Vol.3 Denali National Park
【99/9/7】
終日、デナリ国立公園のOne Day Trip に参加。
6:00起床。昨日の残りのポトフとパンの簡単な食事の後、ランチ用のサンドイッチを作って、8:30にビジターセンターへ移動。8:45のバスでワンダーレイクまでの往復11時間の旅に出発。最初は寒かったけれど日が高くなるにつれて温かくなり思わずウトウト。バスで移動しながらの動物ウォッチングはおもしろいがなんとなくサファリパーク的な感慨がないわけでもない。風景は雄大すぎてなんだかもうよく分からない。
ランチタイムに立ち寄ったEielson visitor
Centerで日本人の学生二人と一緒になった。二人共別々に夏休みを利用してユーコンをカヤックで下った後にフェアバンクスで出会い、一緒にデナリに立ち寄っているそうだ。今はこの近辺でキャンプしているらしい。夜寒いと嘆いていた。日本語の本があったら譲って欲しいと言われたがあいにくそのときは持っていなかった。君達何年生?と聞くと4年生と答えた。もう就職も決まっているらしい。シノブちゃんと一緒に社会人生活、3年もたいないんじゃない?また旅に出ちゃうよとからかった。彼等は今頃どうしているだろうか。
バスからだけれどいろいろな動物を見た。雷鳥、グリズリー、カリブー、ムース、ビーバー。いろいろ見れて嬉しいけれど、こういった動物はやはり自分の足で動いているときに偶然に遭うほうが喜びも大きいよなあなどと思っていると、バスの横にオオカミが現れた。皆興奮状態。オオカミは今なかなか見れない動物のひとつらしい。小さな小川の向こうをバスに並走して走る姿は迫力があった。
カリブーの親子 |
ムース(ヘラジカ) |
グリズリー |
ウルフ! |
デナリ国立公園の中は基本的には自然優先。1区画に入る人の数も厳しく制限している。グリズリーが出るからといってグリズリーを排除するわけではなく、グリズリーに遭っても事故をおこすことのないように人間の方が、危険回避すべきだという考え方。あまりに人間の管理を徹底している(動植物の管理ではない!)ので、ちょっと窮屈な感じがしないでもない。こういう西洋的な徹底した自然管理はあまり好きになれない。檻の中から外を眺めている気分になる。もっと自然にできないのだろうか。うまくいえないけれどこういう人を囲うような自然保護は何かが違う気がする。まあ逆にいうとこのような場所があるから、動物ウォッチングに来る人々はここに集まり、結果、他の場所を守っているのかもしれないが。
バスツアーから戻ってきたのは20:00.デナリ国立公園から車で10分ほどのところにある私営のGrezry
Bear Campground ($24.00)に宿泊。コインシャワーなどもあり快適。電気も使える。本日の夕食、ステーキ&ポトフ&サラダ。はぁ、眠い・・・。