◆ 浦 安 編 ◆

1. 発端 2. お茶の水 3. TDL 4. サイゼリア 5. ラグナブルー



1. 発端

'99.08.20

和飲会の後遺症により、 業務遂行不可能とのえぐぜくてぃぶでしじょん。 頭痛がひどくって。 でも、 休暇を取れとも言われておることだし、 いいよね。

降って湧いた休暇を中古VAIO(PCV-T700MR)とともに満喫。 ホームページを更新したりうだうだメールを出したりもらったり。

そのうち、 原組組長のメール、
・・・略・・・
でも、今日は雨っぽいね。
今、ゴロゴロ鳴ってたよ。
空は、真っ暗!!
そんじゃー、ついでに迎えにここまで来るぅ〜?!
そんで、おごってもらうのさ。
うふふ。
でも、絶対に来れないね。
迷子、迷子!!
や〜い!!
・・・略・・・

“でも、絶対に来れないね。”
“迷子、迷子!!”
や〜い!!”
ときたもんだ。
ふふん。
ワタシも三十路に4ヶ月ほど踏み入れた男である。 “分別”というものなくしては進めないいばらの道である。 “寛容”も是非とも懐に忍ばせておきたい必須アイテムである。 したがって、 この程度の挑発で冷静さを欠くようなことはない。
はずなんだけどなー、

ブチッ!

意地でも行っちゃる〜。



2. お茶の水

二日酔いはとっくに解消している(だったら働けよ)。 確かに重たそうな空。 雨ん中走るのはいやなのだが、 変なプライドだけは捨てるわけにはいかない。 変でないプライドを持ちあわせていない以上、 守るべきプライドは、 変なプライドしかないんだから仕方がない。

地図(リンクルミリオンポケット版東京)を買って5時前に出発。 “平日の首都高は動かない”って誰かが言ってたな。
じゃあ、 246だ。
って、 246ものろのろじゃんよー。 なんで? 平日の5時過ぎになんでみんな澁谷に向かうわけ? しかもクルマで。 ひょっとして、 “コギャル狩り”!? ・・・連れてけ!!
でも、 渋滞は霞ヶ関方面までつながっているとのことであった。 霞ヶ関?、 って言われてもぴんときーひんけど。 ←田舎もん
その霞ヶ関とやらまで50分。 ただいまの時刻、 5時20分。 澁谷まで4km。
ゼッテー(何弁なんだろね)間に合わねーな。

組長から電話がかかってきたら地下鉄で帰るように言おう、 と思いつつ、 澁谷を越え、 246? それとも六本木通り? えぇ〜い、 こっち!、 と、 六本木通りを選ぶ。 ロッポンギだってさ。 新入社員の頃、 ベルファーレ借り切ってイベントやった時に来たねぇ。 それ以来だな。
渋滞で流れがとまるたびに地図を眺めて自分の居場所を確かめる。 地名も通りの名前もなじみのないものばかり。 ほんと、 迷子になるよ。

国会前を左折、 ひゃー、 広い道ですねー、 右手が皇居なのねん、 半蔵門方面でいいんだな、 三宅坂の交差点を、 右、 っと。 で、 九段の方まで行くんだからまっすぐか。 あれはヤスクニ神社の鳥居か。 沼津に引っ越す前に弟と来たな。 戦傷兵さんとかが依然うろうろしてるんだよね、 たしか。 で、 ここを右折、 靖国通り、 と。 スポーツ店街を通り過ぎて、 小川町の交差点を左折、 上り切ったところが、 お茶の水だ。

えーっと、 約束したわけでもないが、 6時過ぎると帰っちゃうよってメールだったな。 とっくに過ぎちゃったけど、 連絡ないねぇ。 帰っちゃったかも? てゆーか、 たどり着いても識別できないかも。 会社のカンバンとか出てるのかな? でもこのルートだと、 なんとか病院側なんだよね。 ろちゅー、 できるかな? とりあえず雨の心配はなさそうだしオープンにするか。 ほいで、 見つけてもらおう。 それに、 こっちからも発見しやすいだろう。

JRをまたいで、 地図によると次の信号を左折だな、 あ、 このレーンじゃまずいじゃん。 左の車線に、 ちょっと入れて。 ウィンカーぱかぱか。

と、 電話。 左車線に入れてもらいながら、 右車線の後ろのクルマにクラクション鳴らされながら、 バイクにすり抜けられながら、 オープンで見られながら、 電話に出る。
組長であった。
“ひょっとしてそれ〜!? オープンにしてウィンカー出してるぅ?”
まさしく。
って、 どっから見とるんじゃいっ!!?

“反対側の歩道”
どらどら、 それか? おー、 いたいた。

結局、 右の車線に戻って信号を右折、 組長を拾うことに成功。

18:20くらいか。

ちょっと遅れたが、 男の矜持は守られたのであった。



3. TDL

6時まわっても連絡ないし、 ほんとに来るとも思えんし、 地下鉄に向かってはいたが一応連絡しようとしたところ、 赤くてオープンなロードスターが見えて、 以下同文、 とのこと。
いやまぁ、 なんにしても会えてよかったよかった。 一時は、 このゲーム、 負けたな、 って思ったからなぁ。

で、 どうしましょ?
とりあえず帰りましょっか。
そうしましょっか。
ってことで、 一旦はまっすぐ帰ることにしたのであるが、 こっからならお台場も近いし(“おー、 お台場ねぇ。 いーねー。”)、 ディズニーランドも近いよぉ。 “ディズニーランドかぁ。 行ったことないんだよねー。”←まじで
“えー、 じゃー行こう。”
“今から?”

いまどき、 夜の10時までやってんのね。 おじさん、 全然知らなかったよ。


あのあたりをぐにゃぐにゃ走ってから首都高に。 ロードスター乗りの先輩を横に乗っけているだけあって、 若干キンチョー気味。 シフトワーク、 クラッチワーク、 ともにへたっぴだし。

どうせだし、 他の原組メンバーも、 ということで、 成田のK保さんも呼ぶことにする。 K保さんには筑波の件で聞きたいことあったしね。

浦安だかなんだかで首都高を下りる。 後は“ディズニーランドはこっち”ってカンバンを頼りに走る。 行ったことないんだもん。 と、 前をシルバーのデミオがちょろちょろ走っておるではないか。 ヤツもTDLくさいねぇ、 ほらやっぱりぃとか話しながらデミオに引かれてTDL参り。

“そこ、 左が入り口”
うぉー!、 光り輝いてますなー!
ただの電飾やっちゅーのに、 ミーハーメーターはレッドゾーンに突入。 入場すらしてないのに。
空いているのだそうである。 夜だからかな。 少々風がきつい。 ミッキーの16番にリンゴを置く。

TDL初体験の始まりである。



スターライトパスポートを買って、 入場。 うひょー、 TDLだよー。

第一声:

“ミッキーは? ねぇ、 ミッキーはどこぉぉ!?”

・・・今思うと赤面ものである。
恐るべし、 TDL。

“見たいもんとかある?”
“キャプテンEO”
“もうないってば”


お店エリアを過ぎるとなにやら人だかり。 パレードだそうである。

“乗り物、 乗る? それともパレード見る?”

“見る見る!”

すでに“おつむあいたたた”なおっさんである。
組長、 すまなんだ。

パレードを見るべくトゥモローランドに急ぐ。 立ち木とかあったりしていまいちな場所ではあったが、 人垣の切れ目ということでそこに陣取ることに。
来ないねー。 あ、 来た来た、 すんごい電飾。 あ、 ミッキーだ。

“ミッキーィ!!”

しかしすんげー音量。 山車にスピーカーが仕込んであるんだろな。 お、 日本UNISYSの提供なんだ。 あ、 パレードが停まった。 山車からわらわらと出てくるよ。 ドナルドに、 ドナルドの彼女に、 グーフィーに、 あ、 プーさんだ!!

第2グループは悪役達。 特筆すべき存在がひとつ。 うみうし(?)である。 もう、 さいこー。 悪役(しかもザコキャラ)にしておくのがもったいないくらいであった。
第3グループはしやわせカップルもの。 山車ががーってのびて上で踊るっちゅーギミックが意表を突いてて嬉しかった。 きれいだったし。

見送りのミニーを見送って、 乗り物系にダッシュ。 まずは、 ・・・スペースマウンテンだ。
以下、 詳細は割愛して乗り物と感想を一言:
  1. スペースマウンテン(のっけから、 疲れた疲れた)
  2. スターツアーズ(そんな感じって感じでグッド)
  3. ホーンテッドマンション(すっげー怖かった)←うそ
ここで、 成田のK保さん登場。 おいでやすぅ。 その後3人でジャングルクルーズに。
めっちゃ面白かった。 船長の柳沢君、 寒すぎ。 笑った笑った。

ここで、 21:55。
タイムアップである。
3人で記念撮影、 グッズ屋で“爆睡ドナルド(幼鳥版)”をゲット。 めちゃめちゃきゅーと。 リンゴでおでかけの際には必ず助手席に乗せるのだ。


あ〜、 楽しかった。 というか、 面白かった、 というべきか。 はしゃいだはしゃいだ。

また来たいねぇ。 リピーターな人々の心境がよく分かった、 TDL初体験でありました。

組長、 ありがとさん。



4. サイゼリア

表で待ってたI間さんとも合流。
I間号のコクピットに座ってみる。 わけわかなスイッチ等。 どれだ、 どれだ? これ?
リトラクタブルヘッドライトがポップアップする。
うひょー、 これこれ、 これでんがな、 やっぱスポーツカーっちゅーたらこれでっせ、 へー。
面白がってパッカパッカやってみたりする。
ふかしてみ、 とのことでアクセル踏んでみる。 おー、 こもった感じのいい音やん。 ももももぉって感じ?←シロート
K保さんの(親御さんの)シトロエンの油圧(?)サスも体験。 シトロエンのお家芸だよね、 たしかこれって。 初体験。

さて、 腹減ったね、 ってことで、 3台で飯食えるところを探して走る。

なんたらホテルの向かい側にサイゼリアっちゅースカイラーク系と思しきイタリアン安ファミレス発見。 駐車場を探してさまよったりしながらなんとか到着。

クルマのハナシ、 仲間うちのハナシ、 ここには掲載不可能なハナシなどで盛り上がる。

結局、 1時過ぎぐらいまでいたのかな。



5. ラグナブルー

K保さんのエグザンティアは千葉方面へ、 先導のI間号とリンゴは東京方面へ。

首都高に乗るのね、 はいはい。
べたべたの車高に2本のストライプ、 ぶっといファッションバーなど、 ほれぼれする後ろ姿である。 レーシングカーって感じ?
うちのリンゴは、 “乗用車(と夏祭で同席の人に言われた、 あっそ、 絶対乗せてやらん!(って乗らないだろうが))”なNBでしかもどノーマルときたもんだ。 ま、 お気に入りだからいーけどね。

しっかし、 飛ばすなー。 正直、 ちょっと怖いかも。 “お客さん”乗っけてるもんなー、 やっぱキンチョーするわ。

川崎あたりで首都高を下りて、 尻手黒川道路に至る。 ローソンでI間さんとばいばいして宮崎台へ。

駐車場到着。 屋根閉めて、 カバーかけて、 忘れ物ないね、 んじゃ、 リンゴ、 お休みっと。

送ってくださるということで、 組長のスタ子に乗せてもらう。
あの、 ラグナブルーに乗るなんて、 4ヶ月前には思いも寄らなかったことである。

お邪魔しまーす。 ををっ、 なんか低くないかぇ?
でも、 シートはリンゴのよりも包み込み感があるような。
あ、 シートの後ろにかばんだ。 やっぱ、 そこって物置スペースに使えるよなぁ。 今度そういうかばん買おっと。
エアロボード、 ないんだ。 なんだこの横棒は。 剛性アップ用か? でも、 エアロボードないとちょっと広々って感じ。
おー、 リトラクタブルだよー。 いまどき当たり前っちゅーか、 珍しくもなくなったけどさ、 小学校の頃、 近所のパーマ屋さんがサバンナRX-7(緑)を買ってさ、 写真撮ったもんね。 リトラクタブルヘッドライトってのは、 スーパーカーの象徴であり、 スポーツカーの象徴なわけよ。 へー、 でも、 慣れないと見にくいかも。

んじゃ、 行きますぅってことでスタ子発進。
?
なんか、 がたがたしませんこと?
“サス固くってー全部拾っちゃうのー。”
ふーん、 そうなんだ。
がたがた。
リンゴよりうわてかも(その点では、 ルーテシア、 サイッコー)。

あっという間にうちの前(近いからね)。
お気をつけてぇ。
じゃーねー。 ブイーン


できれば、 運転してみたかったにゃあ。



しっかしこのドナルド、 めっちゃしやわせそうに寝てんなぁ。

組長にさんきゅーメールを出して、 4時半、 わらわも就寝。





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