RMC 東京ニュースを読む(2007年4月)

作成日: 2007-05-04
最終更新日:

キャリアについて

偶然のできごとが、個人のキャリアに大きな影響を与えることがある。 この影響を望ましいもの、 キャリア向上の機会を生み出すものと捉える。 これを、計画された偶然、英語では Planned Happenstance という。 Happenstance は馴染の薄い言葉だが、 偶然のできごと、という意味である。 著者は、偶然をキャリア向上の機会として活用するには、 下記の5つの心掛けが必要と説いている。

  1. 好奇心
  2. 持続性
  3. 柔軟性
  4. 楽観性
  5. 冒険心

考えてみれば、この言葉はセレンディピティと一脈通じる。 セレンディピティとは、 求めているものとは違う有用なものが得られることだ。 ある本の言葉を借りれば、 「思ってもみなかった物事を偶然に発見する」ことである。 これを、真のセレンディピティと呼ぶことにする。 一方、「追い求めていた目的への道を偶然に発見すること」を、 擬セレンディピティ(pseudo serendipity)と呼ぶことがある。 2つのどちらも広義のセレンディピティであり、尊いことである。 付け加えておくと、pseudo には偽とか劣るとかの意味はなく、 異なるが対等、という意味である。

さて、計画された偶然をセレンディピティに置き換えた場合、 著者は真のほうを指しているのか、擬のほうを指しているのか、 はっきりしない。 私としては、真のほうを指していると解したい。つまり、 目標を立ててもその目標が必ずしも実現できるとは限らないことを、 前向きに捉えているに違いない。

ところで、この項を書いている前の日、 たまたまセレンディピティについての感想を別のページで書いた。 これはただの偶然である。

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MARUYAMA Satosi