静岡県東部の清流・渓流の紹介

静岡県東部の富士山南東山麓地区は、御殿場高原を水源とする、鮎沢川系統の本・支流域が中心となります。
鮎沢川は酒匂川の本流筋の河川であり、富士山と箱根の湧水を集めて、神奈川県内に入った山北町谷峨にて
丹沢湖からの河内川と合流し、滔々とした流れの酒匂川本流となります。

標高が300〜500M程度の高原地帯での釣りになるため、夏場でも比較的清々しい気分で釣りができる反面、
冷涼な気候の御殿場高原では、害虫の「マダニ」が多いらしく、多少は注意したほうが良いです。
東丹沢の「ヤマビル」に比べれば、まだマシかもしれませんが・・・(笑)

静岡県の釣り場については、同じ水系でも、漁業権の有る川と無い川があります。
また、同じ川でも、区間によっては漁業権が有る区間と無い区間があり、注意が必要です。
鮎沢川漁協の管轄区域は、鮎沢川本流の上流部と、支流馬伏川の上流部だけでして、
他の本支流は漁業権が無いようですので、入漁料が掛からずに釣りを楽しめるみたいです。

鮎沢川漁協の管轄区域でも、それほど放流量が多いとは思えませんが、富士と箱根の湧水の力の賜物なので
しょうか・・・。
魚影は中々濃く、外道のウグイやクソバエ(アブラハヤ・タカハヤ等)も多いながら、比較的楽しい釣りができると思います。
御殿場高原の河川の多くは、落差の少ない平坦な流れなので、「里川」狙いの私のホームグラウンドになっています。
しかし、渓谷が深い本格的山岳渓流も沢山あり、こういった水域は、未探索となっております。

御殿場市や小山町を流れる各河川の欠点は、両岸が「城塞」のように護岸されており、中々入川できないことが
挙げられます。川に下りたものの、登れなくなってはシャレになりませんので、十分注意しましょう。
それと、もう1つの欠点は、御殿場市街地が水源の河川が多々有りますので、上流部に行くと、雑廃水で、
一般の常識とは逆に、水質が悪化する傾向があることもまた、この水系の大きな特徴です。

鮎沢川系統以外に、御殿場高原を流下する主力河川として、箱根乙女峠を水源の一つとする黄瀬川本流が挙げられます。
黄瀬川系統については、一般的には釣りの対象にならないと思われておりますが、私はたまに竿を出します。
鮎沢川系統よりも、水質が汚濁している感は否めませんし、際立った対象河川がありませんが、その中でも有望な桃沢川と併せて
紹介することにしました。

なお、黄瀬川系統は、大きな目で見れば、伊豆の狩野川水系に含まれます。
黄瀬川本流については、全域狩野川漁協の管轄区域のようです。
支流については、主力河川の久保川を除いて、漁業権が無いとのことです。



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