2013 年度 中小企業診断士一次試験問題 |
作成日:2010-09-13 最終更新日: |
統計の問題は、経営情報システムの分野に出ている。 以下、解答を試みる。
経営情報システムの第 24 問は次の通り。
ある工場では、旋盤で切削・研削して、ある製品を出荷している。
平均して製品 3,000 個に1個の割合で不良品が出る。
この製品を1,000 個ずつ箱詰めして出荷する時、箱に不良品が含まれない確率を求めたい。
この計算に最も適する分布はどれか。
ア 指数分布
イ 正規分布
ウ 超幾何分布
エ ポアソン分布
統計は忘れてしまったが、常識から考えてみよう。
このように、二項分布のように見えながら、不良品が出る生起確率が極めて低いのならば、ポアソン分布であろう。
経営情報システムの第 25 問は次の通り。
統計的仮説を検定する方法には様々なものがあり、適切に使い分ける必要があ
る。以下の文章の空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下
記の解答群から選べ。
母分散が未知の 2 つの母集団の平均の差を検定したい。
2 つの母集団からそれぞれ独立に、
十分に大きな数の標本を採取できる場合には、
標本平均は正規分布に従うと考えて、
標本の不偏分散を母分散の代わりに使ってA を適用できる。
少数の標本しか得られない場合には、母分散の信頼できる推定ができないので、
A を使えない。しかし、2 つの母集団が共に正規分布をし分散が等しい場合には、
B が利用できる。その場合、2つの母集団の分散が等しいことを
検定するには、 C を利用することができる。
ここまで読んで選択肢なしで考えてみよう。 標本分散が正規分布に従うと考えるならば、カイ二乗検定だろう。 また、少数標本の場合、分散が等しいという条件で推定できるのは F 検定だろう。 2 つの母集団の分散が等しいことの検定は……忘れた。
解答群はこうだった。
A | B | C | |
ア | F検定 | t検定 | z検定 |
イ | F検定 | z検定 | t検定 |
ウ | t検定 | F検定 | z検定 |
エ | z検定 | t検定 | F検定 |
ああ、ひどい。カイ二乗検定も忘れてしまった。しかし、負け惜しみではないが、AIC を使えば一発なのに。
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