中小企業白書を読む(2003年)

作成日:2002-05-20
最終更新日:

1. 2003年中小企業白書について

版形が A4 であるのは去年と同様。また、 CD-ROM がもれなくついていること、総天然色になったこと、 発行元がぎょうせいという会社であること、 白書の表紙の地が白くないため、白書とは呼べなくなったことは、去年と同様である。 また、価格が 1905 円(+税)とさらに安くなった。 税込みだと2000円ちょうどである。原価はどれだけなのだろうか。 去年より安くなったのはいいが、内容も減っていないだろうか。 余計なコストを税金で賄ったりしていないだろうか。気になる。

2. 誤植について

昔ほど誤植を見つける力がなくなった。今のところは次の通りである。

ページ備考
237スムーズに新企業年金制度へ移行できる スムーズに新企業年金制度へ移行できる右列、最下行
266共済事業を引き続き推進すとともに、 共済事業を引き続き推進すとともに、右列、上から17行
273少子恒例 少子高齢右列、下から17行
314S2:利潤の分散 S2:利潤の分散下から6行

3. CD データ

昨年、一昨年とcsv 形式のデータが添付されていないことに文句を言い続けて来たが、 ことしもなかった。 もう一度、この「ぎょうせい」あてに、文句を送らなければいけない。

4. 見出しについて

表紙をめくったところにある扉に注目されたい。上部と下部の地はうす青だが、 下4分の1あたりは白い。そして、次のページが透けて見える。 その、透けて見える下には「平沼赳夫」という字が見える。 この、経済産業大臣は、なんという目立ちたがり屋なんだろう。

5. 評価できること

凡例のページで、「必要に応じて、平均値の他、中央値、上位25%値(第一四分位)、 下位25%値(第三四分位)、を用いることとしている。」とあり、 いくつかのグラフで明示して使われている。これは、いいことだと思う。 もっとも、読み取る者にとってはその非対称性まで考慮に入れなければならないので、 大変ともいえる。

まりんきょ学問所中小企業診断士(休止中)勉強の部屋中小企業白書を読む(総論)≫ 中小企業白書(2003年)


MARUYAMA Satosi