朝の静寂
静寂って 遺跡を見学する上において 大変重要な要素の一つだと思う。ある 意味 どんなに魅力的な遺跡でも これ が破られてる時には その魅力は半減 してしまうんじゃなかろーか。そういった 意味を含めて、俺は アンコール遺跡の 中で 最も静寂が似合うタ・プロームを 朝一番で行くことを薦めたい。 タ・プロームは 宮崎駿監督の映画 『天空の城ラピュタ』の中の崩れかけた 空中都市のモデルになった所だそうだ。
ここを訪れた人の中には アンコール遺跡の中で一番良かったって言う人が いるくらい 人気の高いスポットだったりする。ちなみに俺の順位は バイヨンと タ・プロームが双璧で 次にアンコールワットといった感じだ。遺跡としての面白 みなら バイヨンの方が上だと思うが 朝一に たった一人でタプロームを訪れ た時に感じたあの雰囲気は 神秘的で とても印象に残ったりしたよ。 ほかにもう一つ、朝一で って言うより あまり遅くなってから行かない方が いいのは バンテアイ・スレイかな。こちらは 静寂を求めることより 単に 遠いので 特に雨季なんかは 下手すれば道がぬかるんで 先に進めなくなる 可能性があるっていう理由からなんだけど。 バンテアイスレイへ行くのにも 俺は バイタクを利用した。 あ、そうだ、バイタクの話をしてなかったので このあたりで 記述しておこう。基本的にバイタクは それぞれのホテル、または ゲストハウスに 専属のようなバイタクが付いているので 大抵はそのホテルの 前に止まっているバイタクの兄ちゃんと交渉することとなる。そして 料金は そのホテルによって ほぼ決まった金額を言ってくることが多い。 日本人が多く宿泊する タケオGHやタソムGH、チェンラーなどなら 大体、 一日チャーターで 5〜6ドル。バンテアイ・スレイに行く日などは 10〜15ドル が 相場だった。 交渉においての揉め事は まず聞いたことがなく、俺の雇った 運転手なども 始め一日6ドル、バンテアイスレイは15ドルと 言ってきたが ものの30秒の交渉で 5ドル・10ドルになった。また 性格も 律儀な人が多く 朝5時半出発の日の出も まず遅刻することなく 先に待ち構えていたりしたよ。 バンテアイスレイへの道も かなり荒れているので 尻が多少いたくなったりも したが 片道40分そこそこと それほどの苦には 感じられなかった。
遺跡内の飲み食い
シェムリアップ内の食べ物関係の話は 次のページに書くとして ここではアン コール遺跡内でのことを記述しておく。 どこの遺跡に行っても まず必ず 氷 の入ったプラスチックのアイスボックス を持った人達が待ち構えていてくれる。 中身は コーラ、ビール、7UPなどが 入っていて まーそこそこに冷えている。 値段はどこも 決められたように一律 2000リエル。(1$は3800リエル) ミネラルウォーターは種類によって だいぶ違ってくるのだが ジュースと 同額か やや安いくらいの値段だった。
ちなみに 俺のお気に入りはココナッツの実のジュースで これはココナッツ の実を 鉈で削って穴を開け 中のジュースと 飲み終わったら その実を スプーンで削って食べるというものだ。こちらは 1500リエル(たまに1000 リエルもあった。)と 他のジュースより安く しかも量が多いのでお薦めだ。 味の方も さっぱりしていて やたらと階段の上り下りが多い遺跡見学の合間 スポーツ飲料のような感覚で飲んでたりしたよ。 自然の物なので 実によって 当たりハズレがあって 時には実がやたらとでかいのに 中のジュースが少しし か入ってなかったりする時もあるが それもまた ご愛嬌でよろしかったりするよ。 食べ物の方は 凝った料理は見かけないが カンボジア麺のクイティウや 炒飯のたぐいは よく見かける。印象に残っているのでは バンテアイスレイの 入り口付近にある小さな屋台のクイティウかな。一杯1000リエルだった。 バンテアイスレイには 休憩場のように連なっているお土産屋兼食堂街みたい なところがあって(っつーか遺跡内のほとんどの店は土産物と食堂を兼ねている) そーいった所だと みやげ物の押し売りがあるんで あまり食事したりしない んだが そことは別に バイタクの停めてあった所のそばに せっせと野菜を 切り刻んでいるみやげ物を置いてない小さなクイティウ屋台?があった。そこを 見つけた瞬間、これはいけそうかな?ってな気がしたんで さっそく頼んでみたら 案の定 美味かったりしたよ。(こういった時の感て 結構当たるんだよね) 逆に ハズレたっつーか、ちょっとコケタのが 他の所で やきそば、英語の メニューでは Fried Noodleって 書いてあったんだけど、それを注文したら なんかインスタントの袋に入ったやつを調理されてしまったことがあった。別に インスタントラーメンは 嫌いではなく むしろよく食べる方なんだが やはり こういった所では 地元で作った物なんかを 食べたいってーのが人情でしょう。 ただ 味の方は 結構美味かったんで あまり文句を言えたもんではないん だけどね。
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