◆ 軽 井 沢 編 ◆

1. 出発 2. 原部屋 3. 成田部屋 4. ミーティング 5. 帰途



1. 出発

'00.05.27

池袋あたりに立ち寄ったりしながらのんびり軽井沢を目指そう。

そういう目論見であった。
いつものように、 多摩ぷらのコイン洗車場で念入りにだらだらと。 気づけば、 14時過ぎ。 ありゃま。

こりゃ、 池袋はパスだな。 急いで寮に戻り、 シャワーなんぞのんびり浴びて、 さぁて、 出ますかねえ、 ってのが、 16時近く???

パーチーも無理かも・・・。



混み混みの246を北上、 さらに混み混みの環八を3速以上を使うことなくじりじりと進む。 ちらちらと地図を見てわき道の可能性を探るが、 うん、 下手なことはやめておこう、 という割りと賢明な選択に落ち着いて、 左足の筋肉にリンゴの挙動を預ける。

練馬までまだ半分、 という頃、 ケータイが鳴る。
“すーさん、 まだぁ???”
“もう着いてんの???”
“途中でビール買って来てくんない??”
“いいけど、 まだ環八だよ。”
“え?”
“さっき、 M2の前通った。”
“なにやってんの?”
“いや、 環八ゲロ混みでさぁ。”
“当たり前や!”
だいたい何時に出るかぐらい、 リサーチしとけばよかった。



耐えに耐えてやっと関越。 よっしゃ、 行ったるでー!
てゆーか、 ロードスター、 見かけないんすけど。 ←そらそやろ

真っ暗な上信越道をひたすら行く。 てゆーか、 雨まで降ってくる始末。 せっかく洗ったのにー。 てゆーか、 洗ったから降ったのか???

インターを下りて、 山越えして、 軽井沢の街に着いて、 あれ、 プリンスどこだっけ?? あ、 通り過ぎちゃった、 Uターンできる場所が、 ・・・ないよないよ、 あーどんどん離れちゃうよ。 などとやりながらやっとこさプリンス到着。

・・・駐車スペースがないっ!!!



2. 原部屋

宴もたけなわなパーチーに今更のこのこ出られるわけもない。
コテージに直行するか。
“少々お待ちください”
しばしロビーで放心。
“お待たせしました。”
あぃあぃ、 んじゃあ、 参りますか。
土砂降りの中、 カートに揺られて真っ暗な木々の中を行く。
“到着しました。”
をいっ、 どの小屋かわからへんがな!
あぁ、 この小屋ね、 はいはい。

ほとほと

・・・・・・

ほとほと

・・・・・・

留守やんけ!!!

向かいの小屋が原組御一行様ということだったので、 そちらに行くことに。

こんばんは〜。

もう皆さんおそろいで、 あ、 でもI間氏とS井氏はまだなのね。 みっちゃん夫妻やこっしー&まあちゃん、 そして組長閣下はすでにまったりのんびりくつろいでらっしゃるご様子。 いやーどーもすいやせんねえ実はうちのごー(仮名)がまだパーチーから帰ってないんでさあちょっくら雨宿りさしてやっておくんなまし、 などと言うこともなく椅子を一脚ちょこんと占拠して、 溶け込む努力なんぞしてみたり。



疲れ過ぎたのか、 食い物はパス。 ビールんきゅんきゅ。
いやー、 やっぱシゴトの後はこの一杯だよ、 ってシゴトじゃないけど。

パーチーが終わったらしく、 たくちゃんからTELがかかってきたり、 なにやら雰囲気がじわじわとばたばたと。
その頃には、 すきっ腹にビールでこっちも臨戦態勢万全の状態。
来るなら来いっ!

ところが目の前に現れたのは、

コギャルなバコちゃん♪

うまそやね、 キミー!! しゃきーん!
(注:「キミー!!」ってところは裏声でお読みください)
いや、 しかし、 不覚であった。 私ともあろうモノノフ(なのか?)が、 目、 釘付け。 しかも両目。 なんのこっちゃ。

その後は、 うさぎ年旋風というか、 まぁ、 すごいことになってしまいました。 たくちゃん、 久保ッチ、 原組セロテープ係のH口ッチ、 そして南房総のたかちゃん。 相乗効果というモノを目の当たりにしたって感じ? とてもじゃないが、 ついていけませんでした(断言)。
組長閣下曰く、
「S井〜、 早く来い〜」←意味不明
しかし組長の思いは届かず、 I間氏、 S井氏が現れたのは、 事態が沈静化してからのことであった。



3. 成田部屋

電話で呼んでも、 ごーちゃんも塚Pもちっとも現れないので成田部屋に行ってみることに。
ををっ、 なんかすんげー静かに思える、 ってゆーか実際静か。
はりーさんとごーちゃん、 黙々とカッティングシート作業などなさっておるではないか。 昨年は「語りモード」に入って組長閣下を独占なさったという塚Pも見たところ平静。

ふう。

私も一息ついてみたり。 にぎやかで楽しかったけど、 ちょっと疲れたわいな。
あ、 ワイン、 おいしそう。 いただきまーす。 あ、 おいしー。 もいっぱい。
いやーしかし向こうはすごかったっすよー もいっぱい。 んきゅんきゅ。
え、 明日、 誘導係っすか、 無理っすよー
いやーなんか楽しー・・・
この後の記憶は、 極めて断片的であるので、 書こうにも書けないのである。
たしかもう一度原部屋に行ったはず。 何しに行ったのかは不明。 何か騒いでたような気もするが不明。

霧雨の中、 成田部屋に帰ったような記憶はあるが不明。 塚Pのキックボードで帰ったような気もするが不明。


自分のベッドに倒れ込んで、 ジーパンを脱ぎ脱ぎして・・・



4. ミーティング

なんか、 起こされたような気もするんだけど不明。
意識が回復(?)したときには、 なにやら組長が言ってる、 って感じ?
「もう行くよ!」
「はい、 わたくしも追っかけすぐ参ります」
とはきはき受け答えしたことにしておこうか??

いやーしかし、 あったまがんがんだし、 地球は回ってるのやら揺れているのやら。 塚Pの名言とやらが去来する、
「俺が酒」
いやまさしく。 全身、 酒。 これほど気持ちの悪いことはない。

なにやら私の態度がお気に召さないらしく、 組長閣下は、 「あんなのほっといて、 ばこちゃん、 行こう」、 などとご無体なことをおっしゃっているが、 言われてる方は気持ちが悪くてそれどころじゃないって感じ。
「お茶でもどうですか?」
おー、 ばこちゃん、 気が利く!! さんきゅううぅ・・・、 きもちわり。
その後、 ばこちゃんに世間話の相手になってもらいながら回復を待つも、 どうやら本格的な二日酔いらしく、 このままでは会場までの運転もままならない感じ。 ひとっぷろ浴びてりふれっちゅすることに。

てことでスッパでお風呂の用意なんぞをしてたら、

がちゃ

きゃあ ←マイ悲鳴

すーさん、 おれおれ。
あぁ、 久保ッチかいな、 ほっとするやらがっかりするやら??



久保ッチはばこちゃんと一足先に会場入りとのこと。 あーい。 介抱、 ありがとさんでした。

さて、 のんびりお風呂も入ったけれど、 アルコール、 いまいち抜けんのう。
念入りに各部屋の忘れ物チェックなんぞをして、 コテージの玄関にぽけっと座ってお迎えのカートを待つ。
はは、 いい天気。 緑と青空と、 白い雲、 か。 初夏って感じ。 これで二日酔いじゃなきゃなあ。

ときおり目の前をカートが行き過ぎる。 拾ってけよ、 とも思うがお呼びじゃないらしい。

静か。
鳥の声。
のんびり。



カートに拾ってもらってロビーで清算して、 さて出発、 と思ったらごーちゃんからデジカメ紛失の連絡が。 ぷらぷらコテージに戻って探してみるも、 やっぱないよ。 ってことでリンゴ発進。

碓氷峠の手前まで行ったところで、 これはゼッタイに違う道を来てしまったんだと確信してUターン。 なにやってんだか。
結局リンゴちゃんは会場に入ることを許されず、 非ロードスターなクルマ達の仲間入りとなってしまったのであった。 すまん、 リンゴ。

誘導係をやってたたくちゃんやごーちゃん、 塚Pやおじいちゃん達は、 会場のイチバン奥。
対して組長閣下ご一行様は会場の真ん中辺。
木陰のあるシルアロやJリミUの付近をうろつくことにする。
しかし、 去年もそうだったんだけど、 はっきり言って、 手持ちぶさた。
ショップを見て回って、 会場のロードスターを見て回って、 さてどうしやう。
知り合いなんて少ないし、 二日酔いだし、 リンゴちゃん、 炎天下の会場外だし。

結局、 木陰でお昼寝してアルコールを飛ばすことにする。 うーん、 きもちわり。

お日様も南から西よりになった頃、 やっとこさ回復。
じゃあ、 ふぇらーりホーンでも。 ということで、 塚Pとごーちゃんにお手伝い(?)をお願いすることにしてリンゴのもとへ移動。
と、 何やら熱視線を感じるではないか。
なんとその熱視線のお方が「熊ちゃん」こと熊井さんなのであった。

お初ですぅ

記念すべき、 八百屋揃い踏みは、 私が二日酔いで熊井さんが風邪気味という、 なんとも暗雲たれ込めるものだったのでした。
しかも、 ふぇらーりホーン、 つかないし。 ←準備不足
※ご迷惑をおかけしました>お付き合い下さったみなさま

はあ。
なんじゃそりゃ。
ってことで、 やけっぱちでノロジーホットワイヤーを買ってしまう。 ルーテシアT田氏も絶賛してたしね。
閉会の後、 久保ッチに手伝ってもらって(というか、 久保ッチが)早速装着。 なんかこう、 エンジンルーム内が、 改造したぜ、 って感じになりますな。 しかも、 コード、 赤いし。 v(^-^)



5. 帰途

なんら手伝っていないのに、 スタッフさんのお疲れさん写真にちゃっかり写りに行ったりして(会報に載ってますな)、 さ、 帰ろ。
塚Pや久保ッチの後、 発進? あ、 ごーちゃんお先にどーぞ、 あいやいやどーぞどーぞ、 というわけわかな譲り合いの後、 ごーちゃんの後に続いて発進。
??
あれ???
あ!

トマトのトランクにケータイとデジカメが!

ありゃー、 落ちたらまずいじゃん、

「ごーちゃ・・・」、 って聞こえるわけないか、 じゃあ電話、 ってその電話がトランクの上で風前の灯火なんじゃんよ、 えぇ〜い、 こーなったら、

リンゴ、 いっけぇ〜い!!!

アクセルべた踏み、 ノロジーパワー炸裂?? いや、 感触はいまいちだったな。
ごーいんにトマトをぶち抜いてハザード。 一件落着。

峠は、 一般客のクルマのおかげでさほど楽しめず。 つるんでツーリングしてるバイクに道を譲りながら、
「あぁ、 いいなあ」
って思ってしまう。 リンゴで軽井沢なんて、 苦にもならないけど、 バイクだとどうだろう。 遠く感じるのかなあ。 だったら、 いいなあ。
結局、 旅の醍醐味は、 道中だもんね。 だから、 物理的なキョリですらないんだよね。 「遠くまで来たなあ」と感じられる手段を使ってこそ、 旅だよな、 と思うのだがどうだろう。
その点、 リンゴで軽井沢、 は、 ちょっと近いかな。



峠の下のそば屋で塚P達と合流。
高速で帰るのだそうな。 対してごーちゃんは下道にかなりの拘りを示している。 さあ、 どっちにしよう。

遠いと感じられなきゃ、 旅じゃない、 か。 じゃあ、 決まりだねえ。
トマトの後ろをえんえん行く。

下道って好きなんだよね、 ロードムービーの主人公になれるからね。 赤信号でささっとCDを替えたりしながら、 いつまで経ってもどこまで行ってもちっとも進んでない感じがなんとも楽しい。 だんだん日も傾いてきて、 見知らぬ土地で、 結局トマトともはぐれて、 一人旅。
ま、 それもいいよね。

田舎の街道が徐々に明るくなって、 やがて都心に近づいて、 首都高の看板が見えたら旅は終わり。
味気ない渋滞と、 勝手知ったる道を過ぎれば、 帰りたくもあり帰りたくなくもある、 宮崎台に到着。


おつかれさまでした。

また来年。





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