◆ 富 士 川 編 ◆

1. 至福のとき 2. いっただきぃっ!! 3. ロードスターという病



1. 至福のとき

'99.09.05 夕刻

ラフティング体験なBBQ会(BB9)会員の皆様と、 なんたら温泉にて合流。 ぐったりな皆様とまったりしたあと、 帰路に就くことに。

と、 T井女史が、
“あたし、 乗せてもらってもいいですか?”
“どうぞ、 どうぞ”
ということで、 温泉からの帰り道、
  1. 真っ赤なスポーツカー
  2. しかもオープン
  3. しかも洗車したて
  4. しかも、 助手席にはうら若い素敵な女性!!

来てよかった。
  &
生きててよかった。



2. いっただきぃっ!!

季節は晩夏。 夕暮れ時。 ちょっと山里の、 なぜか懐かしい風景。

これで前方に、 視界をふさぐでっかいお尻のあのクルマさえいなきゃなぁ、 などとちょっと思ったりしつつ、 細心の注意を払って運転する。 笑顔でおしゃべりしつつも、 クラッチをつなぐ左足は、 いつもよりもはてしなく慎重だ。
“結構振動とかあるでしょ?、 このクルマ”
などと、 リンゴのせいにするのも忘れない(すまん、 リンゴ)。

“涼しすぎたりしませんか?”
“気持ちいいですぅ。”

“夏場はやっぱ暑いですけどねぇ、 これから、 ですね。”
“高原とか行きたいですよねー。”

うーん、 なんか、 結構このクルマのこと褒めてくれるなぁ。 エルグランドの快適さを味わったあとだというのになぁ。

“いーですねー。”

やけに褒めてくれるよなぁ。
これはひょっとしたら、
いけるかも♪

それならやっぱりいっとかんとなぁ。 そっちがその気なら、 こっちとしても黙っちゃいられないよねぇ。 据膳食わぬはなんとやら、 ってヤツ?

んじゃ、 遠慮なく、 いっただっきまーっす!! ということで一言:

「思い切って、 買っちゃいましょう!!、 ロードスター」



後日、 小川氏にこのハナシをしたところ、

「あほじゃ!」


と切り捨てられてしまった。 やっぱり?



3. ロードスターという病?

正常な成人男子なら、

“じゃあ、 今度ドライブでも”
って言うのだろうなぁ。
と、 一人川崎への夜道を飛ばしてる時にふと思い至り、 愕然としたのであった。 フツー、 誘うよねー。
ということは、 認めたくはないが、 小川氏は正常な成人男子ということになるか。

なのにワタシは、 マツダの営業マンでもないのに、
“買いましょう!! 200万ちょっとで買えますから”
とか真剣に言ってるし。

よくよく考えれば、 ロードスターって小粋なオープンスポーツカーだもんねぇ。 デートカーと言ってもいいぐらいだよねぇ。 てゆーか、 フツーの人はそうとしか言わないのだろうねぇ。 そーゆー使い方しなきゃ、 何のために買ったの? って感じなんだろうねぇ。

そういや10年前、 ロードスターが発売された当初、
“あぁんなちゃらちゃらナンパグルマ、 誰が乗るかぁ! けっ!”
って思ってたのを思い出したよ。 10年前は、 フツーの考えが出来てたってことかな。 まぁ、 デートカーを否定してるあたり、 フツーじゃなかったとも言えるけど。 それが今や、
“助手席、 邪魔”
とか思ってるもんなぁ。 買ってから、 いかれてきたって証拠だよなぁ。

でも、 これだけは胸を張って言えるってことが一つ:
このクルマは、 運転席に座らなきゃ!!

やっぱ、 ビョーキ?

でも、 ほんとのことだもーん。


てことで、 買いましょう、 T井さん!!! ← まだ言うか





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