中小企業診断士受験勉強 ( 2000 年 7 月 )


作成日:1999-01-08
最終更新日:

保守

私が入っている診断士関連のメーリングリストでは、三十数人の中で、 管理人さんと私しか投稿しないというすばらしい状況が続いている。 (以下管理人さんをAさんと呼ぶ。 本当なら診断士であるゆえ先生と言わなければならないが、 そういうのはいやなので勘弁して下さい)。 他の人も投稿しているが実は私だけ嫌われて配送されない、ということではないようだ。 ともかく、流量が少ないのをいいことに、ほとんど私のメールマガジン化してしまった。 これにはAさんもあきれてしまったのか、大目に見ているようだ。

このメーリングリストの話は前に少し触れた。ここではもう少し詳しく話そう。 かつてはこのメーリングリストも活気があったのだけれど、Aさんが東京から大阪に行って忙しくなったり (行ったこと自体はメーリングリストそのものには差し支えないはずだが、 節目のときに飲み会を開くのが通例になっており、 東京にいないときっと他の仲間が集まりにくくなるのだろう)、 メーリングリストのアドレスが変わったりしたので、 自然と休眠状態となったようだ。私は飲み会にはかかさず出ていたが、 東京での飲み会を仕切るという偉大なAさんの後釜には座れるはずもなく、おとなしくしているだけである。 ここでも「勝てば官軍」の世界だ。

それで、私のメールマガジンは毎週木曜日発行することにしている。今日出した内容は去年の診断士の 二次試験の回顧である。この二次試験の診断事例は、設備管理が対象だった。問題文の内容はごく普通で (とはいえ私はできなかった)特にここで記すこともない。これから飛躍して、あることに思い至った。

Aさんは自身のホームページを持っている。当初のアドレスが有名であっという間に広がった。 その後、このAさんのホームページはもとのアドレスから引っ越して新しいところにある。 これはいい。問題は、このホームページにリンクしているページのことである。詳しくは調べてないのだが、 半数以上のページがリンク切れを起こしている。すなわち、ページの保守がされていないのだ。 みんな、リンクは重宝しているといってリンク集を作っていながら、このありさまだ。

もう一つ例がある。診断士関係の施策を調べる上で、中小企業庁施策情報のお世話になることが多い。 そのページは今までアドレスhttp://www.sme.ne.jp/sesaku/cmenu.htmlにあった。 その後、この施策のページは中小企業庁のホームページhttp://www.cyusyo.miti.go.jp/に移された。 ところが、リンクをしてある多くのページはこの変更を反映していない。

もとに戻って、A さんのホームページにある掲示板は最近何度も壊れている。そのたびに新しい ページが立ち上がっている。特に何も文句が出ていないようだ。不思議だ。これは特に有用な情報が なかったということなのか。所詮、先生方もこの程度である。

初めて明かすことになるが、私はちょっとフェチの気があるサイトを2個所見ている(投稿はしていない)。 そのどちらのサイトも、過去の掲示板の情報をしっかり保存していて、公開している。 どちらが高邁とかいうのではない。好奇心の強さの違いがまさに現れている。わたしもフェチサイトへの 熱心さをもって、診断士の勉強をしたい。

なお、上記の「フェチ」ということばに反応するフィルタリングソフトのためにこのページが見られなくなっても 私は責任を持ちません。


新聞記事その2

そういえば、そごうが倒産したあおりを受けてなんとかという家具の問屋が事業の閉鎖をする、という記事を見た。 その隣で、中小企業対策に関連する記事があった。

(そごう+グループ25社)に対して、通産大臣が中小企業信用保険法に基づく倒産事業者の指定を行ったことを受け、 (埼玉)県労働商工部は(中略)県内中小企業者向けに県の「経営安定資金倒産関連貸付」の取扱いを始めた。

この「中小企業信用保険法」はいやらしい。やたらと「特例」が出てきてそちらのほうが有名かもしれないし。

今日、某所へ施策パンフレットを探しに行ったが、なかった。同じビルの別の某所にもいったが、そこにもなかった。 しかたない。30MB以上もある電子化されたパンフレットで勉強しようか。


新聞記事

創業・ベンチャーフォーラムという施策がある。このフォーラム第1回が今月11日行われたことを知った。 埼玉新聞によくこんなことが出ていたと感心したが、どうやらこのフォーラムの主催者の一員に 全国地方新聞社連合会があったからだろう。

さて、このフォーラムの会長は江崎玲於奈さんだ。江崎さんはエサキダイオードの発明者としてつとに知られている。 私も物理学徒だったころは、トンネル効果を勉強しながら江崎さんに憧れたものだ。 さてはるか昔、江崎さんが基礎研究が大事であることをあるところで説いていた。この意見に対し、ある現場の技術者が 次のようにつぶやいた意見を今でも覚えている。

基礎研究が大事だ、金と人をつぎこめというけれど、じゃあ現場の泥臭い仕事が敬遠されるのをどうしろというのだ。 エサキダイオードはもともと工場の不良品解析から始まった泥臭い産物じゃねえか。 もっと現場を大事にしてほしいね。江崎は現場の恩を忘れたのかな。

江崎さんも現場の恩を忘れたわけではなかろう。その証拠が、創業・ベンチャー国民フォーラムの会長就任だと思う。

注:現場の不良解析の結果、トランジスタの動作不良の原因は不純物 (impurityのこと。 contaminantではない)が多かったことだとわかった。これを知った江崎さんは、 ではもっと不純物を多く入れてみてはどうかという発想をした。この結果生まれたのがエサキダイオードだった。 厳密な意味でのセレンディピティ(偶発的発見能力)ではないが、いかにもベンチャーの喜びそうな話だ。

別の埼玉新聞の記事。住宅サービスで企業組合を作ったという。埼玉県内では初めてだそうだ。


ヤマかけ

吉村達也という推理小説作家がいる。彼が出した「3 ヶ月で TOEIC 900 点をとる法」だかなんだかいう 本が書店にあったのでななめ読みした。そのなかにあった「先生は自分である」ということばが気に入った。

尾籠な話で恐縮だがしばらく御辛抱願いたい。用を足したあと、いつも自分が汚していないか周りを調べる。 汚いところがあれば紙で拭っている。あるとき同じように観察して、汚いところがなかったのでそのまま出た。 そのあとつれあいが入った。すると「何これ汚い」とつれあいが叫んだ。 それからさんざん私はなじられた。どうもつれあいと私では視界が異なるのが原因らしかった。 しかしつれあいにはそれが理由にはならないだろう。もうこれで中小企業診断士の合格はなくなった。

中小企業対策のヤマかけのために、施策を1999年と2000年で比較してみることにした。さて始めようとした矢先、 2000年の白書が見つからない。


ダイレクトメール

一次の試験が近付いてきた。昨年は一次の準備で手一杯だったので、二次の模擬試験は受けなかった。 今年は受けようと思っている。 ある受験機関から、郵便が来ていた。中を見ると、二次の模擬試験の案内もあった。 ところが、情報部門の工業ケースは実施しないという。おまけに、ここの模擬試験を受けるためには、 この機関の会員にならなければならないことが分かった。会員登録費用は、受験費用と同じくらい高い。 ということで、ここの受験機関の模擬試験は受けないことにした。

思うところあって、中小企業診断士の各種の掲示板には当分出ないことにした。 その代わり、一週間に一度の割合で、今となっては全く流行らないあるメーリングリストへの投稿を続けている。 こちらのメーリングリストはかつては活気があったものの、今はさびれてしまって私しか投稿していない状態が 続いている。かつての活気は今は同じ主宰者が運営する掲示板のほうに移っている。 まるで商店街の盛衰を見るようではないか。 わたしは隠居であるゆえ、昔ながらのメーリングリストの雰囲気が好きなのだろう。

私のホームページは音楽関係が主、ことば関係とコンピュータが従で、中小企業診断士はさらにその下である。 だから、当方からリンクしているページのうち中小企業診断士関係のページは一ケ所だけだし、 当方のページに中小企業診断士関係でリンクしているページも一ケ所だけである。 先方と当方は相互リンクになっている。 そんな場所だから、私はいいたいことをこの場でいえる。誰からも文句が来ないのは、知られていないからだろう。 たまに私のページの中小企業診断士関連についての感想を聞くことがあるが、 「ふだんの生活で出てくる<つれあい>がいいですね」という知人の声だったり、 「合格がんばってください」という音楽家の方だったりで、診断士やその見習いからは声がかからない。 わたしも声をかけない。

と思っていたら、今度試験を受ける方からメールがきた。しかも、 悪魔の辞典(中小企業診断士版)への 投稿だった。私はこの手の投稿が集まったらいいなと夢想をしていただけだったので、これは心底 ありがたかった。ということで採用したが、まあ当分集まらないだろうな。 なお、ふるさんのページから辿れるページに 「悪魔の辞典」の各分野版があります。

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MARUYAMA Satosi