| Vol.9 なんか、なんか泣けてくる・・・だって、楽しすぎるんだもん! すごい。とにかくすごい。自然のすごさもすごいけど、やっぱ人は人に感動するもんだ。 |
![]() 2002/1/8 6:00起床 お天気がよければヒマラヤの日の出を撮影するといっていた丹羽氏に起こされて外に出る。ぼぉ〜。シルエットだけだというので化粧もせず、とりあえず見晴らしのいいところまで行って撮影。すごい、ここ。昨日の夕方は雲がかかっていて分からなかったが、180度ドーンとヒマラヤの大パノラマだ。日が昇るのを待つ。空の色が濃いブルーから淡いピンクに変わってきてきれい。山に朝日があたって光りはじめた。さすがにエベレストは遠くてどれか分からなかったが、こういう景色を眺めていると何だかとっても神々しい気持ちになってくる。1時間以上、あれこれと写真を撮ってホテルに戻るとウックスが食堂で待っていた。おいしい朝食をいただく。なんだかとってもリッチな気分で幸せ。 9:30出発 昨日の上り〜に対して本日はひたすら下り!。殆ど車も通ることのないオフロードをガシガシ下る。砂利道なのでちょっと緊張。途中、ウックスが昔働いていたというチベット系のホテル"Bagarkot Farmhouse Resort (www.hotelvajra.com)"に立ち寄ってお茶を頂く。昨日泊まったここのホテルもよかったけれど、部屋を見せてもらうとここもかなりいい。眺めもよいし広々していてとっても落ち着くのだ。次回ネパールに来たときは絶対に泊まりたいと思う。 ![]() 下っていくうちに風景は、ヒマラヤの見えるパノラマから、段々畑の田園風景へと変わっていく。途中、何度か撮影の為に立ち止まっていると、村の人たちがわらわら集まってきておかしい。走っていると子供達が横を一生懸命に伴走するし、とにかくもう”ナマステ〜”なのだ。声を張り上げながら走るのが楽しい。もう頬が緩み放しで、顔がふにゃふにゃになって困る。こんなにMTBがドキドキワクワクするものだとは思わなかった。 14:00 途中、コーラを飲んで一息ついた後、タメル地区のオフィスへ向かう。街へ戻ってからの道もも市場の間を擦りぬけたりして、なかなか楽しい。ツアー代に本日の昼食も含まれているからというので、ウックスと3人でスプリングロールとモモとビールで乾杯!日が高いうちに飲むビールはやっぱりうまいのだ!幸せ! ![]() ![]() 2002/1/9 MTBツアーは2日間で終わったのだが、カトマンズ市内のシングルトラックを走らないかとDawn till Dusk のオーナーが誘ってくれたので行くことにした。本日一緒に走ってくれるのはバス君。長身でかなりハンサム。あまりに端整な顔立ちなので、最初ネパール人ではなくてちょっと日焼けした欧米人だと思っていた。ところがどっこい、生粋のネパール人らしい。まだ23才の彼、奥さんはドイツ人だそうだ。うん、モテそうだよなあ。 昨日のナガルコットへのロングライドと違って、本日のコースは日本でいう里山のシングルトラック。日本のシングルトラックは、山の中の道であったり廃道であったりするのだが、こちらのシングルトラックは現役の生活道だ。「歩き」が第一の交通手段であるから当然といえば当然。昨日以上に生活臭のプンプンする道をガシガシ走る。めちゃくちゃおもしろい。道はアップダウンに富んでいるし、途中で荷物を背負ったおばちゃんやロバや馬とすれ違う。あちこちで”ナマステ〜”の声。またしても緩みっぱなしの頬。カトマンズの繁華街がすぐそこに見えるのに、ちょっと周りの山に入っただけでこんなにおもしろいなんて。道をつなげていけば、いくらでもシングルトラックは続くのだ。2時間ちょっと走っただけで、もうお腹いっぱい。こんなにおもしろい世界がすぐ近くにあるなんて知らなかった。ネパールに通い初めて10年以上の丹羽氏もカトマンズがこんなにMTBフィールドとしておもしろいところだとは思わなかったという。何だかとっても得した気分! ![]() 帰りがけにDawn till Dusk のオーナーがいるオフィスに立ち寄る。MTBのギアも売っているのだが、なかなか充実している。お茶をごちそうになりつつ、丹羽氏が雑談しているの聞いていると、どうやら共通の知合いがいろいろいるらしい。なんだか世界は狭いような気がしてきた。明日もよかったら一緒に走るか?と誘ってくれたが、今回の丹羽氏の目的はチベタンファミリーと過ごすことだったのでとりあえずお礼を言ってから、別れる。いやぁ〜楽しかった。ここのツアー会社、チベット〜カトマンズやブータン、インドへのロングライドツアーの企画もあってかなりおもしろそう。わぁ〜、どれもこれも行ってみたい!!! ニワ氏の企画する「やまみちアドベンチャー」でもネパールに行けたらいいねぇと真剣に話しつつ、幸せな3日間は終わったのだった。 |