| Vol.5 なんかなんかすごいぞ〜 プーンヒルから日の出を眺める。そして暖かいホットチョコを飲んでいる人達を指を加えて眺める。。 |
| 2002/1/3 4:30起床 窓の外を見る。前の晩は満点の星空だったけれど、今は半月の月明かりでアンナプルナ山脈の白い稜線が浮んでいてきれい。 隣の部屋から"ガイド"のリッシーが「今何時?」と聞いてくる。昨日からの停電で部屋の中は真っ暗。ヘッデン(ヘッドランプ)を使って準備を始めるが、部屋から出たときに隣の部屋からリッシーが顔を出して、暗くて準備が出来ないからといって私のヘッデンをとられる(マイナス20点)。他の二人に言うと「Qたろう、冴えない」と笑われる(更にマイナス10点)。 5:30出発 もちろん、公認ガイドのカマルとサンジャヤも一緒。どうやら小僧は道を知らないとみた。どう考えても怪しい。風もないのでプーンヒルまでの道はそんなに寒くない。っつーか、ひたすら石段の上りなので歩いているときはやっぱり暑い。ぜぃぜぃ、はぁはぁ。月の光を頼りに歩く。稜線が白く浮んで幻想的だ。どんどん視界が開けてきて、ダイナミックな風景にゾクゾクする。 昨日の夕方ゴレパニに到着したときに、リッシーが指差したプーンヒルの目印”旗”の前を通過する。後から考えるとそこは、プーンヒルの頂上への道のりのちょうど真中くらい。またしてもやられた。すぐそこだと思っていたところを通りすぎたので、先が見えずに急にぐったりする。 ![]() 6:20 プーンヒル到着 まだ暗闇の中、どこから湧いてきたのか結構人がいる。前回来たときにはなかった展望台のようなものまで出来ていてびっくり。じっと朝日を待つのだが、さすがに寒くてダウンを着込む。徐々に空がうっすらとピンク色に染まってきた。一刻一刻、色を変えていく空がとてもきれい。光を受けて山が少しづつ白く光はじめる。こうやってひとつの風景をじっと眺めていることって日常ではないなあとなんとなく思う。 7:00 日の出 私も犬くんもそんなに山岳写真が好きだったかと思うくらい、ひたすら山の写真を撮りまくる。後から見るとフィルム1本山ばっかりでつまらん。約1時間、動かないのですっかり体が冷えてきた。丘の上では屋台のようなものが出ていて、他のガイドはお客さんに「ホットチョコレート」だの「ミルクティー」だの注文をとっている。小僧の方をうらめしげに眺めるが知らんふり。自分で買えばいいのだが、こちらもなんとなく意地になっていて、指をくわえて眺めるばかり(マイナス10点)。よそのガイドが、ドライフルーツを食べきれないからといって皆に振舞っていた。私らもそれを分けてもらう。お腹が空いてきたのでおいしい。小僧が自慢気にこれ美味いから食ってみろという。おいおい、それあっちからもらったもんだろ!(マイナス10点) ![]() 8:00 宿到着 7:30に丘を出て、8:00に宿に到着。朝食後、9:10にタダパニに向けて出発。また3200mの地点まで一旦登る。ここのピークからの風景は最高だった。青空にアンナプルナ山郡とダウラギリがドーンと見える。山が白く光って眩しい。人もいないし、もしかして、プーンヒルでなくてここで日の出見てもよかったんじゃない?と誰かがボソっという。 11:00 ドゥラリ(Deurali)到着 小休憩。公認ガイドの二人が売っている土産物の使い方などについて説明してくれる。カマルは地元出身だけあって山の名前をよく知っている。ちょっと角度が変わると山の名前がわからなくなってしまう私たちに丁寧に教えてくれる。(プラス10点) 12:00 バンタンティ(Banthanti)に到着 昼食。私は茹でポテト。二人はダルを注文。川沿いの谷なので風が通って寒い。私達が日陰の席で震えていると小僧は一人で日の当たる席に移動してポカポカ顔(マイナス10点)。 それに気づいた公認ガイドの二人が、こっちの席の方が暖かいからといって席を変えてくれた(プラス10点)。トイレに行こうと立てば、聞く前に場所を教えてくれるし、大変気が効いていてエライのだ(プラス5点)。 ![]() そうこうするうちに、我等が"ガイド"のリッシー小僧、私がカメラを2台持っているのを見て、1台カメラを自分に貸せという。この時点で私は"Development"という単語が"現像"という意味を持っているとは知らなかった。彼の相変わらずの巻き舌英語は、"Development" "Nepal" "Extra camera" と言っている。え?「ネパール」の「発展」の為に「余ってるカメラ」を貸せだと???なぬ〜(怒!)あまりのことにもう何と答えていいか分からず笑ってしまった。こいつ、ガイドじゃなくてやっぱりカトマンズからついてきちゃった旅行者だったんだ〜。んで、私のカメラはというと、確かに2台あって、1台は使っているEOS Kissの1眼レフ。もう1台はサブ的に使っているけど、ミノルタのTC-1ってカメラで、実はこっちの方がKissより高い。貸してあげてもいいけどこのカメラに何かあったら泣く。自分でフィルムは買うからとしつこく頼むので、それなら君が買ったフィルムで「ネパールの発展の為に(?)」私がいつでもシャッターを押してあげると言った。ここで「リッシー小僧専属カメラマン・Qたろう」の誕生である。また他の二人に冴えないと笑われる(マイナス20点)。 14:40 タダパニ到着北側斜面の宿(ヒマラヤツーリストゲストハウス トリプルルーム/180ルピー)だったので、3時前なのに既に日があたらなくて寒い。ホットシャワーがあるというので、そこでお洗濯。犬くんとアさんは、髪を洗う。でもなんとなく足の指を曲げたくなるようなシャワールームだし、乾くまでが寒そうなのでQたろうは遠慮する。 ダイニングルームで恒例のビールで乾杯!炬燵のようなものがあるけど、やっぱり寒い。アさん、勝手にキッチンに入っていく。キッチンには調理用のストーブがあるので暖かい。いつまでも戻ってこないので行ってみると、その辺にある食材の説明などをしてもらいつつヤクチーズなどをつまみ食いしていた。(OL度マイナス5点) 夜は、名古屋から来た日本人の男性1名と一緒になる。会社の先輩のミズホさんに似ているので「ミズオくん」と勝手に呼ぶ。話をきくと彼のガイドは大変まじめでしっかりしているようだ。ふぅ〜ん。後から聞いたのだが、ミズオくんのガイドがうちの小僧と雑談したところうちの小僧、やっぱり「トレッキングガイドは初めて」だそうだ。なぬぅ〜、やっぱり(怒)!!! 夜は公認ガイドの二人、カマルとサンジャヤと一緒に日本語教室、ネパール語教室を開催。私達はなかなか覚えられないのだが、二人は若いせいかとっても覚えが早くてエライ!(プラス10点) 【本日のOL度チェック】 |