泌尿器科医・木村明の日記


停電と電子カルテ Part Ⅱ


昨日は2006年8月以来、3年ぶりの停電が起こりました。

停電したのは11時19分。その時クリニックにいらしたのは、、診療は終わって会計待ちのお一人(Aさん)、これから診察の新患のお一人(Bさん)だけでした。

すぐには復旧しないとのことで、Aさんの会計は後日、Bさんについては診察だけ済ませ、処方箋は午後に家族の方に取りに来ていただくことにしました。

エレベーターが止まっているのに頑張って4階まで来ていただいた方が12時半までにお二人いらっしゃいました。

くノ一を地下と1階の入り口に派遣し、診療できない事を説明させ、午前は終了。

NASの会員資格がなくなって最初の手術検査のない昼休み、

あいたいのラーメン甲子園の札幌ラーメンの味噌を食べて、医師会へ。

監事を辞任してからご無沙汰していたのでご挨拶です。

14時にクリニックに帰ると電源は復旧していました。

レセコン・電子カルテのスイッチを入れると毎朝と同じく、順調に立ち上がりました。

Bさんのカルテを書いて、処方箋も入力して、診療終了ボタンを押すと、電子カルテの作業は正常に終了しました。

異変が起きているのに気づいたのは、くノ一が出勤して、AさんのデータもBさんのデータもレセコンに飛んでいないことが分ってから。

3時30分の診療開始時刻まであと15分しかありません。

レセコン業者に連絡すると、1度シャットダウンしてまた立ち上げてみてください、とのこと。

シャットダウンしようとしたら途中で動かなくなりました。電源ボタンを長く押して、強制終了。

それから立ち上げても、状況は同じ。

電子カルテを書くことはできるのですが、処方箋や会計がレセコンに飛ばないのです。

業者に来てもらうこととし、それまでは、処方箋と会計はくノ一に手入力してもらうこととし、20分遅れで診療開始。

5時に業者の方が到着。患者さんが途切れたところで、またシャットダウンして復旧できました。

Aさんのデータを電子カルテからレセコンに送っている最中(LANコード内を流れている最中)に電気が切れたために、これがいわば、プリンターに紙詰まりしたような状態になったようです。

詰まった紙を抜き取った後のプリンターが、突然いっぱい印刷し始めるように、今度は、電子カルテからいっせいにレセコンに情報が。

その後は、くノ一が今度は、2重になった処方箋の1方(さっき一生懸命手入力した処方箋)を消していました。

ご苦労さん。

そして患者さんにはお待たせして申し訳ありませんでした。

訪問してくれたMRさん、お会いできなくてすみませんでした。
レセコン業者によれば、補助電源をつけておけば、5分間時間が稼げて、その間にコンピューターを正常に終了できるとのこと。

同じビルで同じレセコンユーザーの先生は、3年前の停電の後に付けたそうです。

安いものでも5万円。2つ必要なので10万円。

どうしようかな、電子カルテ買い替え予定の来年4月でいいかな、なんて懸案先送りです。
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