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診断書は公文書

昨日、患者さんから、「診断書を郵送してほしい」といった内容の電話がありました。 どんな内容のものがほしいのか、それを書くことが可能か(受診前から仕事を休んでいる分についても証明してほしい、といった依頼にはまずこたえられません)、公文書である以上、一度お渡ししたら、内容が不満だといわれても診断書料(当院は3150円)は返せない(コピーをとられたかも知れないし、住民票を返してもお金を返してもらえないのと同じ)など、診断書はトラブルが多いので、電話や事務員への伝言ではお書きしません。 2・3行しか書いてない診断書がなぜそんなに高いのか、と思われるかも知れませんが、診断書は裁判の証拠資料として使われる事もあり、数年前、別の病院に勤務していた時に書いた診断書について問い合わせの電話がかかってくる事もあります。 診断書が悪用される事があります。わき腹を押さえて痛そうに救急外来に入ってきた患者、昔の診断書のコピーを見せながら、「何度も腎結石の発作を経験している。普通の鎮痛剤は効かない。モルヒネを打ってくれ。」という患者が前の病院に来たことがあります。モルヒネを打つまで痛がり続けたそうです。救急でお金も保険証も持っておらず、そのまま帰宅。連絡先はでたらめで、診療費は踏み倒されました。

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