タクシーでポッパ山へ
バガンからタクシーを一日チャーターして
ポッパ山へ行ってきた。(なんてリッチ!)
料金は15$。前日に頼んだ馬車の御者
さんが 世話してくれて この価格になった。
パッカーとして旅行している時は まず
こんな一日チャーターなんて真似、したり
せず ローカルバスかなんかで 地味に
移動したりするんだが どーも あの外貨
兌換券のせいで 金使わなきゃ損みたい
な気に なってしまってたよ。(っつっても
タクシー一日チャーターで15$なんて
日本じゃ考えられん安さだけど。)
ドライブは 快適そのもので 運転手さん
も ポッパ山の景観が楽しめるポイントを
よく知っていて そこに着くと 車を止めて
ゆっくり写真を 撮ることが出来たよ。
パガンからポッパ山までは タクシーで約1時間。 その間のドライブ中は
ミャンマーの音楽、ビルマの伝統的な音楽とかじゃなく いわゆるポップス
みたいなのを 聞きながら走っていた。 ミャンマーの歌謡曲なんて あまり
イメージが湧かないだろうが これがまた、驚くほど 日本の20年前の曲に
メロディーが 似てたりする。歌詞がビルマ語じゃなければ 昔の売れなかっ
た日本のアイドル歌手の曲かと勘違いするくらい。 でもって タクシーが
これまた 日本製の20年前の中古だもんだから みょーにマッチしちゃったり
するんだ、これが。 そんなこんなで 全体的に 流れてる曲の感じが けっ
こうノリのいい曲調だっつーことも加わって ドライブ中は なんだかとっても
楽しい気分にさせられちったという訳だ。
花屋だらけの村
運転手が最初に案内してくれたのは ポッパ山近くの村(チャウッパダウン
じゃないよ)で その村では まわり中が黄色い花を売っていた。 花束に
なった物や 瓶詰めにされた物などが売られているんだが 何故か 花の色
だけは すべて黄色という ちょっと変わった花屋ばかりだ。→
当然 疑問に思い、運転手に「なぜに この村は こんなに花屋ばっか多く
しかもすべて黄色い花なんだ?」と 聞いてみた所、運転手曰く「この辺一帯
では 花の咲いている所が少なく 黄色い花は この村でしか咲かない」
とのことだそーだ。 なるほど、そーだったのか。 聞いてみると なんか凄く
いい話で 感動的な光景じゃないか。 この村でしか咲かない黄色い花だなん
て・・。 出来すぎてるくらい 感動的な話だぞ! 本当なのか?
まー お互い 片言の英語しか話せなく ぎこちない会話なので 真偽の程に
多少の疑問は残るのだが この村では 黄色い花を売る店が 数多く存在
することだけは 確かだったりするよ。
(ちなみに この黄色い花、とてもいい匂いがしたりする。 運転手が帰りがけ
に この花を買って 後部座席に置いといた所、車内中、花の香りで いっ
ぱいになったよ。)
階段で頂上まで
ポッパ山の頂上タウン・カラッまでは
門前町にある参堂口から 階段を使って
歩いて行くしかない。 所要は 途中休ま
ず行けば約20分くらい。 ただ それだと
一寸きついので 一度くらいは 階段脇の
ベンチで 休んだりすることとなるだろう。
階段の横では ジュースに お菓子や
もろ合成着色料の色をしたアイス(写真
右・おばちゃんが手に持ってるやつ→)
なんかも売っている。 で 俺も こーいっ
た事に関しては かなりのチャレンジャー
なので とりあえず1個、着色アイス食って
みました。(色は緑) こーいった物の 味
の記述は わりと避けるよう心掛けてるん
だが これに関しては 俺は あえて記述
しておきたい。ハッキリ言ってメチャメチャ
まずいです! もー 口に入れた瞬間、
笑っちゃうくらい まずいです。 過去に
食った どんなアイスよりも ダントツに
この 着色アイスは まずかった・・・。
メインは頂上ではなく
着色アイスの話は このくらいで止めといて(どーまずいかまでは 自ら確かめ
てみてくれ。) 最後に ポッパ山の景観を楽しめるポッパ・マウンテン・リゾート
というホテルの話を。 たとえ 宿泊しなくても レストランは利用できるので
このホテルは 是非 訪れた方がよいと思う。 景観が とても良いのだ。
タクシーで ホテルまで行き、フロントに 「コーヒーだけ 飲みたいんだけど
よいか?」と尋ねると 快く応じてくれた。 しかも レストランに入る前に その
先の ポッパ山タウンカラがよく見渡せる中庭まで案内してくれたよ。
レストランも 中から見渡すことは難しいのだが バルコニーがあるので
そこからの眺めは また最高だった。 喫茶の方は カプチーノとチーズケーキ
フルーツジュース(運転手さんの分)を 注文して それぞれ 2・3・2$。
ミャンマーの物価からいったら かなり高い値段だが バルコニーで ポッパ
山を眺めながら 優雅にお茶出来るんなら 充分その価値はあると思うよ。
行って来た感想を含めて言わしてもらうなら ポッパ山の魅力って 近くで見
たり、もしくは その頂上に登ったり(いや、これもいいんだけどね)するよりも
むしろ やや遠巻きにその景観を鑑賞したりする方が より伝わる気がするよ。
タクシーでの帰り際なんか ポッパ山から離れるたびに その回りの景色と
合わさった景観が また違った形でよくなるので しょっちゅう 停めてもらう
羽目になったよ。
NEXT:移動・バガンからバゴーへ・・