黄瀬川系統本支流

黄瀬川本流は、箱根乙女峠を水源とし、御殿場高原を西へ流下し、裾野を経て、沼津で狩野川本流に合流します。
河川の規模は中規模程度ですが、流程が30KM以上あり、狩野川水系最大の支流となっているようです。
黄瀬川系統については、本・支流ともに、御殿場市街地の住宅地や工業地帯を貫流するがゆえに、
水質が悪いのか、ほとんど釣り人を見かけず、渓流・清流釣りの対象とはみなされていないようです。

私はたまに竿を出しますが、決して釣れなくはありません。野生化したヒレピン良型のニジマスが
生息しております。
とはいえ、黄瀬川本流では、釣れた魚は全てリリースします。臭気が酷いんです・・・(>_<)

同じく御殿場市街地の雑排水流入が顕著な鮎沢川は、途中から清澄な小支流が流入して浄化されますが、
黄瀬川の場合は、誰が見ても綺麗な支流といえば、桃沢川くらいしか注ぎません。
これらの要素が、黄瀬川系統に大きな影響を与えているのかもしれません。
鮎沢川系統と異なり、黄瀬川系統は釣りの対象になり得ない河川も多く、都市河川の傾向なのでしょう。

黄瀬川本流は、全域を狩野川漁協が管轄しております。
漁期は、ニジマス対象で、3月1日〜12月末日迄です。
平成17年現在、遊漁料は、日釣り1,100円(現場監視員:1,600円)で、年券6,000円です。
黄瀬川では、稀にアマゴが釣れてきますが、アマゴは9月末日までが漁期なので、注意が必要です。
全てリリースするのが前提なので、黄瀬川本流では、監視員が来た時に支払えば良いと思います。
なお、漁業権の無い支流の漁期は、3月1日〜10月末日迄とのことです。

黄瀬川系統については、下記2川以外は釣りの対象になりそうもなく、完全なドブ川も多々有ります。



黄瀬川系統の対象河川


1.黄瀬川本流(狩野川漁協管轄区域)

上述の通りに黄瀬川本流は、全域狩野川漁協の管轄となっており、少ないながらもニジマスとアマゴが
放流されているようです。
ポイントとしては、御殿場市と裾野市の境界辺りが、比較的安全かつ魚影が濃いので、手軽に楽しめます。
平坦な流れですが、護岸が「城壁」のようにそびえ立っているので、川には中々下りれません。
護岸の上から、本流竿等で遠巻きに狙うが上策と思われます。

この川の残念なところは、何しろ水質が悪いことです。
見た目は、それほど汚なく見えませんが、釣り上げた魚からは、鼻に付くような臭気が漂ってきます。
食用には、不適です。
ですので、黄瀬川では、C&Rの楽しみ方に限定したほうが良いでしょう。


2.桃沢川(実質的に漁業権無し)

富士山麓の愛鷹山系位牌岳を源流とし、南東山麓を流下する小渓流。沼津市と駿東郡長泉町の境界線と
なっています。長泉町内で黄瀬川本流に合流する、中々の清流です。
沼津の奥座敷ともいえる桃沢郷を流れるこの川は、地元では「曰く付き」の渓流で、心霊スポットとしても
有名らしいです。
そうとは知らず、私は探釣に行ったとき、小型ながら、ヒレピンのアマゴを何匹か釣り、魚影の濃さには
少々感心していましたが・・・。

心霊スポットとだということを知ってしまった以上、最早、あまり頻繁には行きたくありませんが・・・。
皆様だったら、どうします?
天然物のアマゴが多い上に、長泉町役場も、地域振興のためにヤマメの稚魚を放流しているので、
間違いなく、魚は居ます。
上流部の愛鷹山水神社付近が、一番怖いスポットらしいです。

※桃沢川についても、免許上は狩野川漁協の漁業権が及ぶらしいです。
しかし、狩野川漁協は、いわゆる資源増殖のための「義務放流」を行っていないらしく、
また、管轄行政機関である長泉町が「高札」によって、3月1日〜10月末日迄の漁期を「公認」しており、
漁業権及び遊漁料についても一切標榜していないので、実質的に漁業権無しの河川に分類されます。