イタリア日記
〜 Roman Workingday 〜

2005/May/25

ミラノ(仕事初日)


午前2時か3時ごろ目が覚める。 電気がんがん。 頭痛は解消。
しかもすっきり目覚めちゃってるし。

さてどないすべ。
まずはメールチェックでもしましょうか、 とPCと携帯を取り出して、 会社メールチェック。 そして、 行きつけの掲示板なんぞで安着カキコなどを、 遅い通信速度でやってると、 深夜帯から未明の頃に。

シャワーでも浴びて、 早朝散歩にしましょうか。
電話ボックス並のシャワールームに収まり、 どっちがお湯なのか分からない蛇口をひねると、 シャワーヘッドの下から勢いよく水が漏れてくるではないか。

さすがイタリア。
さすが四つ星。
アメイジング・ミラノ。

細やかな心配りであちこちにギミックを仕掛け、 お客様の予測を超えたサプライズを演出するとは、 心憎いばかりである。
その漏れる水がお湯に変わるのを憎憎しげに待ち、 顔、 体、 髪、 歯磨きまでして終了。



窓の外が明るくなってきたところで、 御神体を持ってホテルを出る。
黄金色の斜光線が石造りの建物を染める。 バルコニーには赤い花。 空は青。 緑の樹木も生い茂り、 オレンジ色の昔風情のトラムもがたごと走っている。
それらがちゃんと撮れてるだろうか・・。



リストランテの朝食開始が7:00。 夜は抜いても朝は抜けない。 タダ、 だからだ。
しかも美味。 特に、 パンとチーズ。 基本がきっちりおいしいというのは大事。 ちなみにディナーもおいしい。



前の道路が普請の最中ということで、 とてもタクシーを呼んでもらえる状況ではない、 と判断。 表通りに出てみれば、 タクシー乗り場発見、 Aクラスが止まっている。

“ぼんじょるの。 もっぞーに、 うーの”
若い運ちゃんは、 そんなとこ知らん、 というので、 地図を示す。
“ろれんてっじょ通りのほりでーいんの隣”ということで合点が行ったらしく、 出発。
ヨーロッパというと狭い石畳の路地という印象があるが、 車道はそれなりに広く作ってあったりする。 しかし、 センターラインとかは薄れてるし、 車線も何レーンなのかよく分からないし、 信号機のある交差点も少ない。 ということで、 通勤時間帯になると、 渋滞、 ということになるようである。 結局、 40分ぐらいかけて、 なんとか9時前にオフィス到着。



客先オフィスのそばに新たに設置したオフィスということで、 フリーな席が多めに用意してある。 別のオフィスから会議とかで来る社員や、 私のような海外短期組とかが使えるようにという配慮であり、 大阪オフィスとは趣を異にする。

しばらくすると、 ミラノでの世話人(?)、 F氏登場。 お互いのメールチェックのあと、 今後の仕事内容について情報をもらう。
ミラノにいたいかローマに行きたいか? とか聞かれてもねえ。 もうローマの宿押さえてあるし、 ミラノの宿は明後日引き払うし、 ということで、 ローマに行くことに。

その後、 滞在用のSIMカードの手配がされているはず、 いや聞いてない、 それでは帰国後の清算が面倒である、 じゃあ買いに行くべ、 というハナシになり、 近所のショップへ。
登録はF氏、 5ユーロ分のプリペイドSIMを購入。
なんとも先行き不安なハナシではある。



一緒に昼飯にしたあと、 客先オフィスに。 とはいえ、 特に紹介とかもなし。 今後使うことになるツールの説明などを受け、 いろいろ試したりして初日終了。

今夜は、 欧州チャンピオンシップの最終日。 ミラノのチームが優勝するかどうかの日ということもあってか、 夕方には職場はがらがら。

会社のオフィスに戻り、 庶務さんにタクシーを呼んでもらってホテルへ。



一息ついて晩飯にすべかとリストランテに行くと、 プロジェクターが用意され、 観戦しながらのビュッフェ形式とのこと。
リゾットはお預けか。 致し方ない。
グラスワインでビュッフェのこまごましたものを流し込みつつ、 観戦。 ReplayなのかLiveなのかいまいち分かりづらいのと、 赤いユニフォームと白いユニフォームのどっちがどっちなのか分からないのではあるが、 どうやらミラノが前半勢いに乗って3点入れたようである。

前半終了とともに席を立つ。 サッカーは全く興味ないが、 3点差をひっくり返すのが容易でないことぐらいは知っている。 明日はみんな御機嫌だろうなと思いつつ部屋に戻る。



時差ボケがいい具合に有効で、 早寝早起きでいられる。
さっさと寝る。

ぼなのって。





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