中小企業診断士(休止中)勉強日誌(2006年6月)

作成日: 2006-05-03
最終更新日:

トヨタのリコール問題

これを書いているのは7月23日である。 トヨタのリコール問題が現になったのは7月だから、 本当は7月度で書くべきなのだが、ここでは6月に書く。 http://jp.jinbn.com/2006/05/16194947.html では5月の話であるし、6月に書くのもいいだろう。 それに、シンドラーエレベータの死亡事故が起こったのは6月3日である。 安全ということでは共通だから、少し考えてみたい。

三菱自動車がリコール隠しの件で揺れている間、 他の自動車会社がシェアを伸ばしていたようだ。ただ、 私には釈然としなかった。 リコール隠しをしているのは三菱自動車だけだろうか。 そう思い続けていたから、今回トヨタのリコール隠しが明らかになったので、 妙に安心したのを覚えている。

トヨタの自動車は、かんばん方式で作られているから立派ではないか。 自分も含めてそう思いがちである。しかし、かんばん方式は生産の方法である。 設計の方法ではない。だから、部品の欠陥、すなわち車の欠陥はトヨタに限ら ず、どの自動車会社でも起こりうるだろう。

部品を多くの車種で共通に使っていると、 一つの部品の欠陥が多くの車種に及ぶ。そんなことが、 リコール発表をためらわせたのではないか、そういう意見を聞いた。 事実はどうなのだろうか。部品化、共通化のこわいところである。

もう一つ気になるのは、高級車レクサスにもリコールが起こっていることであ る。どこかで聞いたのだが、レクサスを高級車たらしめるために、 トヨタお家芸の部品の共通化をレクサスには適用しなかった、というのだ。 それでも、リコールが起こっているのはどういうことだろうか。

ただ、こうして考えをまとめようとしても虚しい思いが募る。 それは、車の安全性や快適性がもっぱら車の中にいる人達のみに向けられ、 車の外に居る人達には向けられていないのではないか、という疑問である。

そのあたりのことをもっと深く考えたいと思う。

さしあたっては、次の2つのリンクをあげておこう。 2006-07-23


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MARUYAMA Satosi