中小企業白書を読む(2002年)

作成日:2002-05-20
最終更新日:

  1. 2002年中小企業白書について
  2. 版形が A4 であるのは去年と同様。また、 CD-ROM がもれなくついていること、総天然色になったこと、 発行元がぎょうせいという会社であること、 白書の表紙の地が白くないため、白書とは呼べなくなったことは、去年と同様である。 また、価格が 2000 円(+税)と安くなった。

  3. 誤植について
  4. さすがに誤植を自分のページにあげる必要ももうなくなってきたと感じた。 ある受験生のページに誤植さがしの掲示板があったのでここに書き込もうと探したら、 「受験と仕事に専念する」という理由で掲示板が閉鎖されていた。 仕方がないので、ここに掲げる。やっぱりおかしい。

    ページ備考
    801億万円未満1億円未満第2-1-46資本金額凡例

    付記:上記掲示板は復活していたので書き込んだ。しかし、私のこの報告にも残しておく。

  5. 表計算ソフト
  6. 去年の CD-ROM の形式が、特定の表形式ソフトを限定したものであり、 データが使えないことを私は指摘した。たとえ「建設的でない」といわれても、 この件に関して自説を曲げる必要性は感じなかった。そして、読者アンケートのハガキで、 csv も一緒にのせろ、と意見を書いて送った。

    しかし、私の意見は反映されていなかった。csv 形式のデータは添付されていなかった。 もう一度、この「ぎょうせい」あてに、文句を送らなければいけない。

  7. はずれ値について
  8. 前にも書いたのだが、散布図で相関を見つけるとき、 はずれ値に引きずられていることが多いのではないかと思うことがよくある。

    たとえば、第2-3-6図である。左側に▲3.1%程度の実質 GDP 成長率があり、 この年は突出している。この年を含んで統計を出しても問題があるのではないかと思う。

    なお、比較して第2-3-1図を見てみると、こちらは▲1.0% 以下の成長率のデータが出ていない。 つまり、両者の図は同じ土俵で勝負をしていない。だから、 「実質 GDP 成長率と廃業率、倒産件数との相関係数」によって論を進めるのは無理があると思う。

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MARUYAMA Satosi