レコーディングキングの歴史

グレッグ・リッチが総指揮。
エンジニアリングはスコット・ズィママンが担当。

そして、2006年、戦前に作られた名器レコーディングキング・バンジョーの復刻版となる新レコーディングキング・バンジョーが誕生しました。

      復刻版 新レコーディングキング 
          
(HOSCOさんのホームページより)

★ 生産工場への技術指導 ★
新レコーディングキング・バンジョーのプロトタイプも製作したスコット・ズィママンが、2年間に渡って中国の生産工場へたびたび足を運び、機械・工具作りの指導から品質基準の設定、そして設定基準を満たすバンジョー製作に必要となる技術指導を行い、発売に至りました。

★ 中国製品に対する固定観念を打ち破る高品質なバンジョー ★
「アメリカ製バンジョーはすごい。日本製も良い。中国製は悪い」という古い固定観念や、十把一絡げ的な判断は正しいとはいえません。それを証明してくれるのが、新レコーディングキング・バンジョーです。現在、これほど質の高いバンジョーがこの価格で生産できるのは、やはり中国ならではです。先入観を捨てれば、新レコーディングキング・バンジョーが、いかにコストパフォーマンスの高い優れたバンジョーであるかお分かりになるでしょう。

★ 現在、これほどのパーツは、本家ギブソンでも入手不可?! ★
戦前に作られたギブソン・バンジョーのマニアにとって、喉から手がでるほど欲しい当時のパーツ。特にトーンリングやフランジなどのハードウェアは、プリウォー・バンジョーの素晴らしさの要因と考える人が少なくなく、多くのメーカーが競って研究・開発し、“完全コピー”を謳い文句に次々と新しいトーンリングが(非常に高価な値段で)発売されてきました。(中には、それだけで新レコーディングキング・バンジョーが1本買えてしまうほど、高いトーンリングも出てきていますね。)

レコーディングキングのトーンリング(フラットヘッド用)は、グレッグ・リッチがアール・スクラッグスの許可を得て、スクラッグスのグラナダに使用されたトーンリングの一部を、本人の目の前で、カッターで遠慮なくグリグリと削り(!!)、その分析結果をもとに、スクラッグス所有グラナダのトーンリングと全く同じ成分比率で作られています。また、鋳造技術が飛躍的に発達してしまった現在、むしろ、戦前のやり方に近い鋳造技術が残っている中国のほうが、当時の金属パーツを再現するには好ましい環境なのです。今は本家のギブソンでさえも、ほとんどのハードウェアを東ヨーロッパから輸入している状況で、新レコーディングキングが開発したハードウェア、特にフランジは、ギブソンも入手したがったというくらい、素晴らしいパーツなのです。