悪魔の辞典(中小企業診断士用)

作成日: 1999-07-08
最終更新日:

いろいろな方、いろいろな資料から触発されて、 中小企業診断士版悪魔の辞典を作ってみることにしました。 2000-07-05、2000-08-31、2000-09-07、2000-11-20, 2001-07-18には 「あああ」さんから投稿を頂きました。 感謝いたします。


もくじ

  • 新着(2003-03-15) BSC, CSF, 7p,

    はじめに

    私の先輩であるふるさんは、Web ページ上で「悪魔の修辞典」を公開しています。 この修辞典が誕生したときから私はかかわりをもっています。 「修辞典」の今のような繁盛ぶりを横目でみつつ、うらやましく常々私は思っていました。 しかし、そんな妬みもすぐ忘れ、ほどなく中小企業診断士の勉強を始めることにしました。 そんなある日、中小企業診断士関係での掲示板(正確にはキ−ワ−ド集)で、 中小企業診断士関係で有名な kugi さんのこんな投稿がありました。

    PPM

    ピーター・ポール・アンド・マリーのこと。(中略)百万分の一を指すこともある。(後略)

    そうだ、普通の人はPPMといえばピーター・ポール・アンド・マリーか、 公害に使う単位を想像するよな、 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントなどとは誰も考えないよな、 と妙に感得しました。 そのあと、では自分の勉強している範囲内で「悪魔の辞典」を書いてみてはどうか、と思い付きました。 しかし、ひっかかることがありました。すでにそんな本が発売されているはずだ、 私の予感は当たりました。次の本がそうです。

    山田英夫:ビジネス版 悪魔の辞典、メディアファクトリー

    やられたと思いました。事実意図する範囲は同じです。 しかも著者はその世界に身をおいている方ですから見方が深い。
    しかし、弱輩の私なりの意見もあります。上記の本で既に言われている内容、表現を除いて、表現してみました。

    なお、ふるさんのページと山田さんの著書のほかにも、「悪魔の辞典」シリーズは数多くあります。 ふるさんのページにリンクされているページを御覧ください。
    さらに、共立出版から出ていたコンピュータ関係の月刊雑誌「bit」にも、 悪魔の辞典のコラムがありました。

    また、お断りしておきますが、以下の記述は学術的にも、また現実的にも正しいとは限りません。 あらかじめ御承知おきください。 さらに、使われている例が私の趣味領域や生活からとっている場合もあるため、 一般の方には理解できないことがあるかもしれません。そのときは御容赦ください。

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    あ〜お

    エンプロイアビリティー

    特定の企業にこだわることなく、一般の企業、社会で雇われる能力。 会社側はこれがあればどこでもやっていけるよとそそのかして、体よく退職させようと試みる。

    オピニオン・リーダー

    声のでかい人。

    オープンブック経営

    危機管理の十分行き届いていない会社の経営陣が、 機密書類をうっかり机の上に広げっぱなしにしたまま外に出てしまった。 たまたま机の上の書類を見た平社員は、自分の会社が危機にあることを知り、 「これでは会社が潰れてしまう、みんな一丸となって会社を立て直そう」 と奮起し、ついには優良会社となった。この故事を讃えて付けられた手法をいう。

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    か〜こ

    買回品

    かいまわりひんと読む。最寄品、専門品と対比させて使う。 これは商品の性格を区別するための用語なのだが、カタログ通販、 インターネット通販の普及した現在となっては、消費者行動と乖離していると いわれても仕方がない。現に買回り品を「かいかいひん」と読む人がいる。

    快楽的消費...2000-07-06

    ヘルス...「あああ」さん

    科学的管理法

    人間は科学的に行動するとでも信じなければとても管理できないという思い込みから 生まれた管理法。

    キャッシュフロー

    現金の出入り。入って来るほうはなかなかないが出ていくほうはあっという間。 ちなみに、キャッシュ・ストックということばはないところをみると、金は貯まらないものらしい。 キャッシュフロー計算書では、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローを 明確にするもののようである。

    活力

    最近の中小企業白書には「多様で活力ある中小企業」ということばがあちこち見られる。 しかし中小企業の経営者の活力は、 次のような例が、 実態に即していると思われる。

    経済学

    このたび新試験制度で経済学・経済政策が試験科目に取り入れられた。 そのこころは、「経済学を学ぶ目的は、中小企業診断士に騙されないため」であると思われる。 しかし、人を騙せる程度の、経済学に関する実力がある中小企業診断士がいるかどうか、 甚だ疑わしい。なお、上記かぎかっこ内の台詞は、某学者の名言のぱくりです。

    減価償却

    むかし、難しい概念を意味する用語でも子供にわかるような説明ができる、という話を聞いた。 そのときに、例として「減価償却」の説明があった。

    機械を買うと、時間がたっていくにつれて性能が落ちてきたり故障しがちになったりしてしまう。 そのため、機械の種類に応じて一定の期間がたったら買い替えないといけない。 ところがいきなり買い替えるとなるとお金がたくさん要る。 一度にそれだけのお金は用意できないから、毎年少しずつお金を貯めるのがいいよね。 こうして少しずつお金をわけてためることを減価償却といいます。

    診断士の勉強で減価償却について「設備の費用化」とかいろいろ勉強したけれど、 つまるところ、私の認識は上の説明を出ていない。

    なお、財務管理では「減価」、「現価」、「原価」と3つの「げんか」が出てきます。 間違えないようにしないと。

    ゴーイング・コンサーン

    自身の不老不死を願う経営者が会社に託す不条理な思想。

    合計特殊出生率...2000-08-31

    女性にだけこのような指標があるのは差別ではないかという男性人権保護団体からの強い要望により新たに 「合計特殊種付け率」という指標が考案された。値は合計特殊出生率の数十倍であろうといわれている。 ...「あああ」さん

    公設試験研究機関

    公立の試験研究機関。国立の研究機関は入らないそうで、次に書いていることはまやかしになった。 後学のために棒線を引っ張っておく。

    電総研(通産省管轄工業技術院の中で最も有名)もこの中に入っているとは知らなかった。

    [なお、通産省は経産省(経済産業省)になった。工業技術院は廃止され、 電総研は他の研究所と統合して産総研(産業技術総合研究所)になっている。]

    私が電総研を見学したときは、超高真空下における半導体表面の物性(私の卒業時の 研究に関連あり)の研究をしていた。設備や品物にも、 無響室とか、妙なロボットだとかがごろごろしていて、とても中小企業の 役に立つ試験研究なんかしてなさそうだった。 ついでにいえば、人工知能関係で、将棋の研究をしている 方がやはり電総研の所属であったが、現在は公立の大学に移られた。 国公立の大学でも公的試験研究機関と同様、産学官の連携を取るべしという施策もあるのだが、 中小企業などどうでもいいのでこの方には将棋の研究を 継続してやってもらいたいと私は切に願っている。

    小売の輪の理論

    大江光の音楽が売れる理由づけ。

    顧客満足

    ある品質管理担当の方から聞いた実話である。 この方の会社は部品製造会社である。納入先はみな品質に厳しく、 品質に問題のある部品が納入されると、すぐクレームが来る。 当然、この方の会社ではすぐに品質管理担当者が謝りに行ってきちんと対策を約束する。 ところがライバルの某社は、納入先からクレームがあると、 ミニスカートをはいた品質管理担当者が訪れるのだそうだ。 そして、問題のあった部品を多めに納めるだけで「これで勘弁して下さい」 といってなんとかなっているのだそうだ。 最近、私はこの某社の社長へのインタビュー記事を見た。 社長曰く、「我が社のモットーは[品質第一]」

    コーディネーター

    代数学の数学者、エミー・ネーターでもなく、元アメリカ大統領、ジミー・カーターでもなく、 ましてやターミネーターでもアッテネーターでもない。

    利害関係のある2者の間に立つ役の人で、臓器移植コーディネーターが 最近活躍している。中小企業関係では、特許コーディネーターとして、特許庁や弁理士と中小企業の 技術を結び付ける人を養成しようとしている。その他、コーディネーターが多くの分野で 作られようとしている。現に、IT コーディネーターが作られた。

    これは、仲介業の理論、すなわち取引数量最小化の原理から導かれてくることである。 ということは、コーディネーターがどんどん増えてくると、こんどは流通経路の短縮化、合理化ということが 叫ばれてくるのではないだろうか。

    営業の婉曲表現(同様なものに馘切り→リストラがある)。 昔の部署で、ある仕事をアウトソーシング(これも外注の婉曲表現)していた。 この仕事を担当していた営業担当はけばいおねえちゃんであり、 肩書きがコーディネーターだった。 このおねえちゃんは商談を何の連絡もなくすっぽかした挙句、ほどなく辞めていった。

    コーポレート・シチズン

    シチズン時計株式会社。

    国民生活金融公庫

    政府系金融機関の一つ。国民金融公庫と環境衛生金融公庫が合併した。 合併は何でも行政改革によるものだそうだが、 人数が減っているわけではないようで、どこが改革だといぶかる声もある。
    さて、これを書いている現在(1999-12-01)商工ローンが話題になっている。 民間の商工ローンは過酷な取立で社会問題になっている。では政府系ならばいいのかな、と思っていたら、 金融110番なる電話相談の結果が公表された。問題となった会社が公表されていて、商工ローン各社の うち業界の1位と2位の会社への不満が突出していた。驚いたことに、国民金融公庫(当時)も1件、 苦情があったことだ。

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    さ〜そ

    財務レバレッジ

    レバレッジとは「てこ」のこと。負債の利子率より利益率が 高い場合には負債をもてばもつほど多くの利益が得られるということ。 しかし、てこというのは支点が中央にあるもののほかに、端にあるものもある。 支点が端にあれば、当然負債は残る。それどころか、力点と作用点の位置の関係に よっては、ますます負債が拡大することも有り得る。

    サービスエンカウンター

    サービス業における顧客との接点。パチンコ店などで 客がクレームをつけて暴れた場合に裏の事務所に連れて行きボコボコにする事をサー ビスエンカウンターパンチという。.......「あああ」さん

    サプライ・チェーン・マネジメント(SCM)
    1. 供給ばかり考えて、需要を全く考えないプロセスの輪

    2. 不良在庫、死に筋商品の押しつけ。責任の転嫁

    3. 体のいい「中抜き」であるということが日経ビジネス編の本に出ていましたが、 本当なのでしょうか。

    資する

    中小企業白書によく出てくることば。「役に立つ」という意味で、中小企業白書に限らず、 公的な報告文書でよく使われる。 なぜ「役に立つ」と書かないかというと、それを書いているのが役人だからだ。

    他にも役人ことばとして、「大宗」、「喫緊」などがあります。

    資本調達の源泉

    企業間信用、証券金融、借入金融、自己金融があるということです。 信用なんてまったく今では役に立たないし、証券金融(新株発行、社債発行)も冴えないし、 借入金融は貸し渋りばかりだし、自己金融なんかどこにあるのだろう。
    どれをどの程度使うかは

    • 資本コスト
    • 調達と運用のバランス
    • 資本構成への影響
    • タイミングと所要量

    なのだそうです。この「タイミング」ということばを聞くと、 反射的に植木等の「無責任一代男」の歌詞を 思い出す。「この世で大事なものは タイミングにC調に無責任」 作詞者は青島幸男である。

    商工ローン

    国営企業を民営化するとどうなるかという一例。

    真空地帯理論

    古くはマウリツィオ・ポリーニが、後にはシプリアン・カツァリスが、最近ではアンドレ・アムランが もてはやされた理由づけ。

    診断士(=中小企業診断士

    回文の一つ。「新聞紙」、「雅子様」、「臨界管理(この作者は友人のO氏)」などと同等。

    信用保証協会

    全国 47 都道府県の他、横浜、川崎、名古屋、岐阜、大阪の各市にある。 横浜、名古屋、大阪は大都市だからわかるけれど、川崎と岐阜はなぜでしょう。 それぞれ堀ノ内と金津園があるからなのでしょうか。

    相乗効果(シナジー)
    1. 確か、326(みつる)という人が、こんなことを言っていたような気がする。 「0に何を掛けたって0なんだ」。 これは何かを励ますために使ったせりふだと思う。 私のような怠け者がしっかり働いている者を引きずり降ろすにもいいせりふだ。 「朱に交われば赤くなる」。

    2. 本を出版した著者が、その本の誤植の多さに気付いた。 あわてて自分のホームページで正誤表を出すと、そのホームページのヒット率が上昇した。 「そんなに誤植が多い本なんて誰が買うのか。相乗効果になっていないではないか」 という人もいるだろうが、そんなに誤植が多い本はいったいどんな本なのだろうか、 話の種に買ってみようか、という物好きもきっといるはずだ。 私がその一人だ。

    ストックオプション

    一定量の株式を一定期間内に一定価額で買い取ることのできる権利が付与されているにもかかわらず、 その権利を行使しないこと、またその人。正確にはストイックオプションである。 皆がストックオプションを行使すると会社が潰れてしまうかもしれないためで、 やはりストイックな行為がゴーイング・コンサーンのためには必要なのである。

    制約の理論

    社長「あそこのお客さんからのシステム、頼んだぞ。 今日から納期一ヶ月以内、予算百万以内、バグゼロ、仕様書はなし、お客さんから聞いてくれ。 向こうも大変なんだから、うまくやってくれよ。納期に遅れたら違約金だからな。」

    社員「それ、なんなんですか。そんななんだかわからないもの言われたってできませんよ」

    社長「バカヤロー、近頃の若いもんはやってみもしないうちからすぐできません、わかりませんと来た。 だから日本はバブルが崩壊したんだ。」

    社員「それとこれとは関係ないでしょう。しょうがないから話だけ聞いてきます。 どこのお客さんですか。」

    社長「何がしょうがないだ。我が社の方針は『顧客第一』だ。 それにわからないからといってすぐ人に聞きたがる。精神が弛んでいる証拠だ。 まあいい。ロータリーで頼まれた間柄だ。わかったか」

    社員「ロータリーって、ここの交差点はみんな信号がある四つ辻ですよ。 ロータリーができるほどの広い交差点なんか、この狭い東京にあるわきゃありません。」

    社長「このどアホ!誰が道路の交差点のことだといった?」

    社員「じゃあ、あのマツダが開発したエンジンですか。でもロータリーエンジンを載せた車って もう作ってないんじゃ...」

    社長「このどタワケが。ロータリーというのはな、(以下省略)」

    (2003-05-29 付記:マツダは"RX-8"でロ−タリ−エンジンを搭載している。)

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    た〜と

    貸借対照表

    どんなに赤字でも黒字でもバランスがとれている表。
    わたしはつい最近まで「かしかり対照表」というものとばっかり思っていました。
    なお、複式簿記はハミルトンというイギリスの立派な数学者の考案になると伝えられています。 高校数学で「ケーリー・ハミルトンの公式」というのを覚えている人がいるでしょうか。 そのハミルトンです。私はもう先の公式は忘れてしまいました。

    中小企業総合事業団

    日経ビジネスだったかで、 公的機関で私企業になる条件が最も整っていると指摘されたのが中小企業事業団だった。 この指摘に対して事業団の理事長は 「欧米を見ても中小企業の援助という公的な任務を私企業にした例はどこにもない」 とおっしゃっていた。前例がないものをやってみてはいかがだろうか。ベンチャー企業はそんなものだ。

    中小企業診断士(=診断士
    1. 実際には実習以外で診断の経験を積んだことがない診断士が多数いる。 彼等は正確には「抽象企業診断士」である。

    2. ある人が中小企業診断士と紛らわしい名前を使ったところ、 「そんな名前は公的に認められている診断士のことを冒涜するものだ。即刻とりやめろ」という 血気盛んなお便りが届けられたという。この便りを届けた人は「中傷企業診断士」である。

    中小企業対策
    1. 中小企業(診断士二次試験の「中小企業対策」で合格点をとるために勉強したり赤えんぴつを 耳にはさんだり神に祈ったりする)対策。 この定義は、GNU のような再帰的定義になっている。

    2. 中小企業診断士に必要な「暗記力」を測定するためのテスト。 また、来年度から行われる「面接」は、中小企業診断士に必要な「顔立ちの良さ」を見るためのテスト。 ...「あああ」さん

    筆者註:面接試験は2001年度から導入された

    データマイニング

    いつか枯渇するもの。

    統計
    1. 平均値と実態が乖離していることをもっともらしく言い逃れる方法。

      あの、よく「一世帯当たりの平均貯蓄額」がこんなにあるわきゃない、ということが言われますね。 あれは平均というものの取り方がよくないわけです。平均貯蓄額の分布を見てみると、 貯蓄が少ないほうの山はたかがしれているのに対し、貯蓄が大きい人の貯蓄額は限り無く高いところにある、 すなわち裾が高い方に伸びているのです。このような分布に対して平均をとると、分布の山(モード)より 裾の広がっている方、すなわち平均貯蓄額が高い方にずれて平均が出る、というわけです。 これは統計で人をだます初歩です。他の方法については、ダレル・ハフの「統計でウソをつく法」という 有名な本が講談社ブルーバックスで出ています。一読を勧めます。
    2. 「理屈と膏薬はどこにでもひっつく」ことを実証するために、理屈を生み出す方法。意味のあるなしを 見つけるための t 検定はその一例。

    投資

    (麻雀で)リーチをかけること。 リーチ棒を卓に出し、首尾よく上がることができれば一翻以上増えるが、上がれなければ没収される。 語源は、リーチをかけた者が危険牌をツモってきたとき、 祈りと気合をこめて「通し!」と叫びながらツモ切りしたことによる。 なお、投資と対になって使われることがある「育成」は、リーチをかけず、 ピンフのみの手をタンヤオや三色やイーペイコウや一気通貫などにもっていくことを指す。

    特許

    特許というと人はすごく思うかもしれないが、実際はとんでもないゴミがうようよしている場所で、 まあ夢の島よりはましかなという程度である。わたしはそのとんでもないゴミをほんのわずか作った張本人で ある。
    おまけに最近はビジネスモデルというものまで特許の対象になるらしく、 人間の独占欲はきりがないものだと痛感させられた。

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    な〜の

    認知的不協和の理論

    パソコン購入において認知的不協和が解消できる人はよほどの幸せ者である。

    ノレッジ・マネジメント

    英語のできる方がIT関係の豊富なWWWサイトを「ナレッジ・マネジメント」で検索したら、 全くひっかからなかったそうである。

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    は〜ほ

    ビジネスモデル特許
    1. しらふでは特許として申請するのが恥ずかしいホラ話。
    2. 営業マンが歩合給以外に稼ぐことのできる日銭儲け手段。
    3. 当たり前の話を特許としてもっともらしく仕立て上げる修辞法を弁理士が学ぶための材料。
    表見代理

    替え玉受験では適用されないもの。・・・・・・「あああ」さん

    註:他人が代理として勝手にやった行為(無権代理)でも、 一定の場合には本人に効果を帰属させてもやむを得ない場合があります。 この一定の場合に適用されるのが表見代理の制度です。

    ファブレス企業

    小関智弘さんによる次の話は、既にファブレス企業がかなり前からあったことを示している。

    大田区でいろいろな工場で口利きができる奴がいた。 そいつはある種の機械の製作を請け負っていたが、自分では工場をもっていなかった。 その代わり、いろいろな部品を製作するところ、部品を集め組み立てるところをよく知っていたので、 あたかも自分の工場をもっているかのごとく生産できた。 その機械とは、回転ベッドであった。彼はあることで義理を欠いたため、大田区を去った。
    ベンチマーキング...2000-08-31

    椅子取りゲームで負けないように、あらかじめ座れそうな椅 子に目をつけておく事。ちなみにソースマーキングは食堂で・・・・・・「あああ」さん

    ベンチャーキャピタル

    IE、VB と同じく、マイクロソフトが自社の製品の登録商標化(VC)を狙い作られた造語。 そんなに心配することはないだろう、と思う向きもあるだろう。しかし、 DNS や DNA という、既にその世界では定着した略語に関してもマイクロソフトは攻撃を仕掛けてくる。 要注意。

    ベンチャービジネス
    1. 設立時代は先進的であったスタイルを現在に至るまでかたくなに守り通し、 革新性とは無縁の存在でいる事業。 例:ベンチャーズ。
    2. マイクロソフトが略語を占有するために持ち出した用語。本来は Venture Business, 略して VB となるはずが、 日本語にVの音がないため成功しなかったもの。cf. IE。なお、 「VB はあくまでオーストラリアビクトリア州のビクトリアン・ビター(というビールの銘柄)だ」 という少数派も存在する。
    3. 合体すると危険が増大するはずが、なぜか少なくなるもの。例:ジョイント・ベンチャー
    ポジショニング

    回転寿司でできるだけ速く食えるように板前さんの前に陣取りすること。

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    ま〜も

    マニュアル
    1. 大変な労力がかかるため、ベテランはマニュアルを作っていくうちに仕事の能力が低下してしまう。
    2. 坂本龍一の曲とともに流行った「裏」ものの一種。ドラがのっているのがわかると高い授業料を払わされる。
    マネジリアルグリッド...2000-08-31

    リーダーの特性を分析する指標で、縦軸に「寂しがりや度」、 横軸に「仕事以外の趣味の数(少ないほど値は高い)」で、マトリクスを作るもの。 ちなみにPM理論は縦軸を「ご機嫌取り」、横軸を「わがまま度」でマトリクス を作成したもの。...「あああ」さん

    メセナ

    社員の首を切って浮いた資金を経営者の趣味で選んだ文化・体育事業につぎこむこと。

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    や〜よ

    有機的組織

    責任の所在がはっきりしていない組織。

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    ら〜ろ、わ、を、ん

    労働生産性

    労働生産性はあがらんかな、という役員の繰り言を聞く時間のため、労働生産性が低下する。

    また、ソフトウェアの分野では、生産量そのものを計る指標が未だに決定的なものがない。 一番計りやすいものはソースの行数だが、下手なプログラムはむやみに行数だけ多いばかりで 品質が悪い。生産性が一件高い物が品質を落としている。これでは生産性の定義からしておぼつかない。 そんなこんなで何を生産性の定義とすべきかお偉いさんが延々と議論しているので、 やはり生産性が低下する。

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    A-Z

    ABC分析

    男女交際の進行度を分析する指標。・・・・・・「あああ」さん

    BSC(バランスト・スコアカード)

    CSF と類似している化合物である。すなわち、フッ素(F)の代わりにホウ素(B)を用いている。 日本に輸入されたときにバランストのトの発音が落ちて、 バランス・スコアカードと呼ばれることが多い。これではすわりが悪いのだが、 本来のバランスがとれていないといういい例証である。 やはり舶来品は、よくて換骨奪胎される、悪ければ日本には根付かない。

    CSF(Critical Success Factor)

    主要成功要因(最も重要成功要因)と訳される。 しかし、本来の意味はC(Carbon)とS(Sulfur)とF(Fluorine)からなる、 得体のしれない化合物であり、その構造は明らかにはされていない。 たまたまそれが企業に役にたつのであればCritical Success Factor と呼ばれるが、 企業にとって命取りとなる要因に早変わりすることが往々にしてある。 この場合は、collapsed and sunk Factor と呼ばれる。

    CRM(Customer Relationship Management)

    カスタマーとのつながりを断ち切ったスーパーマーケットは発展した。さらに、つながりを断ち切った コンビニエンスストアも発展した。

    IE(Industrial Engineering)

    マイクロソフトが自社の製品名に一般名詞を使っていることはつとに知られている (Windows, Word, Officeなど)。 また、既に確立している略称をあえて使うこともある(DNA, DNSなど)。 IE は後者の例に近い。しかし、IE と略すのはマイクロソフトではなく、一般の人たちなのだ(私も 仕方なく使うことがある)。こわいことだ。

    ISO9000

    品質保証の国際規格。莫大な文書化を要求するため、文書の管理者が音を上げる。 これに付け込み専用、汎用のグループウェア、イントラネット、ワークフローを使って売り込む会社が 後を立たない。

    IT
    1. どこかのWEBページで「IT技術」ということばを目にした。 IT は情報技術(Information Technology)の訳ではなかったでしょうか。
    2. 何がなんだかわからないので「それ」としかいいようがないもの。 事実、森総理(当時)は「イット」と読んでいる。
    3. NHK は「情報通信技術」と一所懸命いうことで、自己の証を立てている。
    4. ドメインをなんとかという国にもっていくと、xxx.yyy.tv となってテレビ局に売れる、 と考えた人がいる。IT で同じことができないかと考えた人は、イタリアのドメインをとりましょう。 ということは、すでにオライリーの本"DNS & BIND"に書かれていた。残念。
    ITコーディネーター

    IT 知識に長けている営業。この資格を取るためには、 正規にはコーディネーター補というものを経由した上で所定の講習を受け、 上納金(50蔓延^H^H万円)を納めないとならない。 新たな資格を作成し、その資格をとれると称して時間と費用をかけさせる手法は 資格商法、否、資格ビジネスモデルとして注目されている。 ビジネスモデルの効率的活用を依頼者に納得させるためには、まず隗より始めよ、 ということであろう。

    MR

    磁気共鳴画像化(Magnetic Resonance Imaging, MRI)およびその装置の省略形。 MRI の営業に対する医者の態度と、Medical Representative に対する医者の態度は 天と地程も違う。

    OJT

    以前の職場で、OJTのOはOnの意味かOffの意味かで激論となったことがある。

    PL 法

    大阪の某高校野球常連校の校則...「あああ」さん

    SFA

    Sales Force Automation の略。この場合のオートメーションとは、 為政者、管理者の意のままに営業部員(戦闘員)を働かせるという意味である。 営業部員は決して自律的には活動できない。 automobile を自動車と訳すのと同じことだ。なぜなら車自体は自律的に動くのではなく、 運転者に制御させられているからである。 で、SFA によって仮にすばやい情報が管理者に上がってきたとしても、 管理者は別の意味で自律的には活動できないのである。 定型的作業(ルーチンワーク)の処理はできないし、非定型処理ならば SFA などやらぬほうが よいからだ。

    SM 業界

    サディズムとマゾヒズムに関する産業の世界だと思いますが、 ひょっとしてスーパーマーケット業界のことを指しているのかもしれません。

    SOHO

    内職。

    TO(E)IC

    中小企業投資育成株式会社...「あああ」さん

    t 検定

    紅茶検定(この前「あるある大辞典」で資格の特集やってて、そのとき こんな資格があるような話してた)...「あああ」さん

    Win-Win

    お互いが Windows を使っていること。

    X理論、Y理論
    1. 人間は自発的に行動すると思っていたらやはり怠け者だったという理論。
    2. 人間は怠けるために自発的に行動するという理論。

    ところで、この理論もそうだが、教科書でのみ有名な理論はまず原典は読まれない。 さて、この理論を覚えていた まりんきょは、あるメーリングリストでX理論、Y理論が話題になった時得意になって講釈した。 したところ、 このメーリングリストの大御所が妙な関心をもってきた。 D.マグレガーの原典の邦訳を読んでみたという。さすがに大御所だけのことはある。 その邦訳は図書館にあったのだが、 重要な部分がのきなみ数十ページ、切り取られていた(か破かれていた)という。 大御所の意見によれば、 中身は(中小企業診断士の経営基本管理の教科書で述べられているのとは異なり) コンティンジェンシー理論に近いという。こればかりは、自分で読んでみないとわからないが、 原典を読もうという心意気に圧倒された。もう一つ、なぜ、X-Yという文字を使うのかということであるが、 同じメーリングリストの他の方が次のことを知らせてくれた。 「直接X-Y理論と書いてあったわけではないが、という前置きの後で、 動機付けの各種の方法を2次元の座標上に表した図を見た。一方の軸は監督、強制を表す軸、 これに直交する軸は目標、自主性を表す軸であったという。ふつうデカルト座標はX-Yで表すことから ここに由来があるのではないか」

    7P
    1. マーケティングの 4P を 3P に適用すること。
    2. 酒井法子が宣伝する6P チーズ。
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    MARUYAMA Satosi