イタリア日記
〜 Roman Workingday 〜

2005/Jun/19

ローマ(24日目)空港


9:00。 空港。 26kgと再会。
トローリーと呼ぶらしい、 スーツケースとかを乗っけて押す台車を借りるのに1ユーロ。
たかだか150円。
けちる。

空港は、 入った瞬間に「分かりにくい造り」と分かる造り。
かしゃかしゃと行き先や便名が変わるあのでっかい掲示板がない。 ミラノ中央駅にあるのになんで首都の国際空港にないわけ???

ぴっこいモニター画面に群がる旅行客に混じって確認。
TOKYO行きはまだ表示されてない。
Informationカウンターでどのチェックインカウンターか尋ねる。
ターミナルC、 320番カウンター。
行き先はTORONTO。 この次やね。
付近でうろうろ。
「ぷれご」
え?
「TOKYOに行くんやけど早めにチェックインとかでける?」
「もうすぐしたら日本人の係りが来る」
「いつ?」
「えーつと、 10:00ごろ」
「ぐらーつぃえ」

それでも9:30ぐらいにイタねーさん登場。 モニターがTORONTOからTOKYOに切り替わる。
再び一番乗り。
「ぼんじょるの」
クーポン出して、 パスポート出して、 ALITALIAのマイレージカード出して、
よ、
こら、
せと。
どきどきの計量結果は28kgと出ました。 新記録樹立です!

「15Lとか空いてません?」
「16なら」
「足元広いとこがいいんすけど」
「31っすね」
「じゃそれで」
「31J、 ゲートはC29、 12:35コール、 出国ゲートはあっち」
「ちゃおぐらーつぃえ」

おーーー、 追徴金なしで受理されたじゃんよ。 ったく、 うじうじ悩んでんじゃねーよ。



ボディ&荷物チェック。
腕時計を外し、 指輪も外し、 虫歯を埋めたアマルガム以外の一切の金属を外し、 万全の態勢で臨む。

きんこん鳴ったっていーじゃん。



出国もさらっと済ませ、 さておみやげ。

えーつと。 お世話になったあのかたへ・・・ぱすた。
お世話になったあのかたへ・・・これもパスタでいーよね。
会社は?チョコでいーよな。
つか、 このSheratonバッグ、 プラスチックのハンドル部分が手に食い込むんすけど。
機内持込バッグも探そやないの。

お店を物色。
エノテカ、 パスタ屋、 フェラーリグッズ、 リストランテ、 IT関連商品、 ろくなもんねーな。
あんなところにもボディチェックの場所があるよ。
えーつと、 この先は、 出発ゲートしかないわけね。
引き返すか、 っても、 ろくなかばんなかったしなぁ。

C29はターミナルCより無人電車で送迎されるサテライト形式。
あっちのショップも見てから買おう。 お金はないが時間はある。

シャトルに乗ってサテライト。
GUCCI、 Salvatore、 Hermes、 ・・・、
お呼びじゃない?
お呼びじゃない、 よね?

失礼しちゃったし、 そういや、 TAX FREEの返金受けてなかったし、 ターミナルCに戻る決心。
えーつと。 来た道を帰る。
おおっ!

サテライトに行って出発する人もいれば、 サテライトに着いて到着ロビーに戻る人もいる。
それらの人々がごちゃごちゃになってしまうと、 空港の安全面にも支障が出る。
そこで。
降りるドアには立ち入り禁止のマーク。
到着客は、 別のルートで反対側のドアから電車に乗り込むカタチ。
えっ?
戻れない、 の?
んなこたねーだろ。
乗っちゃえ。

降車が済んだあと、 逆流、 乗り込む。

ちょっと待てよ。
これは到着客を到着ロビーに運ぶことが目的でターミナルCに向かうはず。
私が行きたいのは出発ロビーの土産物屋。
出発してもいないのに到着ロビーでどーすんの?
また入国してまた出国?
さてどーする?

激流には静水。
逆流には逆流。

降りる人の間隙を突いて乗り込んだのだから、 乗る人の前にそっち側のドアから降りればいいんじゃん。
「不安メーター」はレッドゾーンからアイドル状態に。
ふう。

到着。
到着ロビー側のドアが開く。
こっちじゃない。
反対側のドアが開くのを待つ。
「降りて!」
へ?
「こっちこっち」
係員登場。 まぢっすか。
「乗り継ぎ? どこ行くの?」
「ターミナルCで税関とかやりたいの」
「あーそれやったらそこの階段下りて、 C3」
ぐらつぃえとは言ったものの、 「不安メーター」の針はぐんぐんレッドへ。
到着客の後ろをついていくと、 果たしてそこにはパスポートチェック、 入国カウンターじゃんよ。

ちがう、 そーじゃない、 こっちじゃない、 じゃーどこだ?
「不安メーター」振り切り。

と、 別のエスカレータを上がる人影。
あっち?
ついていってみる。

おー、 見覚えのある場所。
ここかぁ。

さっき見かけたボディチェックカウンターを抜けて、 再びターミナルC出発ロビー。



TAX FREEの返金を受けるべく、 まずは税関の行列に並ぶ。
みなさん、 高額のお買い物をたくさんなさってきたようで、 書類の束を係官に渡している。
出国する証明をしないと税金を返してもらえないわけだから、 パスポートとボーディングパスは必携。
購入品を国内で転売したり消費したりしてたら、 当然税金を返すわけにはいかないのだから、 購入物品もお見せする必要がある。
常識。
なのにそれを用意せずに並んでて、 係官の前であたふたしたり、 後ろで待ってるダンナにパスポートよこせとか言ったり。
さっさとせんか。

書類にはんこを貰って終了。 その書類を持って、 隣のRefundカウンターにこれまた並ぶ。

日本語の出来る、 日本人離れした顔立ちのおねーさん。
「キャッシュ?クレジットカード?」
「え?カードで買ったけど」
「カード番号拝見」 へいへい。
なにやら処理されて、 ぺらっと紙切れ渡されて、 終了。

キャッシュで返して欲しかったなぁ。



エノテカを覗く。
おっ、 Pinot Grigioあんじゃん。
ご購入。

他にはろくなもんがないので、 再びサテライトへ。



悪趣味系のパスタとかローマ写真集とかフェラーリカレンダーとかを買って、 全工程終了。
荷物の整理をして、 搭乗を待つ。





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