |
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GYMNOPEDIE |
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LINN "AKD 103" | |
'99年9月頃、HMVやタワーレコードなど大手CDショップの 至る所で絶賛されていたアルバムです。 選曲を見てもサティ、グリーグ、バルトーク、チックコリアと ジャンルレスな上に自作のソナタ2曲まであります。 肝心の演奏は絶賛されているだけあって表現の幅も広く、 聴き込んでしまう内容です。 | |
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Le Saxophone Francais |
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EMI "7243 5 72360 2 7" | |
ずっと買わないで逃げてきた3枚組CDなのですが…どうして買ったか、というと
「Imprevisation Iを聞きたかったから」という理由だけなのです。 1曲のために3枚組CDを買うことになるとは思いもしませんでした。 [CD-1]と[CD-3]のRhapsodieまではJ.M.Londeixが、[CD-2]はDeffayet四重奏団が それぞれ演奏しています。[CD-3]の残りはM.Muleの演奏なのですが、これは 今まで至るところで再版されてるものと同じです。 また、全体的な演奏内容としてもTomasiの「春」はル・ヴァンヴェールの演奏の方が良いし、 四重奏曲もデファイエより好演なCDがたくさん出回ってますし、あまりオススメできない 内容と言ってもよいかもしれません。 J.M.LondeixやD.Deffayet、M.Muleなどの演奏を1度も聞いたことなく、 興味ある方はオススメしますが、そうでなければわざわざ買う必要ないように思えます。 | |
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Masterpieces for Saxophone |
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Delta "30502" | |
ヤマハがスポンサーについている演奏家たちによる録音です。 選曲としてもなかなか幅広くてよいのですが、いかんせん 本当にメジャーな曲というのが少ないため、あまりCDとしての 魅力は少ないかもしれません。 演奏そのものも「すばらしい!!」と言えるほどのものではなく、 そつなくこなしてるだけ…という曲もあったりします。 「今持っているコレクションから奏者や曲の幅を広げたい」と言う方には ちょっとはオススメできるかもしれません。 | |
タイトル名、型番、感想 | 曲目 |
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Once upon a Time |
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シシュポスの夢 |
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東芝EMI TOCT-8454 | |
日本におけるクラシカルサクソフォンの第一人者と言えるであろう 須川さんの弦楽伴奏によるアルバムです。須川さんのアルバムで 個人的には一番好きです。中でも真島俊夫編曲の「星に願いを」は 是非ともオススメしたい1曲。 | |
Cafe 1930 〜ピアソラに捧ぐ〜 |
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東芝EMI TOCT-9101 | |
「ピアソラにはまってます」と題名のない音楽会で話されていた 須川展也によるピアソラをメインとしたソロアルバム。 聞いていると「サックスってこんなことまでできるんだ」と ただただ唖然としてしまいます。 しかし残念なことに、須川さんのきれいな音色・節回しが 返って「タンゴ」らしさを消してしまっていると思います。 クラシック奏者によるピアソラのタンゴ…と言うことで比較すると、 最近話題のヨー・ヨー・マは、タンゴ独特の泥臭さが ある程度残っていると思います(個人的にはこちらの方が好きです)。 そういう点では、須川さんの方は少々物足りなさを感じます。 (これは、最近のトルヴェールに対しても時々感じるんですが… ファンの方、ごめんなさい。でも私も1ファンではあります) | |
Cyber Bird |
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東芝EMI TOCE-9152 | |
須川展也による協奏曲のみのアルバム。 芸術品のような出来で申し分はないのだが、個人的には もっと攻撃的(と言ってしまったら少々乱暴ですが)な 演奏が好きなため、少々物足りなさを感じてしまいます。 「My Favorite Things」を出した頃のトルヴェールって こういう前向きなところがあったと個人的には思っているので、 あの頃のような演奏をしてもらえたらいいなぁ、と わがままながら思っています。 | |
Estrellita (エストレリータ) |
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東芝EMI "TOCE-9521" | |
山下一史指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢の伴奏によるアルバム。 ラテン色の濃い選曲となっている上に、とてものびのびと華麗に響く須川さんのSaxの音色がよいです。 さらに、アレンジもよく、ところどころバックとの掛け合いを楽しんでいる様子が伺えます。 また、現在では事実上のオリジナル…と言ってもよいくらい原曲よりメジャーになっている スカラムーシュのオケ伴奏版はなかなか聞けないです。 須川さんの音色が美しすぎるので物足りなく感じる部分もありますが、 一時期より前向きな演奏でなかなかよいと思います。 | |
Die Heldenzeit (英雄の時代) |
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佼成出版 "KOCD-4002" | |
協奏曲集としては第2弾となりますが、コンサートマスターを務める 東京佼成ウィンドオーケストラが伴奏で、指揮は「エストレリータ」でも 指揮をされていた山下一史です。 Glazunov, Tomasiのコンツェルトやプロヴァンスの風景はもちろん、 委嘱作品であるタイトル曲「英雄の時代」は圧巻です。 迫力ある吹奏楽の伴奏に須川さんのSax…文句なしにオススメです。 | |
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Ballade |
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Meister Music MM-1017 | |
Trouvere Quartetのアルト奏者彦坂さんのソロデビューアルバム。 日本初録音や委嘱作品などがほとんどなので目新しい曲の オンパレードとなっており、彦坂さんのこのアルバムに対する 意欲の高さが伺えると言ってもよいと思います。 それでいてP.Woodsの「ソナタ」を始めとして難曲が多いにも かかわらず、曲の完成度はとても高いです。さすがです!! ただ、個人的な感想としては彦坂さんが生真面目な性格なのかも しれませんが(笑)、全体的にかしこまった演奏となっていて 少々面白味に欠けているように感じます。 アルバムタイトルにもなっているTomasiの「バラード」はもう少し 遊んだ方がこの曲らしさが出ると思いますし、自分自身も そうやって演奏した経験があるから思うだけかもしれませんが…。 | |
Dance |
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Meister Music MM-1038 | |
彦坂さんのセカンド・ソロ・アルバム。 1枚目の「バラード」よりも自由にかつ滑らかに 演奏しているようで、聞いていても結構楽しめると思います。 ただ、その理由は表現力によるもの、というよりは、 曲がバラエティに富んでいるから…という感じでして、 やはり少々まじめチックな演奏という枠からは抜け出ていないように 思えます。とは言っても、結構楽しいアルバムではあります。 | |
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Rapsodie |
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東芝EMI TOCZ-9255 | |
Trouvere Quartetのバリトン奏者 田中靖人のオールC.Debussyアルバム。 「Rapsodie」「小組曲」「小さな黒ん坊」「Le Plus que Lente」 などといった定番曲をしっかり押さえてあるところが嬉しいです。 また、「亜麻色の髪の乙女」をバリトンで演奏する…という 味なこともやっています。アルトよりも情緒深くてなかなかgoodでした。 ドビュッシー好きな人には結構オススメだと思います。 | |
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Gershwin/ Rhapsody in Blue |
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Meister Music MM-1047 | |
Halmo Sax.Qrt.のソプラノ奏者中村均一のソロデビューアルバムです。 普段なかなか聞けない彼のアルトでの演奏が入っていたり、 アルモによる演奏が3曲(曲目に*がついている)あったりと 盛りだくさんの内容となっています。 均さんの美しい音色を残しつつも楽しんでいる感じがよく 伝わってきていると思います。聞いているこちらまで楽しくなります。 また、「Rhapsody in Blue」ではOriginalではClarinetが担当している IntroのPortamentをしっかりとアルトで決めてくれています。 指で塞ぐClarinetと違い、キーで塞いでいるSaxophoneで 決めてくれるところがかっこいいですね。 「Rhapsody in Blue」「パリアメ」あたりを四重奏でやっていること自体は 少々無理があるとは思いますが、アルバムとして大変面白い内容となってます。 個人的には'98年オススメソロアルバムです!! | |
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Vacances |
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Meister Music MM-1032 | |
"Vacances"で始まり"Vacances"で終わる、という憎い演出を しています。このアルバムも小品集なのですが、「これぞ クラシカルサキソフォンの定番!」と言うものを集めたような 内容の濃いアルバムではなく、本当に「心のヴァカンス」を狙った選曲です。 疲れたときにこのアルバムを聞くと、心も体もリラックスできます。 | |
taka@sax.club.ne.jp