企業診断を読む(2006年6月号) |
作成日:2006-05-28 最終更新日: |
6篇の論文が収められている。著者6人は皆、 大学や専門学校などで生徒を教えている。
論文を見てみたが、自分がスロースタイルではないためか、 論調が現実と遊離しているのではないかという不安を抱いた。 (なお、私はナマケモノである)。
ある論文では、スロースタイルを時代の中で位置づけるために、 スローな価値を年代で定義している。 その中では、00年代を再離陸期と位置づけ、 アウトプットの豊かさを追求するスローが再び現れ始めている、としている。 例として挙げられているのは、1粒何百円もするチョコ、 1gあたりの単価が金より高い化粧品クリームなどである。 私がわからないのは、これら高額な商品を買うことがスローである、 ということである。 論文の著者は、スローの意味は、「アウトプットを豊かにすること、 そしてそのためにはインプット(特に時間)がかかることをいとわないこと、 と捉えられる」と述べている。 なるほど、高額な商品は、お金というインプットがかかっている。 しかし、時間がかかっていることにはならないのではないか。
他の論文も読んでみたが、外来語を使い過ぎていたり、 論旨が難しかったりで、得るものは少なかった。 自分が勉強しなければいけないのだろう。
それでも、最後に感じたことを述べる。 これらの論文では、参考文献がそれぞれ最後に提示されている。 これはいいのだが、それが本文のどの論点に対応しているのかが、 示されていない。これが社会科学系の論文の書き方なのだろうか。 だとすれば、非常に読者に対して不親切だ。 本文の参照番号で、参考文献を明示してほしい。
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