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Audioにおける
音楽再生について


※既に、ご存知のマニアの方には、「釈迦に説法」・・・ですので、無視して飛ばして下さい。

※読んでみたいと思う項目をクリックして飛ばし読みして下さい。(一項目しかありませんが・・



1.【オーデイオにおける音楽再生とは】


2.【・・・・・】.工事中

3.【・・・・・】

4.
【・・・・・】

1.【オーディオにおける音楽再生とは】

★オーディオの音の迷走に落ちいらないない為のお話を少々。

※手始めにオーデイオとしての基本につて述べて見たいと思います。趣味のオーディオと言えども物理学ですので原理原則の基本はとても大事です。オーディオの基本をを十分理解した上で、そこから自分好みの音を構築したり、自分好みの心地よいサウンドを家に居ながらにして聴く(再生する)・・・それは、心の安らぎや満足感を得ることのできる、とても素晴しい趣味であると理解しております。

★物理学は客観的評価になりますが、再生された音の評価はに対しては主観的評価(聴く人個々に異なる感想を持ちます)です。と言ってもオーディオ(音を再生して自分自身が楽しむ)自体、主観が大半を占める趣味の世界です。正しい・正しくない・良い・悪い・ではなく自分基準で評価できるのである意味、何でも「有り」なのかも知れません。なので、小難しい客観的評価は無視され易く、主観的評価で語られるのが普通ですので音の迷路に入りドツボにはまり易いのです。

★お金を取って、不特定多数のお客様に音楽を配信したり音楽(音を含む)を聴かせるProの世界とは全く異なるジャンルだと思っています。

※オーデイオで音楽を聴くには元になる音源が良くなければ、どの様な再生装置を用いても良い音(正しい音と言う意味ではありません)・好きな音は出せません。これらの音源を再生又は録音する機器(装置)の基本は原音(生の音源)になるべく忠実に!・・・ですが、録音された音源(音楽)を商品化する時に既に、録音エンジニアの好みによって低音や中音・高音と言った音楽信号を加工しアレンジされることも多々あります。

※ですから、原音再生を追求できる方と言うのは、オーディオ用に生の音を聴いていて元を知っている方のような生禄マニアか録音現場を熟知しているPro の方ぐらいしかできない再生構築方法(原音再生構築)だと思っています。一般的なオーディオにおいては、この原音再生を追求しても、そこに正確な音(正しい音)は有るかもしれませんが、それが良い音なのか・好きな音なのか、そして音楽性が有るか無いかは分かりません。そこに有る録音状態については、Proを含む録音を行った方の録音技術に大きく左右されます。

※これらの商品化された記録音源(CD又はSACD・ネット配信等)をピュアに再生すると言う事においては、商品化のために記録された音源に対して、それを忠実に再生すると言う意味に対して原音再生つまり忠実再生が可能となります。言い換えると、加工されていても、媒体に記録された状態(加工された状態を含む)をそのままの状態を再生するのであれば、忠実再生と言うみでは正しい音と言えるかもしれません。簡単に言えばオーディオ再生の基本と言う立場から言えば、某ウィスキーメーカのうたい文句の
「何も引かない何も足さない」・・・と言う事につきます。

※忠実に再生するとは、良くない音源は、良くない音楽を再生し、素晴しい音源は素晴しい音楽を再生し、リスナーに届けるのが良い再生装置であり機器の役目だと思います。良くない状態で録音された音をよく聴こえる様にしてしまう再生は、既に忠実再生ではありません。(ここでは正しいとか正確でないとか、良し悪しや好きとか嫌いとか・・と言う問題ではなく基本の原理原則のお話です)

★素晴しい音源を使って素晴しい再生をしていたとしても、リスナー(聴く人)全員が「素晴しいと」感じるとは限りません。

※原音(記録された状態)により近い高忠実度再生が、リスナー(聴く人)にとって全て心地よい音になるとは限らないのがオーディオであり、オーディオの面白いところだと思います。しかし、クドイようですが、基本は基本として理解し、そこから自分の好みの音を目指してオーディオを楽しむことにより、迷走して無駄な物にお金を掛けてしまう様な事がなくて済みます。

★お金を掛けただけ音が良くなれば良いのですが?・・・ただ、「信じる者こそ救われる」ではないですが、人、其々・好き好きですし、それも趣味のオーディオだとも思います・・・!?。

★どこに、どう、お金を使うか・・・お金を使う側のオーディオマニアとして、ここが一番の要かもしれません。


 <音源について>
★オーディオ(音楽再生)に絶対に無くてはならないものがあります。それは、先にも述べましたが、再生の源(みなもと)音楽情報となる”音源”です。

★音源には、音(自然界の自然な音と人的に創られる音があります)又、人が意図的に創作する音楽も存在します。ここで言う音源については、人が奏でる演奏や歌の情報を音源として述べてみたいと思います。

●この一番最初の音源になるのは演奏し、音(音楽)を直接リスナーに提供する音楽です。(リスナーからお金をもって成り立つ世界は、当然プロの世界になります)

●次に必要なのは演奏などの生の音源を保存しておく録音(機器・装置を含む)です。この分野も音源をお金をもらって提供するわけですので、ここもプロの世界になります。

●これらの音源を一般家庭で再生してもらう為、音源を録音テープや録音機器のHDDやメモリー等へ記録媒体(CD・SACD・配信用サーバー等)に加工し複製しそれらの媒体を提供して、お金をもらうので、当然プロの世界になります。

●次に必要なのが音源を再生する装置(オーディオ装置含む)になります。音源を再生させる為、電気的規格に準拠して装置(機器)を設計・製造・販売するメーカーが存在します。プロの現場(装置を使い録音/再生する現場)で使う機材(装置や機器)や一般のリスナー(一般ユーザー)にコンシュマー用(アマチュアのユーザー用)機器を提供します。・・・装置や機器を使う人に製造販売するメーカーも当然、これもプロの世界です。

★この段階で装置は、大きく
プロユーザー用コンシュマー用(一般ユーザー用)に別れます。

●メーカーが提供する再生装置(オーディオ機器)にお金を払って自由に自分流に再生するコンシュマーの「趣味のオーディオ」があり、唯一この部分は、お金をもらわないプロではなくアマチュアの世界なのです。個人個人の心の趣くままに、ある意味”規格などクソ食らえ”と言ってもかまわに世界です。自分が納得していれば、それで良いのです。(かと言って、安全に関わる事と基本を無視してはいけません)

●その他として、オーディオマニアの中でも生録派は、音源も個人個人で作りますので、音源自体、大変自由です。当然元となる音源の生の音を知っているハズですので再生においても原音再生が一番可能なポジションにいると思います。ただ、プロの録音現場でさえ、高忠実度録音は難しいのですから、アマチュアレベルで録音した音源がどこまで生の音に近似しているかどうかは、録音する個人の感性と録音装置や録音技術に100%依存しますので実際のところ良く分かりません。(プロ並みの録音機材と技術と感性があれば別ですが、どれが欠けても生の原音再生は難しくなります)

★デジタル録音でもデジタルの基礎知識がないとアナログ録音とは原理が大きく異なりますので、間違った録音になり兼ねません。最低でもサンプル周波数・録音bitやbit落ち・ジッターに関する知識ぐらいは必要だと思っています。これはデジタル信号をアナログに変換して再生する場合も必要になります。(なんといってもデジタルのままでは再生できませんので・・・!)

 <音源を提供する側について>
@再生される音楽情報の元は歌手や演奏家が生楽器や電子楽器等で演奏したり又、歌声が入った音楽情報です。これらの100%情報を聴くには、演奏しているその場に行くしかありません。この音が、記録(記憶)されるのはリスナー個人個人の脳の中に記憶され、聴く人によって様々に感動等の情報と共にインプットされその情報は100人100色で異ります。又、時間と共に薄れていってしまう情報なのです。実際に聴く事・・・
これこそが生の音源であり、2つと存在しない音楽情報なのです。

Aこの音楽情報を何時でも、どこでも取り出せ、何度でも使える様に保存する技術が録音技術です。この時の録音状態(音楽情報の記録状態)が再生される音源になります。生の音に近いほど原音再生に近づく事になりますが、録音された音楽情報の良し悪しで、どんなに完全忠実度再生を試みても再生音は音源の情報量で決定されてしまいます。この録音された音源情報より良くなることは絶対にありえないと言うことです。一番最初に録音された音源・・・
これがマスター音源なのです。

Bこの音楽情報を欲しいと言う方々にこのマスター録音された音楽情報を複製提供する為の技術媒体がレコード盤・テープ・CD・DVD・SACD等なのです。最近では、サーバーからネット端末へ直接電気信号(デジタル)で提供するネット配信がありますが、この録音された音源(CD・SACD・DSD等のデジタル情報含む)より良くなることはことは絶対にありえないと思っています・・・提供される媒体音源(ネット配信音源含む)・・・これが、
生側の最終音源なのです。

●CD(デジタル音楽情報処理)が考案され市場に出回る前は、アナログの音楽情報でこれが、再生側の最終音源でした。記録媒体はLPやテープでした。アナログはマスター音源から複製(コピー)を作る段階で加工作業が有る無いに関わらず、更に音楽情報が欠落します。ビデオテープの複製でも孫コピー等、次々とダビングを繰り返すと原型を留めないぐらい劣化します。デジタルの良いところは情報加工がし易く、コピー・孫コピー・・・・と、いくらコピーしても理論上、情報の欠落や変異が起きないことです。

●アナログ録音の優秀なマスター音源はデジタル録音のマスター音源より遥かに情報量が多いです。アナログはサンプリング等存在しませんので無限の情報量なのでが、複製のつど情報が減衰し低いレベルの信号情報から次々と消え去り次の複製段階で極端に情報が欠落してしまいます。

●生の音源はアナログですがこれをマスター音源化(録音)にする時、必ずなんらかの情報の欠落や変化が起きます。つまりアナログのマスター音源でも、デジタルのマスター音源でも、録音するその時点で、厳密に言いますと、どんなに、より忠実に録音したつもりでいても完全な原音の録音/再生はできないと言う事になります。

※加工前のマスター音源は、マスター録音するProの現場ではできる限り、生に近い音楽情報が録音される必要があります。その為、Proの世界では機材(機器や装置)の性能と技術において当然、最高レベルを求められます。本格的なプロ用録音機材は一般汎用製品と違い大量生産されないので大変高価です。さらに使いこなすのに高度な技術が必要とされます。素人にはとても扱えません。

※更にプロならではの研ぎ澄まされた感性も必要かと思います。素人がいくらノウガキを垂れても、一喝されてしまいます。プロの世界はぞんなに甘くはないのです。(生活や人生が掛かっているのですから・・・)

※それもそのはず、ここがいい加減だと、それ以降の音源は決して生の音源に近付ける事すらできなくなってしまいます。先にも述べましたが、生の音源をマスター音源用に録音した時点でどんなに近似であっても、もう生の音源ではないのですから。失われた情報はどうやっても元に戻らないのです。又、元の情報に他の情報を付加する事があってもそれは、生の音源でない事を知っておく必要があります。

※アナログである生の音源に近似化する為、プロはたゆまぬ技術開発を努力され技術は日々進歩しております。・・・昔の機器や昔のCDと今の機器や今のCDで音楽を再生してみると、その違いで分かります。。

●ポップスやロックなど(ジャズやクラッシック等でも、中にはあるかもしれませんが・・・)は、マスター音源から最終音源に複製(コピー)を作る時、マスタリングエンジニア(録音技術者)が意図的に音源を加工したものを配信している物が多いです。ですから、これらのジャンルの音楽は、基本を多少無視して自分好みの音で再生する方がベターだと思います。(高忠実度再生では、うるさくて聴いていられないカモ?・・・です)

※これは、生演奏の躍動感や臨場感などをより強調したり、リスナーのユーザー層や再生機器や聴き方を考慮して低域や高域を生の音より、より持ち上げ、強調する事で、聴いていて爽快感がでる様にユーザー好みに細工をするのです。又、実際の原画の音はダイナミックレンジが極端に高くコンシュマー用オーディオ機器で再生する事が困難なので、ダイナミックレンジを抑えるコンプレッサー等を使い再生化のなダイナミック幅にしています。これらの場合は、録音/加工するエンジニアの感性しだいで音源の良し悪しが決まります。(優秀なエンジニアが加工した音源は「生より良い音がする」等と言われます)


 <音源を利用する側(再生側)について>
★大きく分けてプロ用とコンシュマー(一般ユーザー)用の2通りに分かれます。

@再生にはプロが行う再生と趣味で行うオーディオ再生があります。プロが再生する場合はプロ標準の規格や基本があり、それに基づいて装置を選択します。プロが使う機器は、ビジネスに繋がる機器でので耐久性やメンテナンスし易い事が大変重要です。会場やコンサートホール等に頻繁に移動を繰り返します。外圧に対しての頑丈さが求められます。プラス、大音量時の忠実度再生が求められます。美空ひばりの声が、和田アキコの声に聴こえてはならないのです。(趣味のオーディオでも同じですがもっとプロの世界ではクレームは許されません・・・それはそれはシビアな世界なのです)

※生の音源からマスター音源を作る現場では、いい加減な機器はつかえません。(ここで音源の良し悪しが決まる)又再生してリスナーに聴かせ、お金をもらう現場(コンサートやホール会場等)でも、故障し易い・壊れ易いといった機器はつかえません。広い場所で大勢のリスナーに音楽を届けるにはパワーも必要です。音楽を扱う上で、リスナーからお金をもらうと言う行為が入る以上、装置は、見てくれより性能や耐久性と共にプロが認める電気規格と音質を含めて保証しなければなりません。これら
プロスペックをクリヤーしたのがプロ用と言われる業務用機器、あるいはPA機器なのです
(ここでの基本は大音量を連続で出しても壊れない事・・・です)

※プロが使う現場の機器規格(電気的特性規格)は、以外にもコンシュマーより厳しい規格です。この規格をクリヤーできない機器は一切、市場に出てきません。しかし、現場であまり重要視されない基準もあり、それはSN比や歪率、そして高帯域の周波数特性(5Hz〜50kHz)等、設計する上でコンシュマー用では重要視される数値もプロの世界でもそれなりに必要ですが優先順位から言えば明らかに低いのです。

※プロ用でもプロ規格準拠と共に、コンシュマー並みの特性を有する機器も存在します。国産メーカーでは、Accuphase YAMAHAの業務用アンプは、プロ規格でありながらコンシュマー用に使用できる音質をもっています。(冷却ファン付きのアンプは、ファンさえ回らなければの「但し」がつきます。小さい部屋・小音量で聴く場合、ファンの音はノイズ以外の何者でもないからです)

※スピーカーにおいてもプロが使う現場での基本は大音量と丈夫さですので、スピーカーも高耐入力が必要です。音圧も高くなければ大きな音が出せません。又、大音量(大パワー)で鳴らしてもアンプ同様、壊れてもいけません。人間の可聴範囲(20Hz〜20kHz)の音を確りと出せればOKなのです。大音量の世界では蚊の鳴くような音、弦楽器の松脂の音、演奏者の袖が摺れる音等は小音量で聴こえなくても事実上問題ないのです。もちろん、基本をクリヤーしていて、且つ上記の音が聴こえる性能を有している事に越した事はありません。(コンシュマー用の小音量時にも使えます)

ACD等プロによって作られた音源を一般家庭で再生し音楽を聴いて個人個人で楽しむ事をオーディオと言っておりますが、これらの再生装置を単純にオーデイオ機器(又は装置)と言っています。プロ用機器と区別する為、
プロ用以外の機器をコンシュマー用機器と言います。ここには、お金を払うことは有っても、もらう行為は存在しません。

※お金をもらって再生する訳では有りませんので、個人個人が自由にアレンジしたり、そのままの音楽を楽しんで聴いてかまわないのですが一般家庭で音楽を楽しむ場合、普通は大音量は出せません。そこにはオーデイオ機器としての基本がやはり存在します。小さい音量でも音楽性が十分伝わる必要があります。もちろん大き目の音量でも変わりなく伝わらなければなりません。小さい音量でもノイズなどのSN比が大きい事・歪率が小さい事が重要になります。つまり、小〜中くらいの音量での実質的な電気的特性が重要になってきます。(実質的とは、実際に聴いてみて、情報の欠落や静けさ・歪感が無い事)

※オーディオ機器は音楽を聴く同一の部屋に置かれる事が普通です。操作のし易さの為、リスナーの近くに設置されたりもします。その場合、機器自体の静けさや発熱が気になります。又、部屋のアクセサリーとしても担いますので、見てくれやデザインも重要なポイントになります。一度設置してしまえば、殆ど動かすことは無く、頑丈さ等はそれ程重要ではありません。又、動かさない事を前提とすれば、コストの面から安いアンバランス方式で且つRCAピンジャックが主流になるのだと思います。

※スピーカもコンシュマー用では高耐入力、高能率である必要はありません。一般的にリスニングルームで聴く距離は2m〜5m位で、広いリスニングルームでも10m以内だと思います。ニアフィールド的リスニングですと1m程度でしょう。その場合、出力より広帯域(20Hz〜30kHzとか50kHz)であり、小さい音でも、蚊の鳴くような音、弦楽器の松脂の音、演奏者の袖が摺れる音等が聴こえてくる事が重要です。又、アンプ同様見てくれやデザインも重要なポイントです。
(ここでの基本は、小音量でも音楽情報を十分に出せる事・・・です)

※コンシュマー用には厳格な規格等存在しません。電取法の規格をクリヤーしていれば作って売ってよいのです。要は、お客様(リスナー)にいかに買ってもらえるか・・・です。リスナーの要望もマチマチで、美しい音が好きな人もいれば、ドンドンシャリシャリが好きな人もいます。大音量派もいれば小音量派もいます。接続や操作も機器に詳しくない方でも扱える様に簡単な方が良いのです。

※コンシュマー用のパワーアンプに大出力のアンプが存在します。ただ、これらの大パワー化させているのは、プロの場合と違い、中出力〜小出力において仕様の特性劣化をさせない為で余裕の再生、特に低域の高忠実度再生をする為です。家庭でフルパワーなんかでとても再生不可能です。(スタジオ並みに、防音を施されたリスニングルームなら話は別ですけど・・・)

 <再生装置について>
音源の次に音楽再生に絶対に無くてはならないものがあります。それは、皆さんご存知の再生装置(機器)です。

★原音再生とは、最終音源であるテープ・LPやCD・SACD(DSD)等の媒体に記録されている音楽情報を忠実に再生(再現)することです。決して生の音源(演奏しているその場のその音)を再生する事ではありません。もし、生の音源と最終音源が完全に同一の情報が記録されているとすれば本当の原音再生は可能だと思いますが・・・・現実問題として現時点では不可能だと思っています。

★再生装置にもプロ用とコンシュマ用がありますがここではコンシュマー用についてプロ用と比較を交えながら述べて見たいと思います。


※再生装置には音源から音楽情報を取り出す「入口」があり音楽情報を現実の音にする「出口」が存在し、これら全て再生装置(オーデイオ機器)と称しています。

●オーディオにおける音楽鑑賞は、何処に重きを置いて聴いているかでかわります。再生する音源は、ここでは最終音源のテープ・LPやCDやSACD(DSD)等、媒体に記録されている音楽情報を再現(再生)することで音楽を聴くと言うことになります。このことが、いろいろ述べて行く上でとても重要になります。(再生するのは生の音源でも、マスター音源でもないと言うことです)

●再生するには、音源に記録されている音楽情報をピックアップすることからスタートします。これを音の入口と表現しますが、この入口で再生側の音楽情報量が決定されると思って間違いないと言えるでしょう。ここで情報の欠落が起きると二度と元には戻せません。(欠落した音楽情報を元に音楽を聴くことになります)

●一番重要なのは、入口の装置です・・・と、言いたいのですが実は音の出口であるスピーカーに至る、何処の部分で、情報が欠落しても同じ結果になってしまいます。かと言って、人工的に作る機械(装置)ですから完全な物は存在しません。これは、アナログであろうとデジタルであろうと同じです。

●音の入口から出口までの間で極力、音楽情報の欠落を防ぐと言う事に尽きます。又、最終音源の情報に人工的に情報を付加してもダメです。付加した時点で最終音源と異なった音楽情報(偽情報)を聴いている事になります。原音再生の原点は先に述べました「何も引かない・何も足さない」です。

●原音再生では付加した音楽情報より多少なら欠落した音楽情報の方が原音に近いと思っています。

●激しい音で録音された音楽情報は激しい音が出ていいんです。マッタリとした音で録音された音楽情報はマッタリとした音が出ていいんです。最高に素晴しい演奏と音で録音された音楽情報は最高に素晴しい演奏と音が出てこなければいけません。これこそが原音再生の基本です。

※この、基本こそが重要でどの様に解釈し理解しているかによってそのオーデイオから再生される音(音楽)が決まります。

★あえて正しい音・正しくない音(間違った音)と言う観点から見れば、最終音源の高忠実度再生された音が正しい音と言えます。逆に最終音源を高忠実度再生していない音を正しくない音、あるいは間違った音と言う事になります。

★決してアナログの自然界の生の音をオーディオでは、全く同じに再生できない事を、そしてオーディオにおいて高忠実度再生は上記の最終音源の高忠実度再生である事を十分知った上で、出てくる音楽性や情報及び音色等、好きな音作りをして楽しむ分には一向に構わないと思うのです。(原理原則の”基本”を理解していないと何が正しくて何が正しくないか又、良し悪しが分からなくなってオーディオとしての音の迷走に陥ってしまうでしょう)

★これらの様々な”基本”を理解した上で、音作りは大いに行って見たいと思います。高忠実度再生を目指すのも、何を再生しても優しい音の音楽を目指すのも、何を再生してもドカン・シャリンと元気の良い音楽をめざすのも・・・私は、この様な音が好きなんです・・・・で、かまわないと思います。自分で大金を払って買ったオーディオ機器ですから、そこから出す音色は自分好みでいいんです。歳と共に耳の感度も薄れ歓喜の度合いも薄れ静かな音楽が好まれる様になってきます。キツイ音でも優しく聴きたい・・・と、思う方もいらっしゃるでしょう。・・・オーデイオは生涯お付合い出来る素晴らしい趣味だと思います。

★私(6△歳)の場合は耳の感度が衰え、歓喜の度合いが薄れ、あまり感動しなくなった今でこそ、感動が欲しくて演奏会場の状況、演奏者の数や雰囲気等の情報や弦楽器の松脂の音等、音楽性は残しつつも、立上りが早く済んだ音色の高域、シャープで切れが良く厚みのある中域、ズシン・ドカンと腹に響く低音など迫り来る雰囲気が出せる音質や音色を目指しています。・・・あくまでも自己満足を得るためです。耳の肥えた方が、私のオーディオの音色をお聴きになったら、「なんジャ〜こりゃ!?」になっちゃってるかもです。・・・(でも、ドンシャリは目指していませんですョ)

★何事も(物理・科学等の要素が関わっている事)基本が大事です。私は、昔、現役時代は電気電子系のエンジニアでしたが、研究に携わる科学者でもないので、偉そうな事は言えませんが、趣味を通して悟った事は、大げさですが進歩は、これらの基本から始まり進化は基本に枝葉を付け、疑問や障害を克服し困難を乗り越えて行った先にある・・・と!。オーディオでオカルト的な話が多々ありますが、そこには科学的根拠と理論的裏付けが必要だと感じています。

<オーディオのオカルト的商品にご注意>
★本人(購入者)が自分なりに満足している場合は、いっこうに構わないのですが・・・?オカルト的製品の購入しようか、どうしようか?で迷っておられる方にご注意です。漠然とした現象でなく、科学的根拠と物理的理論の裏付けが有り且つ、実際に試してみて「こりゃーイイッ!」と納得された時のみに限ると思います。広告でよく見かける、科学的根拠のないもっともらしい理屈等の宣伝文句に惑わされないようお気をつけ下さい。
(未だに納得・理解に苦しむのが”クライオ処理”された高額商品です。常温にもどれば、元に戻ってしまうはずですから・・・!)

★プロの世界では、根拠の無いオカルト的製品は、一切!存在していないのです。それでも「どうしても欲しい」と言う方は「どうぞご自由に」と、申し上げるしかないのが趣味としてのオーディオです。又、逆に言えば、たとえオカルト的製品でも試しに購入できる裕福な方は「ダメもと」が言える余裕が有るのですから・・・貧乏マニアからすれば、それはそれで羨ましい限りです。






2【・・・・・】工事中









3.【・・・・・】






4.【・・・・・】





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